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アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー 『思い出してみると、バイトは間違いなく今の仕事に影響しています』

アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー 『思い出してみると、バイトは間違いなく今の仕事に影響しています』 アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー_01 アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー_01

ニコニコ動画で一時代を築き上げたトップクリエイターwowakaを中心に結成されたロックバンド・ヒトリエ。学生時代の塾でのアルバイト経験とそこで感じた今に通じる思いを語っていただきました。さらに、12月6日リリースのミニアルバム『ai/SOlate』に込めた思いもじっくりと!

 

次への制作に大きな意味を持つ1曲との出会い

アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー_02

――2017年はツアーから始まり、締めくくりはミニアルバムのリリース。充実の1年ですね。

本当にいろいろあったなと思います。去年『IKI』というアルバムをリリースして、ようやく下地が固まったというか、体の基礎ができたような感覚があって、それを受けて、今年のツアーがあり、そのツアーを終えたことで、新しい制作に動き出せた、という感じでした。

――それが今回のミニアルバム『ai/SOlate』につながってくる。

はい。まず、ツアーが終わった時に、初音ミクの10周年コンピレーションの依頼があったんです。最初は今の自分が初音ミクの曲を作るのはどうなのかな、という思いもあったんですけど、改めて自分のやってきたことを紐解いてみると、今これを書かなきゃ一生書かないかもしれない、と思えて、「アンノウン・マザーグース」の制作に入ったんです。

この曲ができたことによって、そのままのモードでミニアルバム『ai/SOlate』の制作につながっていったという感じでした。

――その意味では「アンノウン・マザーグース」という楽曲の持つ意味は大きいですね。

そうですね。この曲は、初音ミクにとっても、wowakaとしても、ヒトリエとしても、自分の人生にとってかなり大事な曲ですね。この曲を今回のアルバムの中にセルフカバーする形で制作したということも大きな意味があったと思います。

 

初めて使った「愛」という言葉がアルバムのテーマに

アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー_04

――ニューアルバム『ai/SOlate』。このタイトルに込めた思いとは?

ここに入ってる6曲は僕がこの5年間何をしてきたか、それを踏まえた「今」言いたいことが詰まってると思ってます。今まで曲を作ってきて「愛」という言葉を使うことはなかったんですけど、今回「アンノウン・マザーグース」で気づいたら積極的に「愛」を使っていて、ああ、やっとこの言葉を歌詞に組み込めるようになったんだなと感じたんです。

意識的にテーマを「愛」にして語ろうと思ったわけではなかったのですが、今伝えたい言葉を出していったら、ポッと出てきたのが「愛」。たどりついたのはここだった、という感じもするし、遅すぎる、ようやくこれが現れたか、とういう感じもするし、ここからが全ての始まりのような気もします。ということで、『ai/SOlate』の意味の一つが「ようやくやってきた愛」。

――愛/SOlate。

はい。そして、それと同時に、自分は自分を全うしなきゃいけない、完全に孤立無援の戦いをずっと続けている、という思いもあって、それはヒトリエのコンセプトでもあるんですけど、一人というものを絶対に信頼しているという感覚があるんです。

だから、アイソレート=孤立とか分離、そういう意味合いの強さ、美しさが、「愛」という言葉と重なってきて、このタイトルにつながりました。「人とのつながり」の「愛」に対しての「孤立」。反対のことを言ってるようだけど、それって表裏一体だな、と思いました。

――このアルバムを聴いてから改めてこのタイトルを読むと、とても納得がいきます。

ヒトリエを聴いてくれる人たちは、たぶんそういうところに一番反応してくれてんじゃないかなって気がして、だから聴いてくれる個人個人、その感覚をお前ら一生曲げんなよ、って思いで届けた1枚という感じがします。

 

10代半ばの子たちとの交流で思い出した自分

アーティスト・wowaka(ヒトリエ) インタビュー_05

――では、ここからはwowakaさんのアルバイト経験についてもうかがおうと思うのですが、お話によると家庭教師をされていたとか?

家庭教師というより、塾講師ですね。僕が通っていた大学で時給がいいバイトっていうと、家庭教師か塾講師じゃないか、という話に仲間内でなって、例に漏れず僕も、友達に紹介してもらって塾で講師のバイトするようになりました。

そこは個別指導の塾で、人が二人入ったらいっぱいぐらいのスペースの中で、中学生や高校生の子と1対1で授業をしてました。

――教科は?

教科は、大学受験、高校受験の全教科をやってました。

――印象深いことというと?

相手にするのが10代半ばの子たち……1番多かったのは中3かな。中3って一番ヤバイ時期じゃないですか(笑)。いろんなものに影響を受けて、いろんなことが決まっていく頃。自分の15歳の頃を思い出すと、その時期に自分が決定づけられたと感じる部分も強くあるので、大事な時期だなと思うんです。

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