ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう

体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

ロボットやIoTで、保育園や幼稚園の課題を解決――家族を笑顔にするユニファのサービスとは?

多忙な保育士や幼稚園の先生の負担を軽減したい

女性の社会進出を支援するために欠かせない保育園や幼稚園。しかしその園を運営する側は、大きな負担がかかっている。中でも子どもを預かる時間が長い保育の現場では、事故をいかに起こさないようにするかは大きな課題である。

保育士は多忙だ。保育園によって異なるが、多くの保育園では午前7時~午後7時まで子どもを預かっている。遅番、早番と交替はするものの、朝は子どもを預かる準備から始まり、子どもたちの登園が始まると、親からの伝言を確認する。

クラス活動を行い、お昼になると給食指導、そして午睡(お昼寝)と続き、15時におやつの準備と片付け、そして親が迎えに来るまで怪我のないよう自由遊びを見届ける。

もちろん、子どもたちが起きている間はトイレの手伝いをしたり、乳児であればおむつ替えなどもある。また午睡中は親への連絡帳を記入したり、活動の準備をしたりなど、保育士としての仕事もしなければならない。

保育時間は短いものの、多忙さは幼稚園の先生も同様だ。幼稚園は保育園に比べて行事やイベントが多い。しかも近年では幼稚園でも夕方まで子どもを預かる延長保育を実施しているところが増えているという。

そんな多忙な保育士や幼稚園の先生の状況を改善し、かつ家族コミュニケーションを充実させたいと、2013年に創業したのがユニファだ。まず提供したのは保育園・幼稚園など専用のインターネット写真販売サービス「るくみーフォト」である。

このサービスを立ち上げた経緯について、ユニファCTOの赤沼寛明氏は次のように語る。

ユニファ株式会社 取締役CTO兼システム開発管掌 赤沼寛明氏

「保育園や幼稚園では近年、行事やイベントだけではなく、日常の風景を撮影することに力を入れているところが増えています。

しかし、撮影した写真を保護者に見てもらうためには、園の壁に貼り出すしかなく、また写真が欲しいという保護者には、どの写真がほしいか紙に書いて注文してもらうしかありませんでした。

この方法だと通常でも忙しい保育士や幼稚園の先生の負担が大きい。写真にまつわる負担を軽減したい。

そして同時に保護者が、いつでも我が子の写真を閲覧したり、遠方に離れている祖父母にも孫の様子を知らせることができれば、写真を中心に家族コミュニケーションを増やせるのではという思いがあり、当社代表の土岐がサービスを企画しました」

「るくみーフォト」は専用のアプリで撮影すると、あらかじめ設定された内容でWeb上にアップされ、閲覧・集金・集計・プリント・配送までをすべて自動化するソリューションだ。

保護者側にも、膨大な写真の中から我が子の写真を自動検索してくれる顔認識機能という便利機能が提供されている。

●「るくみーフォト」サービスの流れ

保育園へのヒアリングから生まれた「るくみー午睡チェック」

「『るくみーフォト』はすでに1800施設に導入されています」と赤沼氏。導入先の保育士の方にヒアリングをかけたところ、保育の課題が見えてきたという。

それは近年、ニュースとしてもよく取り上げられている乳幼児の突然死問題だ。2017年5月の内閣府の発表によると、2016年に全国の保育所や幼稚園、認定こども園などの保育施設で死亡した乳幼児は13人に上る。

そのうちの11人が0歳~1歳児を占めていた。乳幼児の死亡事故で最も多い時間帯が、午睡の時間帯だと言われているのだ。

「保育園では午睡の時間に問題が起きないよう、約5分おきに一人ひとりをチェックするなどして、命を守るための取り組みをしている。しかしその間も書類業務などもあり、ずっと監視をしたいと思ってもそうはできないのが現状です」

保育士のこういった負荷を軽減するため、ユニファが開発したのが、「るくみー午睡チェック」である。

「このサービスはアプリとともに、センサーデバイスを提供。園児にセンサーを付けることで、常に園児の睡眠時の状態を見守り続けることができる。これまで手書きで記録していた園児の身体の向きなども、アプリ側に自動で記録します。

さらに体の動きが止まったり、うつ伏せになったりしたら、センサーが感知し、アラートで教えてくれるという機能も提供しています。このサービスを活用することで、保育士の業務の負荷を軽減することに加え、より手厚く見守ることができるようになります」

●「るくみー午睡チェック」基本機能

社会貢献度の高いサービスに関わりたい、それが入社の決め手に

赤沼氏がユニファに入社したのは、2015年2月1日。東京オフィスの立ち上げと同時だったという。

「当時は名古屋の本社しかなく、ちょうどるくみーフォトの導入数が増えてきた段階でした。導入数が増え、機能改善するためにはエンジニア組織を作り、強化する必要があります。ちょうどそのとき転職活動をしていた私に、転職エージェントから面白い会社があると紹介され、社員エンジニアの第一号としてユニファに入社することになりました」

1 2次のページ
CodeIQ MAGAZINEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。