【BiS、GANG PARADE写真集 担当編集インタビュー】14人の真実の姿を写し出すフォトブック誕生秘話とは?

 2017年12月15日に、アイドル・グループBiSとGANG PARADEの写真集『BiS/GANG PARADE TOUR THE PICTURES』が発売となりました。
 この写真集は、2017年10〜11月に開催された彼女たちの2マン・ツアー『HELL!! CLASH!! BREAK!! TOUR』の模様を収めたドキュメンタリー・フォトブック。ライヴ写真はもちろんですが、オフショットを多数収録していて、思わずドキッとしてしまうようなショットも少なくありません。
 今回は、そんなBiSとGANG PARADEの素顔を捉えた写真集の担当編集者であるリットーミュージック コンテンツ企画部の鈴木さんに、本書についてじっくり語ってもらいました。

ーーー今回の写真集は、どういう経緯で出版することになったんですか?

鈴木 BiS、GANG PARADEとともにWACKに所属するBiSHのバンド・スコア『スコア・ブック BiSH ALL YOU NEED is BAND SCORE!!』を今年(2017年)の7月に発売しまして、そのご縁で今回出版することになりました。

ーーー鈴木さんは、BiSやGANG PARADEにどういう印象を持っていましたか?

鈴木 BiSは再結成前から聴いていて、音楽性がすごく高いなって思っていました。僕自身がバンドをやっていたこともあって、BiSのハードなバンド・サウンドは好みでしたね。GANG PARADEも、楽曲がとにかくカッコいいんですよ。聴いていくうちに、どんどんハマっていくので中毒性が高いというか。EDMなど、近年の洋楽のトレンドをウマく取り入れているところにも惹かれています。

ーーーアイドルといえど、音楽に注目しているんですね。

鈴木 そうですね。リットーミュージックが音楽や楽器の専門出版社ということもあるので、彼女たちの音楽性はかなり重視しています。今回の本は、写真集なんですけど(笑)。BiSHもしかりですが、WACKグループのサウンドをプロデュースしている松隈(ケンタ)さんは、素晴らしいクリエイターだと思っています。

ーーー今回の写真集を制作する上でこだわったことは?

鈴木 今回、カメラマンがWACKグループのアーティスト写真やライヴ写真を始め、衣装も手掛けている外林(健太)さんだったので、基本的には外林さんがいいと思うものを作っていただければ、きっとよい写真集ができるという確信がありました。いい意味で、外林さんに完全にお任せ。実際、最初にページ・デザインを見た瞬間“こんな生々しい表情は、メンバーから厚く信頼されている外林さんしか撮ることができないな”って思いました。この写真集の発売を発表するタイミングで、BiSとGANG PARADEのマネージャーである渡辺(淳之介)さんが、“外林さん、セクシーショット多めでお願いします!”ってコメントをしてくれましたが、その要望にも見事に応えてくれたと思います(笑)。

ーーー確かに、今回の写真集はオフショットが充実していますし、グループの裏側に潜入している印象がありました。

鈴木 BiSもGANG PARADEもライヴの撮影が認められているので、外林さん自身、オフショットにはかなりこだわっていたと思います。仙台公演(2017年11月3日)は会場がとんでもなく暑かったようで、終演後に楽屋で倒れているメンバーの姿から、ステージの壮絶さが伺えました。そこに彼女たちのリアリティや生き様が感じられましたし、くり返しになりますが、外林さんだからこそ、そういう真実の姿を収めることができたのだと思います。この話に少し関連しますが、巻末のインタビューも、BiSとGANG PARADEを何度も取材している西澤裕郎さんに担当していただいたので、ツアーを終えた14人の本音が見える内容になっていますね。

ーーー最後に本書の見所を教えてもらえますか?

鈴木 ロック・バンドのツアー・ドキュメント・ブックのようなところですね。移動中や楽屋でのカットも多いですし、いわゆるアイドル写真集の王道とも言える水着カットが一切ないので(笑)。BiSとGANG PARADEの“2017年の秋”が生々しく見られることが大きなポイントですね。

ーーー“2017年の秋”がポイントなのはなぜですか?

鈴木 WACKさんは“スクラップ&ビルド”ではなく、“スクラップ&スクラップ”というスタンスで活動を展開しているようなので、極論を言うと、今日の姿が明日にはガラリと変わっているかもしれないわけです。でも、そういう儚いところにファンの方は惹かれていて、“今の姿を見逃してはいけない”と常に思っているのではないでしょうか。2018年3月には、BiSとGANG PARADEの期間限定トレードも終了するので、この先決して見られないであろう“2017年の秋”の彼女たちの姿を、これからもずっと楽しんでいただける1冊だと思っています。


『【Amazon.co.jp限定】BiS/GANG PARADE TOUR THE PICTURES』
(リットーミュージック)
定価:(本体3,400円+税)

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: Rの広報ガール) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【BiS、GANG PARADE写真集 担当編集インタビュー】14人の真実の姿を写し出すフォトブック誕生秘話とは?
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。