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自分自身が楽しむこと! やりたいことを実現する行動力【Candy Stripperデザイナー・板橋よしえインタビュー】

自分自身が楽しむこと! やりたいことを実現する行動力【Candy Stripperデザイナー・板橋よしえインタビュー】
『Candy Stripper』はデザイナー・板橋よしえさんが専門学校在学中にブランドを立ち上げ、現在では全国に店舗を展開。今、世界からも注目を集めている原宿を代表する人気ブランド。
そのオリジナリティ溢れる世界観を発信し続ける、デザイナー・板橋よしえさんに学生時代のお話から現在のお仕事、これからの展望まで。たっぷりお話を聞かせていただきました!

デザインから検品、撮影までお仕事はいろいろ!

今は年4回、展示会をやっていて。12月・3月・6月・9月の春夏秋冬の展示会が基本です。
1シーズンのデザインに入るのは大体、8か月くらい前から。今は秋冬の製作に入っているのですが、同時に春夏に入荷する商品の検品や追加の企画、撮影、コラボ商品の企画などを進行します。秋冬のこともやりつつ春夏のことも進行するので、ときどきこんがらがってしまうことも!

デザインのヒントは日常から、が板橋さん流!

デザインが浮かぶ大事な時間がライブを観ることだったのですが、今は子どもがいるので以前のように頻繁には観に行けなくて。
以前よりもインプットが足りていなくて、ちょっと大変です(笑)。
今は1人でのんびり考える時間があまりないので“限られた時間の中でいかにインプットできか”ということを常に考えています。
自分が感じたことがデザインに生きてくるので。いろんな気持ちを感じられるように、日々をどう過ごすかがとても大事です。
「Candy Stripperを着ると元気になる」と言ってもらえることが多いのですが、お洋服をまとったときにそう感じてもらえるように、デザインするわたし自身も心も身体も常に元気で、楽しい気持ちでデザインすることでそれがお客様に伝わるといいなと思っています。

たくさんのアイデアの中から自分の作りたいものを見つけていく

アイデアは思いつくたびにメモしています。
描き出していくときは、1番自分が描きたいものから描いていきます。テーマ性の強い、そのシーズンの主となるものから描くことが多いです。
自分が納得いくまで描いたあとは、描いた絵を見返して全体のバランスを見ます。
アイテムに偏りがある場合は不足しているアイテムを描き足したり、コーディネートができるようにひとつひとつの納期も設定していきます。
ショップがあるので“お客様がコーディネートをいろいろ楽しめるように”ということを心がけています。

はじめはデザイナーを目指していなかった!?

はじめはデザイナーなんて絶対無理!と思っていました。
とにかく洋服が大好きで、頭の中は常に洋服のことで頭がいっぱい。だけど、自分には何の職業が向いているんだろう?スタイリストなのかプレスなのか…。写真も撮ってみたいけど、ヘアメイクも気になる…。といった具合で。
自分に何が向いているかわからないけれど、とにかく洋服に携わる仕事には就きたい!という想いで専門学校に進学しました。
高校2年生の時にいろいろな学校のセミナーに行って資料をもらったりした中で、バンタンが1番自分の性格に合っているなと感じました。
先輩たちがすごくおしゃれで楽しくて。先生方も生徒を子ども扱いせず、対等に話をしてくれる。伸び伸びと自由に、自分の好きなことを学べる環境だと思いました。
バンタンは自分がやる気を出せば、チャンスをくれるところというか。「こんなことをやりたい!」という自分の想いが明確で、それに伴った行動をしているとちゃんと見てくれていて、「こんな話があるよ」と話を持ってきてくれたりも。
待っているだけではなく、自分から行動することでどんどん繋がっていった気がします。

遊びの中から発見した、デザイナーになりたい思う気持ち

専門学校1年生のときに、作品撮りをするために衣装を製作していたんです。モデルは自分がスカウトしてきた女の子、ヘアメイクは友達にお願いして、写真も自分で撮って。
その写真がある程度集まったら個展をしようと考えていたのですが。衣装がだんだん集まるにつれて、ファッションショーをやってみたい!という気持ちになり。クラブイベントなどでファッションショーのイベントを企画しました。
そのイベントを定期的に開催するうちに、友達とブランドを作ってみようか!という話になり。そこで誕生したのが”Candy Stripper”です。
ブランドを自身で手掛けることで、気になっていたスタイリスト・プレス・カメラマン・ヘアメイクという仕事すべてに関われるということに気がつきました。

抜群の行動力で会社設立まで!

