【山形女子旅】世界一のクラゲ水族館、イタリアン、きらきらうえつを満喫
年末の足音が近づき、寒さと忙しさがじわじわ増している今日このごろ。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私はというと……
「毎日しんどい! もう疲れた! 癒やされたい!!!!」
って感じです。
というわけで、今回は山形県・鶴岡へ、癒やしを求めてひとり旅に出かけます。
旅のスタートは「きらきらうえつ」から
JR東京駅から上越新幹線・MAXときに乗り、約2時間でJR新潟駅へ。JR羽越本線へと乗り換え、JR鶴岡駅に向かう……のですが、この旅では早くもここからお楽しみがスタート。
今回、新潟駅から乗車するのは「きらきらうえつ」。
2001年11月から羽越本線・新潟~酒田間で定期運行している“のってたのしい列車”です。鶴岡駅まで約2時間半の列車旅!
“のってたのしい”と言いつつ、“自然の輝きを意識した”というカラフルな車体がかわいく、乗る前からすでに楽しい!
車体を背景にチケットを撮影すれば、写真映えする「おしゃ壁」にも◎
車内には、プロジェクションマッピングで沿線地域の観光情報を知ることのできる「きらきら情報コーナー」や、展望スペースなど、見どころたくさん。
車内アナウンスでも、停車駅ごとに名所やその土地の歴史などを教えてくれ、観光気分が高まります。
そして、この列車に乗ったら絶対に外せないのは、ラウンジ車両にあるボックス席。
売店で飲食物を購入すれば誰でも約40分間利用可能ということで、「きらきらうえつ」車内と、新潟駅でのみ限定販売のお弁当を買って、さっそく席へ。
いくらがきらきら! 人参もかまぼこも星形できらきら! ふたを開けた瞬間に思わず笑顔がこぼれる「きらきら弁当(1,080円)」。
沿線の味覚がたっぷり16種類入った、女子の大好きな「いろんな種類をちょっとずつ」がかなうお弁当です。
お弁当に夢中になっているうちに、隣の席から「わぁ!」と歓声が。顔を上げてみると、目の前には車窓いっぱいの日本海!
すべてを包み込んでくれるようなスケールの大きい景色に、思わずぼーーーっと。
席には限りがあるので、景色をたっぷり楽しむなら、早めの席確保をおすすめします。
ほかにも「この列車だけ」の楽しみがいっぱい。
車掌さんはオリジナルのスタンパーを持っていて、お願いすると切符にスタンプを押してもらえます。この特別感がうれしい!
さらに車掌さんの制帽には、車体とおそろいのカラフルなロゴ。発車アナウンスの際にもオルゴール調の「きらきら星」が流れ、まさにきらきら尽くし!
見どころがありすぎて、気がつけば、あっという間に鶴岡に。正直、もう少し乗っていたかった……!
鶴岡駅のホーム。最後まで「きらきら」!
神秘的なクラゲたちに癒やされる
鶴岡に到着し、まず向かったのは「鶴岡市立加茂水族館」。
鶴岡駅からバスで30分ほど。日本海に面した海岸に位置するこちらは「クラゲドリーム館」とも呼ばれ、クラゲの展示種類は世界一を誇るという“クラゲ”水族館です。
もちろんクラゲだけでなく、庄内の淡水魚・海水魚なども展示されています。到着時にもちょうどアシカショーが行われていましたが(※12月~3月中旬までは休止)、私はそそくさとお目当てのクラゲのもとへ。
というのも、平日でもたくさんの人でにぎわう館内。ショーの最中は、ゆったりとクラゲ観賞を楽しむチャンスなのです。アシカちゃんにも心惹かれたけど……やっぱりここへ来たからには、クラゲ最優先でね!
「クラネタリウム」と名付けられた展示室に一歩足を踏み入れると、幻想的な空間が広がっています。
照明を落とした室内の水槽でふわふわと浮遊するクラゲは、まさに夜空に輝く星のよう。
光を反射しキラキラと輝く、カブトクラゲ
常時50種類以上ものクラゲが展示されているという、クラネタリウム。
それぞれに、ちゃんと違いや特徴があるんです。
クラゲがこんなにも個性豊かだなんて知らなかった!
見れば見るほど愛着が湧いてしまい、まるでアイドルを応援するような気持ちに……。
「推しクラゲ」を決めるのも楽しいですよ。
私の推しはこの子、パープルストライプドジェリーちゃん。
紫色の筋模様がおしゃれな、気品漂う美人さん! いや、美クラゲさん!
