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1930年代のカートゥーンと1980年代のアクションゲームへの狂気に等しい愛情に溢れた大作『Cuphead』

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実はボス戦では低い難易度を選べるのだが、それでボスを倒しただけではエンディングに辿りつけない為、最終的には通常難易度での攻略を余儀なくされる。この点からも、アクションゲーム初心者、苦手な人に門戸が開かれた作品でないのは明らかではある。
 
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しかし、「プレイヤーには「鑑賞」するのではなく遊び尽くして欲しかった」とリードデザイナーのChad&Jared Moldenhauer兄弟は語っている。

その信念を貫き通したバランス調整の方針には漢気を感じるし、それによって一体一体のボスがプレイヤーの記憶に深く根付くようになっているところには、5年後、10年後もプレイヤーから忘れられない作品を目指したという思いを汲み取ることができる。悪魔の許しを請う為の取り立ての旅というストーリーの設定も、よく考えてみるとこの難易度とマッチしている。
 
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ボス戦一体にかかる時間も2~3分程度なので遊び易く、操作感も良好(ただ、ダッシュボタンのデフォルト設定に難あり)、ジャズ調のノリノリな音楽など、他にも多くの魅力を本作は持つ。

人を選ぶ作品ではある。万人向けとは言えない。しかし、その完成度は指折りで、古き良き時代の緻密な調整が冴え渡るアクションゲームに仕上がっている。同ジャンルの好きなプレイヤーであれば、ぜひ、挑戦してみていただきたい一本だ。細部まで作り込まれたアクションと古き良き時代のカートゥーンへの思いを感じ取ってみよう。

そして、危険なギャンブルに軽々と乗ってしまうCupheadの無鉄砲ぶりと、弟Mugmanの慎重さも学んでみよう。きっと将来、何かの役に立つ……かどうかは分からない。
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なお最後になったが、本作は後発のアップデートで日本語に対応することが予告されている。もし、ストーリーもじっくり楽しみたいのなら、アップデートの実施まで待つのも一つの選択肢だが、本編は英語が分からなくても十分に楽しめるので、今すぐにでも遊びたいのなら、そのまま突撃してしまっても大丈夫だ。最終的にどちらを選ぶかは各自、お好みでどうぞ。

[基本情報]
タイトル:『Cuphead(カップヘッド)』
制作者:Studio MDHR
クリア時間:5~8時間(※やり込み要素のコンプリートを除く)
難易度:上級者向け(※アクションゲーム初心者、苦手とする人は要注意)
対応OS:Xbox One、PC(Windows)
価格:¥2350(Xbox One版)、¥1980(PC版)

購入はこちら
※XboxOne版
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/p/cuphead/9njrx71m5x9p

※PC(Windows)版

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