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本のプロ、フタバ図書の書店員&ペコマガ編集部員オススメ! 広島に住みたくなる本8選

この街にきっと住みたくなる! 書店員&街情報誌編集部が推薦する物語とは?

街の情報を知り尽くした街情報誌の編集部と、その街の書店員に、読んだらその街に住みたくなる本を紹介してもらうこの企画。

今回は広島を中心に複数店舗を展開するフタバ図書の書店員と、広島のタウン情報ウェブマガジンの編集部に、読んだらこの街がもっと好きになる、オススメの本を教えてもらった。書店員が推薦する街が好きになるこの1冊教えてくれたのは?

㈱フタバ図書 淺木隆弘さん
広島県を中心に複数店舗を展開する書店。書籍だけでなく、CDやDVD、ゲームソフトなどの販売も行う。店舗の種類により、店名にメガ、ギガ、テラとSI接頭辞を付けている。フタバ図書 淺木さんの推薦本①:それいけズッコケ三人組(著・那須正幹)

それいけズッコケ三人組 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)今だからこそ読み返したい誰もが知ってる三人組

 行動派でおっちょこちょいのハチベエ、博識で神経質なハカセ、優しくて食いしん坊のモーちゃん。花山第二小学校6年の「ズッコケ三人組」が送るドタバタの日常を描いた、超ロングセラーシリーズ。

読んだことがなくても、学校や図書館などでこの表紙に見覚えがあるはず。時には事件に巻き込まれたり、冒険したり、おばけが出てきたり……三人組と一緒になってさまざまな体験ができる。

1作目から40年近く経つが、今も子どもたちの心を掴んで離さない名作。大人が読んでも小学生の頃を懐かしんで楽しめる。舞台の稲穂県ミドリ市花山町は広島市西区己斐町がモデルだそうで、花山駅のモデルになった西広島駅には3人のモニュメントが飾られている。(淺木さん)
それいけズッコケ三人組 (こども文学館 (3))フタバ図書 淺木さんの推薦本②:暗夜行路(著・志賀直哉)

暗夜行路 (新潮文庫)運命からの脱却を描く近代日本文学の代表作

志賀直哉の唯一の長編作であり代表作。母と祖父との不義の子であるという自身の出生の秘密を知り、深い苦悩を味わう主人公・謙作。結婚によって葛藤から逃れられたと思ったのも束の間、妻が従兄と不義を犯してしまう。苛酷な運命に直面しながらも、懸命に幸福をとらえようとする謙作の姿を描いた自伝的大作。

作者の志賀直哉は、7ヵ月間だが広島県尾道市に居住していた。その際に暗夜行路の構想を練っていたといわれ、作中でも尾道の情景が描かれている。非常に重い内容で、読み易いかと問われれば、答えはNOだ。

しかし、ぜひ一度は読んでおきたい日本の名作である。志賀直哉の作品を気軽に楽しむなら、まずは『小僧の神様』がオススメ。(淺木さん)
暗夜行路 (新潮文庫)フタバ図書 淺木さんの推薦本③:時をかける少女(著・筒井康隆)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)世代を超えて読み継がれるSFジュブナイル小説

中学3年生の少女・和子は、学校の理科室の掃除を行っていた時に、実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失う。その後、いくつかの事件をきっかけに自分が同じ日を何度も繰り返していること―タイム・リープの能力を手に入れたことに気付く。和子は能力の原因を探るため、4日前の理科実験室に戻る。そこに現れた人物とは。

1965年の原作発表以来、幾度となく映像化されてきた不朽の名作!

1983年に、大林宣彦監督による映画・尾道三部作の2作品目として映画化された。映画では、海と山と坂の街である尾道の風景が余すことなく描かれている。主演の原田知世さんが素敵なので、ぜひ両方ともチェックしてほしい。(淺木さん)
時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)フタバ図書 淺木さんの推薦本④:いとしのヒナゴン(著・重松清)

いとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)“ヒナゴン”が巻き起こす心温まる町内騒動!

隣町との合併問題に揺れる広島県の田舎町・比奈町に30年ぶりに現れた謎の生物“ヒナゴン”。ヒナゴンの存在を信じ続ける元ヤンキーの町長・イッちゃんは、類人猿課を設置してヒナゴン調査に乗り出した! 市町村合併問題、町長選を巡ってヒートアップするヒナゴン騒動の行方は……。心温まる痛快長篇小説。

みなさんはヒバゴンを覚えているだろうか。1970年代に広島県比婆郡で目撃されたとして当時大騒ぎになった未確認動物である。本作はこの騒動をモチーフに、もし現在に現れたら?という想定で書かれた作品だ。

広島の田舎町を舞台に、笑いあり、涙ありの物語で、さすが重松清、期待を裏切らない一冊。2005年に映画化もされ、西城町でロケが行われた。(淺木さん)
いとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)編集部が推薦する街が好きになるこの1冊教えてくれたのは?

広島のタウン情報ウェブマガジンペコマガ 編集者 アガノトモさん
広島のタウン情報ウェブマガジン。編集部が実際に話題のスポットに足を運ぶなどして最新の情報を幅広く発信している。
web:https://pecomag.jp/ペコマガ編集者 アガノさんの推薦本①:この世界の片隅に(著・こうの史代)

小説 この世界の片隅に (双葉文庫)歴史的傑作と名高い2016年の話題作

戦中の広島県の軍都・呉。空襲警報がけたたましく鳴り響くこの時代にも、小さな幸せを慈しみながら、家族を思って生きる人びとの暮らしがあった―。呉に嫁いだ主人公・すずが、新しい家族、世界に戸惑いながらも、一日一日を健気に生きる姿を描いた傑作コミックスをノベライズ化。

2016年にアニメーション映画が公開され、数々の賞を受賞したことでも話題になった作品。作中では呉市を中心に、地元の景色がふんだんに描かれている。

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