クラゲの生態についても学ぶことができます。増殖の様子を紹介する「クラゲ栽培センター」では、1日4回「クラゲの給餌解説」を開催。
生まれたばかりのミズクラゲが、餌をぱくぱくと食べる姿は、なんとも不思議。どこかファンタジーな存在のクラゲですが、「ちゃんと生きているんだなぁ」と実感します。
クラネタリウムの最後に登場するのは、「クラゲドリームシアター」。
直径5メートルもの水槽の中に約2,000匹のミズクラゲが舞う、一番の見どころスポット。
圧巻の光景に、思わず息をのみます。
丸い水槽は、正面からスクエアで撮影すると映えます
この水槽の周りにはイスがあり、座ってクラゲを眺めながら、静かな癒やしの時間を過ごすことができます。
若いカップル、おばさま集団、子どもたち……みんなが思い思いに楽しむなか、すぐ近くにいた同世代の女性が「ずっと見てられるわ……癒やされる……」と小さな声でつぶやいていたのが印象的でした。
なんだか妙なシンパシーを感じます。
神秘的なクラゲたちに癒やされたら、お土産探しやフードも満喫!
って
いや
ちょっと……。
さっき愛でてきたクラゲを、全力で食べさせようとする加茂水族館さん。
複雑な気持ちになりながらも「クラゲソフトクリーム(350円)」を食べてみると……。
コリコリの食感がなんともクセになる味わい! とってもおいしかったです。
地元愛あふれる名店で、絶品イタリアンを堪能
夕食は、“食の都”と呼ばれる山形県庄内地方の食材を味わえるイタリアンの名店「アル・ケッチァーノ」へ。鶴岡駅からタクシーで15分ほどです。
店名は格式高そうなイタリア語……と思いきや、実は地元の人が地元のものを食べた時に言う庄内弁「あ〜る、けっちぁのぉ〜?(あ! おいしい! そういえばあそこにあんな食べ物あったわね〜!)」が由来になっている、イタリア語風の造語なんだそう。
そんな“意外に親近感”なお店の名前と同様に、温かみのあるウッド調の店内は、肩肘張らずにリラックスできる雰囲気。
旬の食材を使った、シェフおすすめのコース料理をいただきました。
前菜から贅沢に鰆の炙り、庄内米はえぬきのリゾットに……
庄内豚のグリル、庄内豚ベーコンのアマトリチャーナ……どれもがシンプルな味付けで、素材の魅力をしっかりと感じられるものばかり。野菜も魚もお肉も、なにを食べても驚くほどおいしい。庄内、すごい。
庄内の食材を楽しめる有名店とあれば、観光客がほとんどなのかしら? と思っていたのですが、お客さんは地元の人とおぼしき方々が多め。
その土地のものを食べるのは旅の醍醐味ですが、それが「地元の人にも愛されている味」だと、なんだかもっとうれしい。
そのおいしさはもちろん、お店全体にあふれる地元愛に癒やされて、ほっこりした気持ちで鶴岡駅まで戻り、ホテルにチェックイン。1日目を終えたのでした。
フォトジェニック!レトロかわいい洋館巡り
2日目は、少しのんびりチェックアウト。帰りの列車の時間までは、気ままに鶴岡散策を。
鶴岡駅から15分ほどバスに揺られると、見えてくるのはレトロな建物たち。鶴岡公園周辺には、明治・大正時代の建物が今でも点在し、情緒あふれる街並みを楽しめます。
「致道(ちどう)博物館」は、庄内地方の民俗資料が収蔵・展示されている博物館。
敷地内には、近隣の歴史的建造物が移設保存されています。今回は特にフォトジェニックでキュンとした、洋館を中心に回ってみました。
重要文化財「旧鶴岡警察署庁舎」
真っ青な外観が目を引く「旧鶴岡警察署庁舎」ですが、残念ながら今回は工事中でした。
工事は今年いっぱいで終了し、2018年夏ごろには建物内が公開されるそう。完成が楽しみ!
致道博物館から歩いて5分ほどの「大宝館」は、赤いドームと白壁が圧倒的なオーラ! 堂々たるたたずまいに、思わず「かっこいい……」と声が漏れてしまったほど。
開館当初は物産陳列場、戦後は市立図書館として利用され、現在は鶴岡が生んだ先人たちの資料を展示しています。入館無料なのもうれしい。
床もレトロでかわいかったです
旧西田川郡役所と大宝館では、2017年12月23日(土)~2018年2月27日(火)までライトアップが行われるそう。
雪景色の中に浮かび上がる洋館はムード満点。
友達と写真を撮り合いっこしながら巡るのも楽しそうだな……なんて、次なる旅への妄想を膨らませながら帰路に就いたのでした。
きらきら楽しい列車、幻想的なクラゲ、おいしい食事にかわいい洋館……女子のテンションが上がるものばかり! な1泊2日で、気分スッキリ。最高に癒やされました。
忙しい毎日にモヤモヤしちゃってる女子たちよ、答えは「鶴岡」にある! かもね!?
【山形女子旅】世界一のクラゲ水族館、イタリアン、きらきらうえつを満喫は旅するメディア びゅうたびで公開された投稿です。
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