学校の課題を利用して、その時始めていたCandy Stripperのブランドブックを作りました。
ブランドコンセプトやターゲット、アイテム展開や価格設定がわかるプレゼン用のブックです。
ブランドのビジュアルは、仲良くさせていただいていていたカメラマンのホンマタカシさんに撮影していただきました。
そのブックと作った洋服を持って、原宿と渋谷のセレクトショップを1軒1軒歩いて回りました。自分たちの作った服を置かせてもらえないか、という交渉をしたんです。
当時は卸の仕組みもよくわかっていなかったので、自分たちは「フルラインアップで置いていただけないならやめます!」とか。今考えると置いていただけるだけでもありがたいのに、そこに強いこだわりを持っていて。
でも1軒だけ、フルラインアップで置いてくれて「応援するよと」言ってくださったお店があって。
そこに毎回、服を縫っては持って行って。「こんな縫い方では売り物なんだからダメだよ」などと返されたりもしつつ、とても勉強させていただきました。
それが2年生の終わりくらいの頃。
Candy Stripperは趣味の延長だと思っていたので、卒業後は別の会社に就職したんですよ。
仕事が終わると手伝ってくれていた仲間たちと集まっては夜な夜なミーティングをして。
ところが、就職してすぐに雑誌やTVの取材、リースなどがひっきりなし!予想以上のスピードでCandy Stripperが忙しくなり。

こんなにも反響があるなら、人生は1回きりだし、自分たちで始めたブランドに人生をかけてもいいんじゃないか!と思うように。
ただ、自分たちは資金がない。そして親にも迷惑はかけられないので、「スポンサーを見つけよう!」と動き出しました。
そこで出会ったのが現在の社長。初めに2000万円お借りして、1000万円で株式会社にしました。残りの1000万円はみんなで集まれるアトリエを貸りたり、洋服作りの資金に当てることに。
すべて自分たちだけでやっていくつもりだったのですが、経営の知識がなく。クリエーションとの両立が難しかったため、経営面は見て欲しいというお願いをして現在の形になりました。

全力で遊び、学びたいことはとことん学ぶ!

学生時代は寝る間も惜しんで、たくさん遊んだことが良かったなって本当に思っています!(笑)
バンタンには学科がいっぱいあるので。ヘアメイク科や映像科など、違う科の子たちを紹介してもらって一緒にイベントをやったり。同じ学校だけじゃなく、文化服装学院や東京モード学園など他の学校の子にも声をかけてイベントをやったり。
毎月イベントを企画していて、とても忙しかったです。
先生に紹介していただいて、スタイリストのアシスタントもしました。TVの現場で女優さんのスタイリングのアシスタントをしたり、衣装を作らせていただいたり。

今はもうないのですが、高校生の頃から原宿の文化屋雑貨店でバイトをさせていただいていて。Tシャツのプリントをしたり、陶器に転写プリントをしたり、洋服の企画をさせてもらったり…。
学生のうちに今につながる様々な経験をさせてもらえる機会があり、とても勉強になりました。

私はデザイン科ではなかったのですが。デザイン科の友達にどういう風にデザイン画を描いているのか尋ねたことがあって。そうしたら、自分のクラスで教えてもらっているデザイン画の描き方とは全く違っていて。わたしのクラスでは模写に近い形のデザイン画でしたが。デザイン科では物を見て、例えばコップを見てそこからインスピレーションを得て浮かぶデザインを自由に描く。
私もそういう風に自由な発想で描いてみたい!と思って。誰に言われたわけでもないのですが自主的に課題を作り、描く練習をしていました。
 言われた課題をただやって終わりじゃなくて。その課題をどう自分に取り入れるか、身に付けたいことを掘り下げて自分に生かす。
専門学校では小中高のように、みんなと足並みを揃えれば良い環境とはまた違うので。専門学校という場をどう自分に生かしていくかで、自分の身になるかならないかが大きく変わると思います。

学生時代にコレはやっておきたかった!

イラストレーターとフォトショップを習う授業があったのですが、基礎しか学ぶことが出来なかったので、もっと詳しく勉強したかったですね。
あとは英語!今は海外の方との交流が増えつつあるので、自分で直接話せたらもっとコミュニケーションがとれるのになあ、と思うことがとても多いです。

今、学生だったら私はこうする!

当時はインターネットが普及していない時代だったので、自分で情報を探さなければいけなかったんです。
今はSNSがあるので知り合いたい方と簡単に繋がることができたり、自分でストアも開設できる。
今、私が学生だったらまずは作りたい洋服を作り、ストアを開設。 SNSで繋がりたい人に連絡をして作品撮りをし、ブランドイメージを発信。ショーの動画配信なども良いかもしれません。
とにかくダメもとで行動を起こしてみる。自分のやりたいビジョンを明確に、失敗を恐れずに行動することが大事だと思います。

海外進出などまだまだやりたいことはたくさん♪

ずっとやってみたいと思っているのは子ども服のデザインです。子ども服の生産ができる会社とタッグを組めたら、と思っています。
それから、最近は海外にもキャンディのお洋服を着てくれている方が増えているので。ECの展開などを含めて、海外に広めていきたいですね。

【Profile】
デザイナー/板橋よしえ
埼玉県内の高校を卒業後、バンタンデザイン研究所に入学。
在学中に「Candy Stripper」を立ち上げる。
1996年に株式会社ミニストリー設立。
Candy Stripperの他、衣装、スタイリング、CDジャケットのアートディレクションなども手がける。

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