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はね馬スキー国体会場「赤倉」に電波を届ける! ゲレンデで行われた電波調査に密着

リュックの中には複数台のスマホが!

ここは新潟県妙高市の赤倉観光リゾートスキー場。2018年2月25〜28日に開催される「にいがた妙高はね馬国体」の競技会場を擁する老舗スキーリゾートだ。

ゲレンデを颯爽と滑っているこの3人は、国体の選手ではない。スキーやスノボをエンジョイしに来た一般客でもない。仕事でこのスキー場にやってきたKDDI社員である。


左から、KDDI北関東エンジニアリングセンター・黒田英男、同・児玉佳典、KDDIコンシューマ新潟支店・西方沙織

快適なエリア構築のため、通信インフラの建設と保守の担当者だけでなく、直接お客さまと接する営業部門も電波調査に参加。3人はこの日を含む3日間ここに滞在し、日中はずっと滑り続けるとのこと。

ゲレンデの中腹で足を止め、各自が背負ったリュックからスマホを複数台取り出し、画面を見つめる3人。

数分後、スマホをリュックに戻し、出発。

初級者向けの緩斜面から上級者向けの急斜面まで、あらゆるコースを隅から隅まで滑る。なかには、非圧雪のチャンピオンゲレンデのような、熟達したスキルと経験がなければ滑れない難度の高いコースも少なくない。例年になく積雪の多い今年、ゲレンデは絶好のコンディション。スキーヤーやスノーボーダーにとっては羨ましい限りだが、本人たちに浮かれた様子は見られない。

今度は国体競技会場のジャンプ台付近で足を止め、スマホを取り出す。

データ通信だけでなくちゃんと通話ができるか確認するため、ときには電話をかけることも。

また数分後に出発。いったん下山してしまったので、リフトに乗って再びゲレンデへ。

今度はレストハウスの前で足を止め、スマホを取り出す。

滑ってはスマホを取り出し、リフトに乗って滑ってはまたスマホを取り出し……。ずっとこの繰り返しだが、一体なにをしているのか? 本人たちに聞いてみることにした。

ゲレンデに電波を届ける難しさとは?

――みなさんこのスキー場でなにをしているのでしょうか?

黒田「スマホの電波状況の測定です。もともとこの赤倉観光リゾートスキー場はauがつながっていなかったわけではありませんが、2月末に『にいがた妙高はね馬国体』が開催されるということで、来場者が多くなることを想定し、新しい基地局を2局建設しました。ただ建設するだけではなく、実際にコースを滑ってちゃんと電波が届いているか、確認をしているんです。もし届いていない場所があれば、対策をします。すでに雪が深く積もったなかでしたが、工事部門のがんばりで、国体の開催になんとか間に合わせてくれました。すでに雪が深く積もったなかでの工事でしたので、大変苦労しました」


2017年12月に行われた基地局建設工事の様子


新しいふたつの基地局のうち、ひとつはゲレンデの中腹にある「赤倉観光ホテル」付近に建てられた

西方「私だけ新潟勤務で、他の2名は今回の電波調査のために他の地域からこちらにやってきました。営業経験は長いですが、エリア品質向上とお客さま満足度向上のために最近はこのような連携も行っています。ただ今回は、実際にゲレンデを滑走しながら調査をするとは思いませんでした!」

児玉「用意したスマホは10台以上。気温が低いため電池の消耗が激しく、モバイルバッテリーは必須です。それらを含めるとリュックの重さは4〜5kgになります。また、リュックのなかには、スマホやモバイルバッテリー以外に、スキャナーと呼ばれる機材も入っています。これはスマホでは測定できない微弱な電波を測定するためのものです」

――測定の結果、電波はきちんと届いていましたか?

児玉「はい、国体のジャンプ競技やスラローム競技が行われる会場は、電波状況の改善が確認できました!

黒田「スキー場は敷地が広く、高低差、木々の影響で、隅々まで電波を届けるのが難しい。冬季は雪の影響を受けるため、事前のシミュレーション通りに電波が届かないこともあります。そこでこうして実際にすべてのゲレンデを滑り、電波状況を調査することが欠かせません。調査の結果を踏まえてアンテナの角度を調整するなどして改善を図ることもあります」


3人ともスキー&スノーボード歴20〜30年の大ベテラン。それでも電波調査のために3日間ほど滑り続けると激しい筋肉痛に見舞われることもあるという

最新の積雪状況や天候を確認したり、ゲレンデで同行者とメッセージや電話のやり取りをしたり。いまやスキーヤーやスノーボーダーにとってスマホはなくてはならないものとなった。スキー場で当たり前のようにスマホが使える。その背景には、そこに電波を届ける基地局があり、きちんと電波が届いているか調査を続ける担当者の地道な努力がある。

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