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革新的なスライドアームや送信機と合体 携帯性に優れたハイスペックGPSドローン「GDU O2」のレビュー

DJI Mavic Pro の強力な対抗馬として 2017 年 9 月に発表された GDU Technology 社のハイスペック GPS ドローン「GDU O2」のレビューを送りします。
Mavic Pro の対抗馬を謳うドローンはその登場後に幾度となく発売されてきましたが、今回ご紹介する GDU O2 ほど Mavic Pro と張り合えるものはおそらく現時点ではないと思います。
それくらいの実力が GDU O2 にはあります。
しかも標準価格は $732 と、Mavic Pro よりもはるかに安く入手することができるのです。
とは言え、Mavic Pro は 2016 の早い時期に発売された世代の古い機体です。
そもそも 2017 年の冬に発売された新しい製品を使って比較するのはフェアではありません。
それは承知していることなのですが、逆に言えば、今の最新モデルと比較されるほど Mavic Pro が発売当時としていかに先進的な製品であったのかを物語ることになります。
GDU O2 の特徴を簡潔に紹介しますと、独自のスライドアーム構造を採用していることで Foldable 設計の機体でありながらも、全体がスッキリとまとまって見え、さらにゲームコントローラー風の送信機(5.8GHz)と機体が合体する優れた携帯性、3 軸ジンバル付きの 4K 対応カメラが上下左右に可動するところ、カメラの撮影機能が豊富で多彩な空撮を楽しめるポテンシャルを持っているところ、GPS と GLONASS、および前方と底部にビジョンセンサーを搭載しており、ホバリングは安定しており、自動フライトの性能も良いところです。
全体的な感想としては、「Mavic Pro をかなり真似ているのは否めないけど独自色も濃いな」というものでした。
それはまるで iPhone と Xiaomi のスマートフォンを見ているかのようです。
特にアプリのデザインは全く異なりますが、使い勝手は基本的に同じです。
個人的に GDU O2 の売りとしては、空撮のためのカメラ機能とフライト機能をまんべんなくサポートしており、使い慣れると、メインで使用するポータブル空撮ドローンとしても十分にその役割を果たすだろうと思わせる部分です。
インテリジェントフライト機能についてはハッキリ言って Mavic Pro の方が優秀ですし、フライト時間も GDU O2 より長いことから、今 Mavic Pro のユーザーが GDU O2 に乗り換える必要性はほとんど無いと言えます。
「Mavic Pro には手が出せないけど同等クラスの安価な機体が欲しい」という方にとって GDU O2 はとても良い選択肢の一つに成り得ると思います。
GDU O2 のカメラは送信機に搭載された 2 つのカメラダイヤルによって上下左右あるいは斜め方向にカメラを動かすことができ、単純に直進あるいはホバリングしているだけでも地表を舐めるような空撮が可能です。
これを高度なマニュアルフライトやインテリジェントフライト中に行うと、Mavic Pro では撮れない映像を撮影できると思います。
この部分には大いに可能性を感じていますが、高度な操縦技術や知識も必要になるでしょう。
GDU O2 でサポートしているインテリジェントフライト機能には、ロケット、ドローニー、フォロミー、ビジョンサークル、ポイントオブインタレスト(POI)、ウェイポイント、ジオフェンス、ジェスチャーショットとったものがあります。
どれも Mavic Pro は既にサポートしており、両者を比較すると GDU O2 はかなり見劣りしてしまいますが、GDU O2 と他のドローンとで考えた場合、空撮を楽しむのには十分な機能を有していると言えます。
「ビジョンサークル」という機能は DJI ドローンにはありませんが、これはアクティブトラックのトレースモードの旋回パターンと同じです。
GDU O2 のフォロミー + ビジョンサークル = トレースモードとなります。
単純に機能が分割されているだけのようです。
一般的に、フォロミーモードは送信機に取り付けたスマートフォン・タブレットに追尾しますが、GDU O2 のフォロミーモードは DJI ドローンのアクティブトラックと同じく、被写体を指で囲い追尾する対象を決定します。
GDU O2 の場合は「Go」ボタンを押す必要がなく枠で囲い認識すると追尾を開始します。
上記の機能の中でもジオフェンスは秀逸です。
それは地図に自由にジオフェンスを張れることができるからです。
一般的にジオフェンスは、「上空および距離の制限を何 m にするか」という設定内容ですが、GDU O2 のジオフェンスはウェイポイントのように地図に直接描き設定します。
例えば、自宅の敷地内だけとか、海沿いなら陸地上空だけを飛行可能エリアにすることができます。
GDU O2 でジオフェンスを設定すると、フェンス付近で静止しホバリングします。
それよりも先には行けない感じです。
これは前方の衝突検知システムのように一定の距離でピタッと停止する感じと似ています。
ジオフェンスの利用には注意すべき点があります。
それは余裕を持つことです。
あくまでも GPS によって作動する機能ですので、誤差が影響してきます。
ジオフェンスのライン上 1 ~ 2m の誤差が発生するので、例えばジオフェンスのライン上にホームポイントがあったとすると運が悪ければホームポイントに到達できません。
もちろんジオフェンスはいつでも画面のタップで無効になりますし、RTH 時には無効になりますが、操作に不慣れな時に焦って不時着させた経験があります(道路脇の誰もいない畑ですが)。
