アドビ システムズがデザイン・開発向けソフト製品群『CS6』とサブスクリプション形式のクラウドサービス『Creative Cloud』を発表
アドビ システムズは、デザイン・開発向けソフトウェア製品群『Creative Suite 6』(以下『CS6』)を発表しました。いずれも本日から同社のオンラインストアで予約受付を開始し、5月11日から製品の提供を予定しています。このバージョンから、個別ソフトウェアのパッケージと分野別に製品群をまとめたパッケージに加えて、『Master Collection』に含まれる全製品を年間契約のサブスクリプションで利用可能にするクラウドサービス『Adobe Creative Cloud』の提供を開始します。
本記事では、数多くのソフトから構成する『CS6』の各パッケージの情報と『Creative Cloud』に関する情報を整理してお伝えします。主要製品の詳細については、順次記事を公開していきます。
【Adobe CS6】最新の『Flash Player』『AIR』とHTML5書き出しに対応した『Flash Professional CS6』
https://getnews.jp/archives/202448
【Adobe CS6】HTML5/CSS3やモバイルへの対応を強化『Dreamweaver CS6』
https://getnews.jp/archives/202463
【Adobe CS6】CSS3とjQuery Mobileに対応した『Fireworks CS6』
https://getnews.jp/archives/202472
また、『Photoshop CS6』については先行して無料のベータ版が公開され、詳細な機能についてはガジェット通信でも紹介しています。あわせてご覧ください。
『Photoshop CS6』が無償でベータ公開中 その新機能をおさらい
https://getnews.jp/archives/177373
セット製品は4種類に集約
『Adobe Creative Suite 6 Master Collection』は、ウェブ分野、印刷・デザイン分野、映像分野に分類できるパッケージ製品群をすべてまとめたパッケージ。下記の製品が含まれます。製品の価格は33万4950円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード製品、『CS5』からのアップグレード製品、12月31日まで限定の『CS3.x/4』からのアップグレード製品、学生・教職員個人版の製品があります。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS6 Extended』
・『Adobe InDesign CS6』
・『Adobe Illustrator CS6』
・『Adobe DreamWeaver CS6』
・『Adobe Fireworks CS6』
・『Adobe Flash Professional CS6』
・『Adobe After Effects CS6』
・『Adobe Premiere Pro CS6』
・『Adobe Audition CS6』
・『Adobe SpeedGrade』
・『Adobe Prelude』
・『Adobe Encore CS5』
・『Adobe OnLocation CS5』
『Adobe Creative Suite 6 Design & Web Premium』は、ウェブ分野のデザイン・開発、印刷・デザイン分野に向けた製品群です。『CS6』から、『Design Premium』と『Web Premium』が統合されています。下記の製品が含まれます。製品版の価格は24万9900円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード製品、『CS5』からのアップグレード製品、12月31日まで限定の『CS3.x/4』からのアップグレード製品、学生・教職員個人版の製品があります。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS6 Extended』
・『Adobe InDesign CS6』
・『Adobe Illustrator CS6』
・『Adobe DreamWeaver CS6』
・『Adobe Fireworks CS6』
・『Adobe Flash Professional CS6』
『Adobe Creative Suite 6 Production Premium』は、映像向け製品群。下記の製品が含まれます。製品版の価格は24万9900円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード製品、『CS5』からのアップグレード製品、12月31日まで限定の『CS3.x/4』からのアップグレード製品、学生・教職員個人版の製品があります。
・『Adobe Photoshop CS6 Extended』
・『Adobe Illustrator CS6』
・『Adobe Flash Professional CS6』
・『Adobe After Effects CS6』
・『Adobe Premiere Pro CS6』
・『Adobe Audition CS6』
・『Adobe SpeedGrade』
・『Adobe Prelude』
・『Adobe Encore CS5』
・『Adobe OnLocation CS5』
『Adobe Creative Suite 6 Design Standard』は、印刷分野向け製品群。下記の製品が含まれます。製品版の価格は16万6950円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード製品、『CS5』からのアップグレード製品、12月31日まで限定の『CS3.x/4』からのアップグレード製品、学生・教職員個人版の製品があります。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS6』
