Volvoの親会社が「飛行自動車」を開発するスタートアップ企業を買収

空陸両用の自動車を開発するアメリカのスタートアップ企業Terrafugia。先日、自動車メーカー大手Volvoの親会社である中国企業「Geely」が、このTerrafugiaを買収した事実を公開したようだ。

交渉については以前から噂されていたのだが、今回の情報はその交渉が完了したというもの。AirbusやUberも空陸両用の自動車を開発しているように、今、業界ではじわじわと飛行自動車への注目が高まっているようだ。

・車道も走れて、空も飛べる

Terrafugiaの空陸両用自動車がどんなものなのかわからない人は、こちらの動画を見るとイメージがしやすいだろう。一般車道を走行中は左右の羽が折りたたまれているのだが、飛行モードに切り替える時には走行中にそのまま羽を広げ、離陸することができる。

一瞬、こんなものが実際に公道を走れるようになるわけがないと思うかもしれないが、実はこの空陸両方自動車は2012年に、アメリカの国家道路交通安全局から許可を受けているそうだ。また。27万9000ドル(約3170万円)で一般販売もしているほど。そう、この自動車の普及が確実に我々の生活に近づいていきているということだ。

・近未来的なデザインの新型「TF-X」

同社のサイトには、「TF-X」という新型のプロトタイプも掲載されている。初代モデル「Transition」よりも明らかに近未来的で欲しくなるデザインとなっている。

まだまだ開発には時間がかかるようで、実用化もおそらく数年先となるだろう。今もあくまで「事前予約」という段階だ。しかし、あのVolvoが背中を押すことで、今後さらに開発スピードが上がってくることが期待できるのではないだろうか。

私たちがSF映画の中でみる世界は、そう意外と遠くはないのかも?

執筆:Doga

The Verge

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