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落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始め

 まず、安全に降下できるか確認する試験降下が行われたのち、高度およそ1400mを飛行するCH-47JAから、自由降下資格(FF)を持つ隊員が自由降下を行います。後ろのカーゴランプからポンと飛び出し、しばらく生身で滑空しながら降下した後、自由降下傘MC-4を開傘。自由に進路をコントロールしながら降りてきます。


 続いて、各種落下傘の紹介を兼ねた降下が行われ、その後一般隊員による降下が行われました。UH-1Jから降下した陸上自衛隊員は、オリーブ色をしたM696M1(通称12傘)を使って降りてきます。

 アメリカ軍は、丸く開くT-10パラシュート、四角く開くT-11パラシュートを使って降下。それぞれ自衛隊で使っているものとは違う、独特のデザインが目を引きます。

落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始めT-10パラシュートで降下するアメリカ空挺隊員
落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始めT-11パラシュートで降下するアメリカ空挺隊員

 ヘリコプターからの降下が終わると、今度は航空自衛隊のC-1(第402飛行隊)、C-130H(第401飛行隊)両輸送機から、新型の13式空挺傘を使った連続降下です。国産の落下傘である13式は、M696M1よりもパラシュートが潰れにくく、空中でぶつかっても安全性が高いため、機体の両側から連続して降下することが可能です。降下にかかる時間は半分になり、それに伴い隊員の降下範囲(ドロップゾーン)も小さくなるので、降下した後に部隊が集合する時間も短縮され、結果として展開が迅速に行えます。


 しかし今回は予期せぬトラブルが発生。4番機のC-130Hから降下した隊員の落下傘が、開傘時に他の隊員の体に絡まってしまい、開かなくなりました。しかし冷静に予備傘を開き、降下してきます。
落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始め落下傘が絡まり予備傘を展開

 通常、主傘が開かなかった時は、それを切り離して予備傘を開くのが手順です。しかし今回は主傘が他の隊員に絡みついて離れなくなっているため、切り離すとかえって危険だと判断したのでしょう。下の隊員が声をかけ、2人が上下に繋がったまま降下し、無事両者とも着地に成功しました。不意のトラブルにも冷静に対処できるのも、練度の高さゆえです。

落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始め互いに絡まったまま降下する
落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始め下側の隊員が着地
落下傘のトラブルも冷静に対処!陸上自衛隊・第一空挺団降下訓練始め上側の隊員も無事着地

 最後にもう一度、C-1とC-130Hからの連続降下でフィナーレ。落下傘により、大空に無数の花が開きました。

 今回の降下訓練始めは平日の開催にも関わらず、多くの一般来場者で賑わいました。訓練展示に戦車など他の部隊からの車両がなく、終了後の装備品展示も行われませんでしたが、空挺降下という部隊の本分に立ち返った訓練展示だったと言えるでしょう。

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