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プログラミング不要のチャットボット開発ツール「hachidori」の強みとは?【#TechスタートアップPR特集】

AIとifのハイブリッドチャットボット

――hachidoriさんのビジネスについて教えてください。

:プログラミング不要のチャットボットツール「hachidori」を提供しています。おかげさまで開発実績3,300件を突破し、2018年1月現在、国内最大級のチャットボットツールです。この躍進は、LINEとFacebook、両方のAPIに対応した国内初のWebブラウザチャットボットツールだったからだと考えており、スピード感を持って日々開発を進めてくれているエンジニアチームには本当に感謝をしています。

――実際にお使いの方からは、どんな感想が来ていますか?

坂口:チャットボットツールとしての完成度はもちろん、管理画面の使いやすさや、有人対応がある点など、「かゆいところに手が届くね」と言っていただくことが多いです。3000件以上の実績があるので、「こういうことできますか」と聞かれる機能についてはほとんど対応しています。先方が「これはできないですよね?」と聞いてきた内容に対して「むしろここまでできます」と返せることも多く、驚かれることもしばしばです。

hachidori株式会社 リードエンジニア 坂口峻平氏

――「hachidori」は、他にどんな点が優れていますか?

坂口:ゆらぎを許容する高度な言語処理というのがあると思っています。例えば文章が1つ入ってきたときに、その文章を単語区切りで区切って、その類似度から各単語に幅を持たせたりとか、日本語に変換して「-(伸ばし棒)」に対応したりなどの処理を加えているので、ひっかかりなく使ってもらいやすいのではないかと思います。

チャットボットの言語処理の方法というのは2種類あって、1つはIBMのワトソンを代表とする機械学習系のAIです。会話のデータをため込んで、合致している可能性がもっとも高い返事をするというもの。もう1つが従来からある、ifの言語処理です。もし〜と言われたら〜と返すというタイプのものですね。

前者の方が技術的にも新しいし画期的なので、引きも強いし、ユーザーに「人工知能ってここまで来たんだ」という驚きを与えられていいと思うんですよね。ただ、日本語の言語処理って英語と比べてすごく難易度が高くて、文節を切るとか、敬語使う場合があったりなど、いろいろありすぎて、AIがチグハグな内容を返してしまいがちなんですよね。

そういう状況のなかで、AIタイプとifタイプのハイブリッドをやろうと決めたのですが、第一段階としては、後者に注力することにしました。やっぱりチャットボットが普及するにあたって、チャットボットに対する世の中のユーザーの期待値ってすごく高いんですね。

Siriみたいなのを期待してるところってあると思うんですよ。それに対して、不完全なAIを出してチグハグな返答をして、ユーザーに「使えないじゃんチャットボット」と思われるのが一番のリスクです。それなら、第1段階はifのモノを作って、正確に返せるものを返していく、返せないものを正直に返せないとする。この方針でいこうと。

元大手勤務の経営陣が考える「当たり前」

――エンジニアチームは、現在どれぐらいの規模でやってらっしゃいますか?

坂口:現在は3名ですね。僕の他に2人です。ひとりは、現在産休中なのですが、創業メンバーのひとりでもある女性です。もともとデザイナーだったのですが、hachidoriのサービス設計にはスピードが不可欠だという結論になり、デザイナーからフロントエンジニアに職種転換してもらいました。もうひとりは、求人広告を見て来てくれた28歳の男性です。僕が24歳なので、かなり若いエンジニアチームだと思います。

――具体的に、エンジニアの方はどのような働き方をされてるんですか?

