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【及川卓也×Datachain】ブロックチェーンでデータ流通に革新を―Fintech以外の応用分野とは

独自トークンを流通させるためには、自社で取引所を持つ選択肢が現実的です。私たちも仮想通貨交換業のライセンスを取得して取引所を作ることを計画しています。

この新しい経済圏のなかでは、得たトークンをデータ購入のために積極的に利用する企業もある一方で、将来の値上がりを期待して保有する企業もあると思います。

しかしみんな値上がりを期待すると、トークンは交換に使われなくなる。通貨には価値の尺度と保存、交換という機能がありますが、交換が進まなければ、エコシステムは発展しません。

価値の交換が絶えず発生するように、時には中央銀行的な役割を私たちも果たしていかなければならないかもしれません。

及川:まさに日銀のような中央銀行ですね。人々に投資を呼びかけるという。こうしてデータ流通が活性化すればするほど、経済圏も広がり、Datachainもマネタイジングがしやすくなるわけですね。

久田:その意味ではデータ流通を拡大することで世界をよくするという我々のビジョンと、マネタイズの方向性は一緒。だから、真正面からミッション実現に取り組んでいけば、ビジネスとしても成立するという仕組みになっています。

最先端技術で何が解けるか。技術起点の事業をハイブリッドで進める

及川:Speeeはとても事業立案が上手な企業で、事業プランを技術で支えながら、いくつもの事業を成功させてきました。

しかしその反面、常にビジネスモデル構想が先にあって、技術が後から追いかけるという構造もあったように思います。私は、その構造は変えていく必要があると思っているんです。

スタートアップ企業がよくやるように、事業と技術を同時にスタートさせるということがあってもいい。Datachainはこうしたスタートアップ的な動き方をしていると思うんですが、それはあえて意識したんですか。

久田:はい、プロダクト・ものづくりを軸に考えています。事業のミッション・ビジョンを大切にして、技術で何ができるかということを追究したい。

今回のDatachainはその意味では、技術起点で発想された事業です。ブロックチェーン技術で何ができるのかという話が先にあり、後からその技術特性を生かして解ける意義ある課題と組み合わせていきました。

及川:技術が先にありきで、それで何ができるかを後から考えるというのは、普通はダメなパターンですよね(笑)。しかし、Datachain事業はそこがうまくできている。木村さんがジョインされた影響も大きいですよね。

木村:以前からブロックチェーンについてはアドテク領域でトレンドを追う中で、海外では広告取引の透明化をブロックチェーンでを用いて証明できる、というプロダクトがいくつか出てきていたことで興味はありました。アドテック×ブロックチェーンで何が実現できるのかと。

ブロックチェーンのような新しい技術を用いて新たな価値を生むことができる事業をしたいと思っていた矢先に、久田さんに誘われたのですが、一緒にやることは決まっていても、Speeeにジョインした時は、何をやるのかは決まっていなかったんです。

久田:本来、起業ってだいたいそういうものですよね。まず誰とやるかを決めて、何をやるか考える。Datachainはスタートアップ的に立ち上げるということにこだわっています。

オフィス環境もSpeeeと分けて、新しい文化づくりもしやすくしていきます。もちろん、Speeeという基盤があることも強みのひとつだと思っています。

仮想通貨交換業には、法務・会計をはじめとして、強固な管理体制が必要です。ゼロからそれを構築することは、採用もそうですし、投資としてもかなり難しいです。

ライセンスがないとリリースできない事業に取り組む場合、プロダクト開発も含めて数億の資金が必要になるケースが多いと考えています。

プロダクトリリース前にそれだけの資金をスタートアップが集めることはなかなか厳しく、ここがクリアできているのは大きいです。

及川:スタートアップとミドルベンチャーの両方の特性をハイブリッドするというのはいいですね。その上、Datachain事業を離陸させるために、Speeeの既存事業との連携もできるというのもメリットじゃないかな。

久田:プラットフォームにはデータプロバイダーやデータユーザーが不可欠。最初にSpeee社内の事業が参加することで、実証実験がすぐに始められます。

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