私が GDU O2 に可能性を感じている部分はウェイポイントフライト時にカメラワークを駆使して様々な空撮が楽しめるだろうというところです。
ウェイポイントフライトは目的に地点へ自動的に行かせる機能なので、そもそも移動中の撮影はあまりしないと思いますが、GDU O2 は移動中でもカメラ可動域の範囲で周囲を見渡すことができ、移動中の空撮も楽しみたい方には魅力的だと感じるはずです。
GDU O2 のカメラ機能も見逃せません。
イメージセンサーは Sony 製と言えども 1/3 型のサイズなので、ハードウェア的な部分で画質は Mavic Pro / Air や Spark に劣るでしょう。
それでも 3 軸の機械式ジンバルを装備しており、映像はとても安定していますし、スローモーション撮影やタイムラプス撮影にも対応しているので、Mavic Air にも匹敵する多彩な映像作品を作れると思います。
動画機能だけではなく写真機能にも目を見張る部分があります。
連写、タイマー撮影、連続撮影はパラメータを調節できますし、最大 5 倍までデジタルズームしながら連写する機能もあります。
上空から 5 倍に拡大した地上を見るのはとても面白いですよ。
さらに GDU O2 では動画撮影中に写真を撮影することもできます。
写真ボタンを押したらモード切り替えのために動画撮影が途中で停止したなんてことは起きません。
ドローンで重要なフライト時間ですが、公式発表によると 20 分間です。
Mavic Pro が 27 分、Mavic Pro Platinum が 30 分なので、実質的なフライト時間を鑑みても GDU O2 は短い時間しかフライトできません。
Mavic Air が 21 分なのでそれと同等でしょう。
GDU O2 のテストを通じて強く感じたことは DJI ドローンと比べて安定性が少しだけですが劣っている点です。
GPS / GLONASS や底部のビジョンセンサーにより GDU O2 のホバリングや RTH 等の自動フライトは非常に安定しており、ほぼ正確に作動しますが、DJI ドローンと比較すると「さすが DJI ドローンだな」と思ってしまいました。
学校のテストで例えると、GDU O2 の安心度スコアが仮に 85 点の合格以上だとすると、DJI ドローンは 95 点とさらに優秀だったということです。
性能全般は遠くへ飛ばすのに安心できるレベルには達していますが、もし目の前に GDU O2 と Mavic Pro が並べてあってどちらか一方しか使わせてもらえないとすると、私なら間違い無く Mavic Pro を選びます。
それは何よりも安全が第一ですので。
GDU O2 の機体デザインはどうでしょうか。
スライドアームは一見すると無駄の無いスマートな方式に見えますが、アームの出し入れ時に、モーターの底部を強く引っ張るため壊れないか少し不安になりますし、アームを規定の位置までしっかりと伸ばさないとホバリングがふらつくのでそこも心配です。
折りたたみ式でも同様の不安要素はあると思いますがスライド式よりもその度合は低いと個人的には思います。
機体と送信機が合体するのは私も面白いと思っています。
ただ、合体させる時にマグネットを上手く合わせる必要があるので時々失敗するとイライラします。
シンプルに分けてポーチ等に収納した方が安心するのではないでしょうか。
と言っても他社の製品と優劣を付けるほど重要な部分ではありません。
GDU O2 の機体動作や運動性能について。
安定性や正確性では DJI ドローンと遜色無いレベルですが、通常モードのスピード設定がけっこう速めなので、通常モードなのに DJI ドローンのスポーツモード 8 割分を操作している感覚になります。
GDU O2 にももっと速いスポーツモードがありますが、通常モードにスピードの調節機能はありません。
なのでトライポッドモードのようなスローな動きを実行するにはシビアなスティック操作が要求されます。
GDU O2 にも前方のセンサーが障害物を検知し、停止あるいは後退します。
動きは DJI ドローンの 3D 検知システムと似ており、障害物を検知するとスマートフォンから「ピピッ」と音がなり数 m の距離に近づくと停止します。
RTH 中に障害物を検知すると後退させることもオプション設定で可能です。
GDU O2 の隠れた便利機能に、「ノーズマッチ」というものがあります。
これは機体の向きをボタンのプッシュのみで操縦者の視線方向に合わせる機能です。
機体の向きというのはコンパスの絵柄ですぐに分かりますが、ノーズマッチならそれを見ること無く、機体の向きを今向いている方向と一致させることができます。
たとえ機体が見えないほど遠くを飛行していえたとしても、ノーズマッチボタンをプッシュし、右スティックを下に倒すと機体が帰還することになります。
フライト中には必ず何度かこれを利用しているのでかなり重宝しています。
16GB の内蔵ストレージを搭載している点も見逃せません。
Mavic Air は 8GB ですが、GDU O2 はその倍を積んでいます。
基本的に Micro SD カードは不要ですし、GDU O2 を PC に接続すると USB ドライブとして認識され、簡単に写真や動画を転送することがでいます。
最後に、GDU O2 の初期ロットにはジンバルなどいくつかのモジュールに不具合が見つかっており、その修正のためにグローバル展開が遅れています。
ようやく最近になって修正版の量産が始まり入手可能になっていますが、特に中国では初期ロットのユニットが今でも流通しているため、もし購入する場合はその点にご注意ください。
判別の仕方は分かりませんが(型番や検査日などで見抜けるはず)、その方法があったとしても初期ロットを処分したいショップがそういった情報を積極的に公開するとは思えないので気をつけなければなりません。
以上です。

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