坂口:まず、タスクの洗い出しと進捗管理は週1ベースで全体の打ち合わせで行い、Trelloというサービスを使って案件管理をしています。1週間でこれだけできそうだというエンジニアの見積もりをまとめて、それを経営陣が確認し、優先順位をつけて、集中して取りかかるという感じですね。

勤務時間については、早く終わるのであれば帰ってもいいっていう文化です。始業から終電まで働けといった雰囲気はないですね。効率よく仕事ができるようであれば、始業から契約の時間まで働いて帰ってもらってもいいですし、それ以外にも学びたいことがあれば早めに帰ってもいいというような感じですし。なので、1週間のタスクの完了率についてはしっかり見ていますが、それ以外のところに関しての働き方は自由です。

――産休制度があるスタートアップというのも、珍しいのではないでしょうか。

坂口:当然必要なものと考えて制度化しました。代表の伴含め、立ち上げた3人のメンバーがいずれも大きな会社から来ていることもあり、福利厚生はしっかりしたいという方針です。もちろん、社会保険も完備しています。

「リプレイス」されないのが強み

――御社のビジネスの強みを教えてください。

:ひとつは、「リプレイスされにくい」という点にあるかなと思っております。弊社がいま、日本で最も使われているチャットボットツールですので、これはそのまま、事業の安定性につながります。リプレイスされにくい理由は、これはチャットボットというツールの特徴でもありますが、設計に手間がかかり、「変える」こと自体がクライアントにとって面倒だからです。実際、「他社に変えるから」という理由でお取引がなくなることはほぼありません。チャットボットを使ったサービス自体をやめるからという理由でお取引がなくなることはありますが。

hachidori株式会社 代表取締役 伴貴史氏

もうひとつは、やはりデータの蓄積ですね。AIの精度は、取り扱いデータが多ければ多いほど高まっていきますので、このままいけば、誰も手が届かないところまでいけるんじゃないかなと、そう思っています。

力を出し切れる環境は作るので、意思のある人に来てほしい

――どんな人に来てほしいですか?

:「手をあげる人」ですね。僕、エンジニアに限らずすべての社員に言ってるんですけど、スタートアップって手をあげた人が勝ちだと思っているんです。困ったときに困っていると言えるか、やりたいことがあるときにやりたいと言えるか。少なくとも手をあげてくれれば僕は絶対にその手を取るので。逆に、手をあげない限りその状況や問題、やる気は誰にも見えないので、そこは本当に手をあげることだけを意識してほしいですね。

それと、別に性格がネクラでもネアカでも何でもいいんですけど、どこかに対してパワーを持ってる人。例えば、このサービスを作りたいとかこの技術を使いたいとか、自分はコミュニケーションが好きだとか、なんでもいいんですけど、何かしらに対してパワーを持っている人に来てほしいですね。

坂口:それはそうですね。やっぱり、こういう小さな会社のいいところって一人ひとりが主人公というか、プレイヤー感覚で世の中に対してどのように影響与えられるかを常に考えることが大事だと思います。あらかじめ決められたことだけをやるという人は、この会社に入る意味はないかなと。うちの会社はどちらかというと、自分のやりたいことを、こういうことを使って世の中を変えていきたいという意志やアイデアを持っている人が合うと思います。我々もそういうところは面接で見てます。

あと、性格にはこだわりはありません。性格が明るい人だけが集まって作ったサービスって、明るい人にしかウケないと思うんですよね。そこは振れ幅を持たせたくて、多種多様な人間と働きたい。性別問わず国籍問わず。挨拶ができたりとか身なりを整えられるとか、最低限の常識さえあれば問題ありません。

――意思の強い人が集まっているんですね。

:そうですね。今もゴミ出ししたり、DIYでオフィス環境整えたり、事務的なこと全部やったりとか、面倒なことは極力僕がやるので、社員には自分がやりたいことをやって、力を出し切ってほしいですね。そのための環境は、用意できると思います。

(取材・執筆:今井雄紀[ツドイ] 撮影:飯本貴子)

hachidori 株式会社

プログラミングの知識がない人でも. BOTの作成・公開ができるチャットボット開発支援ツール「hachidori」、「LINE@スクールプレミア」と連携した教育機関向けにチャットボットサービス、LINEやFacebookなどのチャットだけで通販が完結する次世代ECチャットコマースシステム「Gibbons」を共同開発するなど、チャットボットを使った多様なサービスをリリース。

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