・『Adobe InDesign CS6』
・『Adobe Illustrator CS6』
『CS6』の個別パッケージ
印刷向けのレイアウト・デザインツール『InDesign CS6』は、製品版が9万3240円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード版、『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)、学生・教職員用個人版があります。
デジタルイメージングツール『Photoshop CS6』は、製品版が9万2400円(税込み)で、3D機能を追加した『Photoshop CS6 Extended』が13万1250円(税込み)。それぞれに『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)があります。
ベクターグラフィックツール『Illustrator CS6』は、製品版が7万8750円(税込み)。ほかに『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)があります。
Flashコンテンツのオーサリングツール『Flash Professional CS6』は、製品版が8万8200円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード版、『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)、学生・教職員用個人版があります。
ウェブ用オーサリングツール『Dreamweaver CS6』は、製品版が4万9875円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード版、『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)、学生・教職員用個人版があります。
ベクターとビットマップに対応したウェブ向けグラフィックツール『Fireworks CS6』は、製品版が3万9900円(税込み)。ほかに『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)があります。
ノンリニア映像編集ツール『Premiere Pro CS6』は、製品版が9万8175円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード版、『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)、学生・教職員用個人版があります。
映像制作ツール『After Effects CS6』は、製品版が13万1250円(税込み)。ほかに『CS5.5』からのアップグレード版、『CS5』からのアップグレード版(12月31日まで『CS3』『CS4』からのアップグレードも含む)、学生・教職員用個人版があります。
上記の単体製品は、サブスクリプション形態でも提供。年間契約する『年間プラン』は月額2200円(税込み)、月ごとに契約する『月々プラン』は3200円(税込み)で提供します。
『Creative Cloud』は月額3000円からスタート
クラウドサービス『Adobe Creative Cloud』は、『CS6』発売日の5月11日から提供を開始します。個人向けに先行して提供し、『CS3』『CS4』『CS5』『CS5.5』製品のユーザーは1年間、月額3000円で利用可能。通常価格は年間契約する『年間プラン』で月額5000円となっています。
このサービスに含まれるのは、『Adobe Creative Suite 6 Master Collection』に含まれる全製品と、HTML5/CSS3形式で書き出すウェブ用アニメーション制作ツール『Adobe Edge』、デザイナー向けウェブサイト作成ツール『MUSE』、Androidタブレットや『iPad』で動作する下記の『Adobe Touch Apps』。『Creative Cloud』利用中はこれらの最新版が利用可能になります。
『Adobe Photoshop Touch』
※タブレット向けの『Photoshop』
『Adobe Collage』
※コラージュやイメージボードの作成ツール
『Adobe Debut』
※プレゼンテーション用ツール
『Adobe Ideas』
※ベクターグラフィックスツール
『Adobe Kuler』
※カラーテーマ作成ツール
『Adobe Proto』
※ウェブサイトのプロトタイプ作成ツール
さらに付随するサービスとして、20GBのクラウドストレージ、『Adobe Touch Apps』とパソコンの同期サービス、『InDesign』と連携するクラウドベースの電子出版アプリケーション制作サービス『Digital Publishing Suite Single Edition』、ウェブフォントサービス『TypeKit』のエントリーレベルのサービス、ウェブサイトのホスティングとCMS、eコマース、顧客データベース管理、メール配信、アクセス解析を利用できる『Business Catalyst』のエントリーレベルのサービスが利用可能。
アイデアやクリエイティブを共有するコミュニティ、テクニカルサポート、ユーザーフォーラムといったコミュニティサービスも提供。コミュニティ機能は後日提供されるほか、月額7500円で提供する企業向けグループ版も年内に提供を予定しています。グループ版ではクラウドストレージが100GB容量で提供されるほか、個人向けと差別化するサービス内容について現在検討中とのこと。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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