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プロに訊く! メンタルを鍛えるには、まず「日記」を書こう

プロに訊く! メンタルを鍛えるには、まず「日記」を書こう
J-WAVEで放送中の番組『JAM THE WORLD』(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー『UP CLOSE』。4月19日(木)のオンエアでは、木曜日のニュース・スーパーバイザー、堀 潤が登場。ソウル五輪シンクロデュエット銅メダリストで、日本スポーツ心理学会認定のスポーツメンタルトレーニング上級指導士・田中ウルヴェ京さんをお迎えし、メンタルトレーニングとはどのようなものなのかを伺いました。

■「心を鍛える」には日記をつけよう

女子テニスの大坂なおみ選手の大躍進の裏で注目を集めているのが、メンタルトレーナーも務める新コーチの存在です。技術面はもちろん、メンタル面のサポートもアスリートのパフォーマンスを大きく左右するのであれば、このコーチングのノウハウを職場や家庭の人間関係に活かしたいところです。まず、「心を鍛える」とはどのようなことなのでしょうか。

田中:メンタルは、「気分」という部分もあります。気分が上がったら、元気になった感じがしますよね。緊張度合いを決めたり、筋肉の動かしかたを司っているのが、脳の中にある感情とか思考。そこを鍛えるとキックの仕方やサーブの仕方が変わったりします。メンタルトレーニングでは、まずは毎日の「感情・考え方の日記」をつけてもらいます。たとえば感情を大きく4種類に分ける。「心臓がドキドキして悪い感情」は、イラつく、焦る、など。「心臓がドキドキしながらよい感情」は嬉しい、「やったー!」など。「心臓はドキドキしないけど、悪い感情」は落ち込む、やる気がない、悲しいなど。そして「心臓がドキドキしない、よい感情」は、落ち着いているとか、安心している……という分類です。毎日夜寝る前に「今日の午前中はこういう感情で、こういうときに上司にイラついた」などという日記を1週間つけてもらうんです。何が見たいかというとその人の傾向が知りたいんです。

たとえばコンビニのレジ待ちでも、「イラついた」という人もいれば、「なんで僕はこの時間に来たんだろう」と落ち込む人もいるのだそう。これは、どちらが良い・悪いではなく、感情になる手前で「どう捉えたか」という考え方の傾向によるものなのだとか。

■メンタルトレーニングの指導士って何をするの?

続いて、スポーツメンタルトレーニング“上級指導士”である田中さんに「指導士」とはどのようなことをするのか訊きました。

田中:まず、その人がなりたいイメージがわかることが大事。それからその人の現状を知ることが大事ですね。それによってトレーニングは変わりますから。その差を埋めるイメージトレーニングをするときこともあれば、リラクゼーショントレーニングをすることもあります。

現役時代の田中さんは、メンタルトレーナーのことを「怪しい」と思っていたとか。その考えが変わったきっかけを訊きました。

田中:20代の10年間シンクロのコーチもやったのですが、アメリカとフランスでやらせてもらったときに「あれ、人によってやる気って違う。私の成功経験はまるで役に立たない」と思ったんです。人によってやる気も、自信のもち方も、オリンピックの意味も全然違います。海外でコーチをさせてもらって、そこにビックリしちゃって。
:何をもってやる気とするかが違うってことですか?
田中:そうです。「人のために尽くしたい」というのがやる気の人もいれば「目立ちたい、お金のためにやりたい」という人もいる。でもどれもいいんです。それを考えるのもメンタルのトレーニングです。

また、大坂なおみ選手のトレーナー、サーシャ・ベイジンさんについて、田中さんはどのように考えているのでしょうか。

田中:(大坂選手を)ひとりの「個」としてみていますよね。心技体をどれだけバランスよく鍛えていくことが大事かが分かっている先生だなと思います。やる気が落ちたり、自信がなくなったときの声がけも、ただ励ますのではなくて具体例を出しているところがポイントを抑えてるなと思います。「君ならできるよ」ではなくて「このように君は思ってるだろ」とか「この練習があったからだろ」というように。これは「効力期待」という自信のひとつで、「自分ができたことを具体化して思い出させる」というものなんです。その日、自分ができたことを、ちゃんと自分が認める力が必要なんです。日本人はそれがすごく下手なんですよ。なんとなく「やればできる」じゃなくて「“これ”ができた」なんです。(サーシャ・ベイジンさんは)こういう部分を大坂選手にちゃんと言っていると思います。

「体のトレーニングと同じで『健康になりたい』『受験で成功したい』など目的がちゃんとあれば、そのことに従ってトレーニングが可能」と田中さん。たとえば、会社員であれば、どんな上司は嫌で、どんな上司はいい、どんな部下を使えないと思い、どんな部下が好きか、といった自分の傾向を収集することをおすすめしてくれました。また前述の日記について「愚痴でもいいので、『今日こんなことがあった』だけでなく、それについて『どう感じたか』まで書くのがベストです」とアドバイスしました。

メンタルトレーニングに興味のある方は、まずは日記から始めてみてはいかがでしょうか。

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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時−21時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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