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座る人のことを想えば、自然と椅子はこのカタチになる(らしい)。

座る人のことを想えば、自然と椅子はこのカタチになる(らしい)。

もうお気づきだと思います。
私たちが「座ってばかりの毎日」を送っていることを。

 

デスクワークをしていれば、7時間くらいはパソコンとにらめっこ。運が良ければ、通勤時間も座れてしまうし、家に帰ればどこかしらのタイミングでソファに腰をかけている。おかげでたいして動いてもいないのに、お腹が空くばかりで困っています。

だからせめて、体にいい椅子が欲しいきょうこの頃。

さて、この椅子ですが……何かが欠けていませんか?

一本歯下駄みたい
ストイックなチェア

座る人のことを想えば、自然と椅子はこのカタチになる(らしい)。Photo by © Benoit Malta

そう。この子、2本脚なんです。

フランスのデザイナーBenoit Maltaさんが生み出したのは、なんだか見慣れない椅子。「耐え切れる不快感(Inactivité Bearable Discomfort)」と、ネーミングもそのもの。

でもまあ、これ言ってしまえばバランスボールの変形版ですよね。つまり、座り続けるためには、体幹や筋肉を使ってうまくバランスをしなければなりません。

何度も座り方を調整しながらバランスを探るのが、この椅子との戦い。背中を丸めるのはNG。下肢の筋肉を使って、背中をピシッと姿勢よく座るとバランスがうまく維持できるようです。かなりの筋肉を使いますが、足自体はおそらく痛くならないはず。

おまけに猫背から卒業できちゃう点には、ニンマリ。座る人のことを想えば、自然と椅子はこのカタチになる(らしい)。Photo by © Benoit Malta

一日平均6時間以上座っていると、寿命が縮んだり、心臓病のリスクが高まったり、何かとイヤな症状がつきものなのはよく聞く話。そのくせ、対策法として綴られているのは、30分ごとに一度軽く体を動かせだの、仕事をしているとすっかり忘れてしまいそうな(というか、そもそもやっているヒマがない)アドバイスばかり。

ならば、“座る”と“立つ”の中間にあるMaltaさんの「Inactivité」に腰をかければ、「ただ座っているだけで」病気のリスクを少しは抑えられそう。

だがしかし、「ただ座っているだけ」でも十分キツそうなんですよね(トホホ)。座る人のことを想えば、自然と椅子はこのカタチになる(らしい)。Photo by © Benoit Malta

たしかにこの椅子からは、「脚」が欠けているかもしれません。でも裏を返すと、それ以上に私たちの生活から「動き」が欠けていることに気づかされるでしょう。となれば、現代のオフィスがいま言わずとも求めているのは、この椅子なのかもしれません。

「それは毎日この椅子に座っていないからだ」なんて会話の切り返しは、どうぞ堪忍ください。

Inactivité – Chaise – 2014 from Benoît Malta on Vimeo.Top Photo by © Benoit MaltaLicensed material used with permission by © Benoit Malta

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