[春菊の保存]袋のままはNG!正しく保存してサラダで食べる
春菊というと鍋料理に入れる野菜のイメージがありますが、新鮮なものはサラダなど生で食べられるのをご存じですか?ただ、春菊は鮮度が失われやすく、買ったまま放っておくとすぐに傷んでしまいます。新鮮な春菊の選び方と正しい保存方法を覚えて、旬のおいしさをぜひ生で堪能しましょう。
旬の春菊は口当たりやわらか!
室町時代に、中国より日本に伝わった春菊。通年で出回っていますが、鍋料理が増える冬に需要が高まります。鍋もののほか、おひたしや天ぷら、和えものなど、加熱調理して食べることが多い春菊ですが、葉先のやわらかい部分は生食にも適しています。とくに、冬から春にかけて栽培されたものは水分が多く、香りも良いので、サラダにすればフレッシュなおいしさを楽しめます。
香りが強く、ハリのあるものを選ぶ
生で食べるなら鮮度が大切。新鮮な春菊を選ぶときのポイントを紹介します。
春菊の選び方
香りが強い
葉や茎にハリがある
葉が濃い緑色で、根元のほうまで密生している
茎が太すぎず、中心部分(芯)が白くなっていない
切り口が乾燥していないもの
乾燥を防ぎ、容器に立てて保存
春菊の保存方法
●冷蔵保存
たっぷりの水に浸して洗い、しっかりと水気を拭き取る。
濡らしたキッチンペーパーを根元に巻き、ポリ袋に入れて口を結ぶ。
写真のようにペットボトルなどの容器に立てて冷蔵庫の野菜室に入れる。横向きに置くと曲がりやすくなるので、立てるのがポイント。
保存期間の目安:約5~7日
●冷凍保存
上記の冷蔵保存の[1][2]の工程と同様。
4cmほどの長さに切って冷凍用保存袋に入れる。
平らにならして密封し、冷凍庫に入れる。
保存期間の目安:約1カ月
使うときは解凍せず、凍ったまま調理しましょう。冷凍したものは加熱調理をするのが基本ですが、繊維がやわらかいので、サッと火を入れる程度にとどめましょう。
春菊は香りが良いので、サラダのほか、バジルのようにトッピングとして使うのもおすすめです。上手に保存して旬のおいしさを長く楽しみましょう。
[春菊]サラダでも人気の栄養たっぷり緑黄色野菜
鍋ものによく使われる春菊は、代表的な冬の緑黄色野菜。ハウス栽培によって一年中出回っていますが、10~2月がおいしい季節です。近年はサラダなどの生食用として、養液栽培で柔らかく育てたものも登場し、人気が高まっています。
最終更新:2017.12.27
文:窪和子
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『内田悟のやさい塾 秋冬』内田悟著(メディアファクトリー)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
農畜産業振興機構:室町時代に伝わった
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。