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支援学級?普通学級?4歳から始める発達障害児の就学活動 by なないお

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うちには普通学級に通うADHDとアスペルガー症候群の娘と、支援学級に通う自閉症スペクトラムの息子がいます。

子供たちが発達障害と診断されたのは4歳と2歳の時。療育と幼稚園に通いながら小学校はどうなるのだろう・・と不安に思っていました。 前回の記事:私は母親失格? 自分に余裕がなく、子どもをかわいいと思えなくなっていた by なないお

就学に関しては非常に地域差があり、就学判定で適していると思われるところを勧められるところもありますし、特に就学判定などなく、保護者の意志で申し込みをするところがあります。

私の地域では就学判定は希望者だけ、あとは保護者の申し込みで教育委員会が決定する流れになっています。

最近、発達障害のことをよく知られるようになってきたため診断を受けるお子さんも多くなってきています。私の自治体ではほぼ全ての小学校に支援学級があり、毎年学級数が増え教室が足らない、普通学級に通うお子さんのサポートである通級指導教室も増やせど増やせど待機がでている状態です。うちの子供たちの小学校では来年度支援学級が12クラスになる予定だそうです。

なので私の自治体では最近、年長の7月には意思を決めて希望を出さなければ、支援学級には入れない可能性があるといわれるようになりました。早いところでは6月といわれることもあるそうです。(うちの子供たちの頃は10月でした。)

どの学級にいれるのがこの子にとってよい選択なのか、これは保護者として非常に悩むところです。特別支援の状況は全国同じではなく、地域や学校によって非常に大きな差があるのが現状です。実際にオープンスクールなどで見学もしてしっかり考えたい保護者の方も多いのではないでしょうか。そのためには年長から始めても間に合わない場合もでてくるのです。もしお子さんの進路に迷われているのであれば、4歳児である年中から就学に関する情報を集めておかれることをお勧めします。

<発達障害のある子供の就学の選択肢>

発達障害児といえどもいろんなタイプのお子さんがいます。そのお子さんの状態に合わせていくつかの選択肢があります。どんなものがあるか、ざっくりとご紹介します。

・普通学級

発達障害があるからといって必ず支援学級などを選ばなくてはならないわけではありません。タイプによっては普通学級でも問題なくやっていける場合も多くあります。普通学級に在籍すると障害によるサポートが受けられないわけではありません。学校や地域によって差はありますが、私の娘は普通学級に在籍しながら多くのサポートを受けてきました。

・通級指導教室

普通学級に在籍する支援の必要なお子さんが時々授業をぬけて通う教室です。(支援学級在籍の場合は利用できません)東京都の場合は特別支援教室という形で各学校に巡回する形でサポートをうけます。その他の場合は自治体によって形は様々で、時々支援学級に取り出しという形で通級指導を受けるところ、通級指導教室が設置してある別の小学校に通うところ、などがあります。

私の娘も小学校1年から3年まで通級指導教室に通っていました。別の小学校に月に2回、2時間授業をぬけて通う形でした(これも自治体によって違います)個別に必要なカリキュラムが組まれ、学習支援や運動や楽器の指導、ソーシャルスキルなどを学んでいました。在籍校とも連携がとられており、日常のサポートにも繋がっていました。

・特別支援学級

特別支援学級には、知的障害を伴う場合の知的学級と、知的障害を伴わない場合の情緒学級があります。その他の障害を持つ場合の学級もありますが、発達障害児が対象となるのはこの二つ。学校によっては特別支援学級の設置がない場合や情緒学級の設置が場合、分かれていない場合もあります。

発達障害と言っても文科省の指針によるとADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)の診断だけでは支援学級の対象ではなく、自閉症スペクトラムの診断が必要になることが多いです(自治体の判断によっては可能な場合もあります)

特徴として一クラスの人数の上限は8人までとなっています。つまり少人数での支援が受けられるということです。支援学級に在籍していてもずっと支援学級だけで学ぶわけではなく、交流学級といって普通学級に授業を受けにいくこともあります。お子さんの状況により選べる学校も多いようです。うちの息子は情緒学級に在籍していますが、国語と算数は支援学級、その他理科社会や図工体育などは交流学級で学んでいます。

うちの子供たちの通う小学校では、支援学級在籍の子供たちも交流学級のクラスの一員として受け入れられており、出席番号や靴箱やロッカーもあります。運動会など学校行事も交流学級の一員としてやっています。情緒学級なので学習の進みも通常学級と同じです。知的学級の場合は、教科によって支援学級でお子さんに合わせた進み方、可能な教科は交流学級という形になっているようです。

ただ、これは地域や学校によって大きな違いがあり、支援学級が隔離されているようなところもあります。行事だけの交流や、交流学級に行ってもクラスの一員ではなくお客さん扱いのようなところもあるそうです。知的障害を伴わない情緒学級でも学齢どおりの学習指導がされていないところもあります。

なので実際に就学予定の学校を見学したり就学相談でしっかりお話を聞いた上で判断することが大切になってきます。

・特別支援学校

特別支援学校は障害の程度が基準に達しないと入ることができません。発達障害の場合は知的障害を伴う場合に選ぶ方が多いようです。

一クラスが3~6人程度で手厚く、一人ひとりに合わせた教育や自立を助けるための支援が行われています。

ざっくりとどのようなサポートの形があるのかご紹介しました。

地域差学校差は大きくありますが、支援学級にするのか、普通学級にするのか、我が家はどうやって決めてどうなっているのか、その判断のポイントについて、次回にお話させていただけたらと思います。 関連記事:私、ちゃんと「大変」だったんだ…!息子に“グレーゾーン”の診断が下り、溢れてきた涙 by ナナハル

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著者:なないお

年齢:49歳

子どもの年齢:娘11歳、息子9歳

発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。

娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。

息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)

ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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