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カヤック・ヌーラボなど、IT企業5社と自治体が徹底議論―地方でビジネスを展開する面白さとは?

ビジネスとして地方でやるメリットは?

福岡コミュニティ情報を発信する、移住応援サイト「福岡移住計画」が福岡市の事業「福岡クリエイティブキャンプ」の一環で1月13日に開催した「Glocal Creative Summit〜なぜこのまちが面白い? 地方から世界基準へ〜」。

第1セッションは「ビジネスとして地方でやるメリットと、東京ではなく世界を視野に入れた今後の展望」をテーマに、モデレーター「Forbes Japan」九法崇雄氏、面白法人カヤック・柳澤大輔氏、鎌倉市役所・比留間彰氏、ヌーラボ・橋本正徳氏、福岡市役所・山下龍二郎氏によるパネルディスカッションが行われた。

「Forbes Japan」編集次長兼Web編集長 九法崇雄氏

カヤックは鎌倉に、ヌーラボは福岡に本社を置きながら、日本国内だけにとどまらずサービス開発を行い、グローバルにビジネスを展開している。

カヤックは7社のグループ会社を持ち、約400人いる社員のほとんどがクリエイターという会社。面白コンテンツの制作や、海外にも展開しているゲーム事業などが主な事業内容だ。

「まずは、自分たちが面白がろう」をテーマに、サイコロを振って給料を決める制度や、4月1日は履歴書を詐称していいという「エイプリル採用」など、ユニークな制度が用意されている。

ヌーラボは「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」など、何か新しいことを始めるときのワークフローをサポートするツールを展開する。国内は東京・京都・福岡、国外はニューヨーク・シンガポールと複数の拠点があり、台湾やアリゾナ、カリフォルニアでリモート勤務する社員もいる。

カヤックはなぜ鎌倉を選んだのか?

カヤックの柳澤氏が、縁もゆかりもない鎌倉を選んだ理由は、「面白法人」というコピーを最初に作って、それに合う場所はどこかを突き詰めていった結果だと言う。


「起業家には、ベースに原体験がある人とない人がいます。ベンチャーキャピタルも必ず原体験を聞きます。原体験があると、トラブルがあっても乗り越えられるから。原体験がないタイプは、理念や哲学、ビジョンを最初に決めて、それを元に乗り越えていく。

僕がまさに後者のタイプなんです。鎌倉を選んだのは直感でしたが、後から考えてみると『面白く働く』ことを重視すると、職住近接が良さそうだという価値観や、世の中に面白いことを発信するなら知名度のある鎌倉がいいと思ったんです。

今、鳩サブレーを製造販売している豊島屋と組んで保育園を作っていますが、歴史ある企業と僕らのような新しい企業がコラボできるのは、鎌倉ならではだと考えています」

左から、面白法人カヤック 代表取締役CEO 柳澤大輔氏、鎌倉市役所 経営企画部長 比留間彰氏


「企業が鎌倉で事業展開するメリットは何ですか?」


「ビジネスのメリットだけで言えば、あまりないですね(笑)。地方の経済合理性は相対的に低いです。東京に集まっているほうが、採用や発信、利便性の面で有利です。実際、鎌倉で創業した会社も規模が大きくなると東京に移転してしまうケースが多い。

ビジネスのメリットだけで幸せになる時代ではなくなってきたから、他の面での幸せを含めたメリットは大きいですが、狭義のビジネスメリットだけで言うなら極めて少ないんじゃないかと」


「逆にデメリットはどんなところだと思いますか?」


「鎌倉市も働く場所を増やす試みを始めていますが、そもそもよそから企業を誘致しようという意識はまだ稀薄です。産業集積のスピード感は都市部に比べて、当然時間がかかる。そういうビジネス上のデメリットはありますね」


「行政はデメリットに対し、どのような改善をしていますか?」

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