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子ども部屋はいつから必要? 子どもの性格や特徴を捉えたベストな個室の与え方

いつから与えたらいい? 子ども部屋を作るタイミング

子ども部屋を与える時期は……「小学校入学のタイミングがいいの?」「本人はいらない言ってるけど作ったほうがいい?」などなど、どの親にとっても大きな悩みの種。

今回は早稲田大学人間科学学術院の准教授であり、こども環境学の専門家である佐藤将之先生に「子ども部屋」を作るベストなタイミングや、与え方に関する考え方を教えてもらった。
悩める子ども部屋を与えるタイミング。いつから与えるべきなのだろうか?|早稲田大学人間科学学術院の准教授・こども環境学の専門家の佐藤将之先生に聞いた!子ども部屋はいつから必要?子どもの性格や特徴を捉えたベストな個室の与え方や時期とは

悩める子ども部屋を与えるタイミング。いつから与えるべきなのだろうか?リビングに子どもスペースを設ける

「もともと日本では戦後の団地ブーム以降、1フロアを小さな小部屋に分けて子どもや大人それぞれに個室を作るのが主流だった」と佐藤先生。しかし近年は個室の数を増やすよりも、大きなリビングのある部屋の人気が高まっている。その理由は?

「赤ちゃんから乳幼児の時期は、親の存在を目の端で確かめながら遊ぶことで、安心して自我を形成していきます。この時期は、親がいることの多いキッチンとリビングが隣接している間取りが適しています」(佐藤先生)

子どもが成長してくるとリビングの役割も変化する。

以前は子どもの小学校入学を機に、子ども部屋を確保するために2LDKもしくは3LDKの部屋へ引っ越す人が多かったという。しかし最近はダイニングテーブルで宿題をしたり、リビングの片隅に子どもスペースを作ってそこで勉強をさせる家庭が増えているため、個室の需要がなくなりつつあるそうだ。

「両親の部屋で寝続ける事例も少なくありません。大きなリビングのある部屋であれば、子ども部屋を設置したいタイミングで引っ越す必要がなくなることもありますね」(佐藤先生)

小学校に入ったばかりの頃は一人で自室にこもって宿題をするよりも、わからないことがあったらすぐ親に聞ける環境の方が勉強がはかどる。そのうえ親も、子どもが勉強している姿を見て安心できるというメリットが。

そのため子育て中のファミリーにとっては個別の部屋を用意するよりも、広いリビングの中に子ども専用のスペースが確保した方が安心で便利なようだ。
親のそばにいるという安心感が、勉強のやる気を出させることもある|早稲田大学人間科学学術院の准教授・こども環境学の専門家の佐藤将之先生に聞いた!子ども部屋はいつから必要?子どもの性格や特徴を捉えたベストな個室の与え方や時期とは

親のそばにいるという安心感が、勉強のやる気を出させることもある子ども部屋を与えるタイミングはいつ?

広いリビングで家族みんなでそろって生活していても、いつかは「子離れ」「親離れ」の時期が訪れる。

「でもそれは『小学校入学』や『中学校入学』といった社会通念的なカレンダーに従う必要はない」と佐藤先生。

「例えばヨーロッパでは、我が子が幼いと思えば、小学校入学時期を1年遅くすることもでき、それによって劣等感を持つこともない。日本でもそのシステムを導入すべきとは言わないけれど、せめて家庭内の『個室』への移行は、個々の子どもの育ちを観察した上でそれぞれが適した時期と思える時に合わせてあげるべきです」(佐藤先生)

精神的にも成長が早く、本人が個室を必要としているなら(また親がふさわしいと思えば)、就学前からでも個室を与えても問題はないそう。

その場合も全ての活動を個室で行う必要はなく、段階的に活動を移行するのが基本だ。しかし本人が甘えん坊で個室はほしがらず、学習管理もできないようなら、中学生であっても個室は必要ないかもしれない。大切なのはその子に合った与え方なのだそう。

ただ子どもがリビングにいれば親は世話を焼き、子どもも甘えたままという「親離れ・子離れ」が進まない傾向もある。

「自分の部屋(場所)を管理する」というマネージメント能力を育てるうえでも、適した時期に部屋や個人スペースを与えて、子ども自身に管理させることは必要だろう。
個室を欲しがる時期も個室が必要になる時期も子どもによって違う。しっかり気付いて、子ども部屋を与えるかどうかを判断しよう|早稲田大学人間科学学術院の准教授・こども環境学の専門家の佐藤将之先生に聞いた!子ども部屋はいつから必要?子どもの性格や特徴を捉えたベストな個室の与え方や時期とは

個室を欲しがる時期も個室が必要になる時期も子どもによって違う。しっかり気付いて、子ども部屋を与えるかどうかを判断しよう親子の距離調節・感情コントロールのための個室

佐藤先生いわく、例えばドイツでは生まれた時から子どもは個室を持ち、幼い頃から夜もそこで一人で眠るのだという。

「個室は大切なプライバシーが守られた場所であり、自分の城。例えば兄弟喧嘩などをしていると、親に引き離され各個室で気持ちを落ち着けるように言われたりしますよね。そしてリビングに出てくる時はお互いリセットされた状態になっている。つまり住宅のシステムを利用して自分の気持ちをコントロールし、家族内の人間関係をスムーズになるようにしているんです」(佐藤先生)

日本で広い個室を子どもに与えることは難しいかもしれないが、工夫して子どもが一人になれるスペースを確保してあげることも時には必要かもしれない。

例えば暖簾や布で仕切った小さなスペースでも、誰からも侵害されない場所があることで「怒り」や「悲しみ」などの感情コントロールができる可能性も十分ある。

住宅機能を活用して物理的な距離を調整することで、親子・兄弟の心理的な距離もうまく調整され、子どもの自立を促したり、親の子離れが進んだり、家族内の関係も良好に保てるだろう。
個室には、感情をコントロールするという役割も持たせられる|早稲田大学人間科学学術院の准教授・こども環境学の専門家の佐藤将之先生に聞いた!子ども部屋はいつから必要?子どもの性格や特徴を捉えたベストな個室の与え方や時期とは

個室には、感情をコントロールするという役割も持たせられるベストなタイミングで子ども部屋を

小学校入学や受験など、ライフイベントに合わせて考えがちな「子ども部屋を与える時期」。

でも子どもの個性によって、自分の部屋を持つベストなタイミングはそれぞれ違う。子どもの様子を見ながら最適な時期を見極め、それぞれの子どもに合った「個室」を用意しよう。教えてくれたのは?佐藤将之 准教授

早稲田大学人間科学学術院准教授。1975年秋田生まれ。秋田高校、新潟大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。江戸東京博物館委嘱子ども居場所づくりコーディネーター等を経て現職。2男児の父。

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文=元井朋子

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