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中国人コラムニストの食×テクノロジー理論がジワジワ来る【焼餃子=日本のイノベーション】

▲筆者がフィンランド・ヘルシンキで食べた生サーモン・ラーメン

徐さんは、冒頭の写真でご紹介したとおり『ラーメン文化の商品化と食ビジネスの循環進化プロセス』なる、ずいぶん難しそうな論文も書いている研究者なのです。

徐氏:「ラーメンの論文は世界初かもしれないですね!」

本当ですね!

ただ、チラっと論文を拝見したところ、やはりかなり学術的な内容ですので(はっきり言ってムズい……)、この記事ではあくまでわかりやすくかみ砕いた話を聞かせてもらうことにします。

確かに、ギョーザもラーメンも、ともに中国発祥であり、日本で独自の進化を遂げて食文化のイノベーションをもたらし、さらに海外へ渡ってグローバル化を実現している。

ハイ、図式化しましょう。

中国

<麺文化/餃子文化>

日本

<ラーメン/ギョーザとして独自進化>

~ガラパゴス化~

世界

<RAMEN/GYOZAとしてさらに進化>

~グローバル化~

ここで気になるのが「ガラパゴス化」なるキーワード。

徐氏:「ガラパゴス化」は少しネガティブなイメージのあるキーワードですが、必ずしも悪いとは限らない。ラーメンやギョーザのように、日本という限定されたマーケットの中でコンテンツとして、そして、プラットフォームとしての質を高めたものが、結果として世界で通用する。つまりグローバル化できる。それを実現したのがラーメンやギョーザです。

ふむふむ。ケータイにとって「ガラパゴス化」はネガティブ要因だったけど、ラーメンやギョーザの進化には良いことだったわけか。

中華料理≠中国料理

徐氏:そして、ラーメンやギョーザは「中華料理」であり、「中国料理」ではありません。

出た~っ!

これは徐さんの十八番。彼が提唱している、独特な料理ジャンルの分類法です。

ざっくり説明しましょう。 中華料理 = ラーメンやギョーザなど、中国発祥だが日本で独自の進化を遂げた、言わば「日本化した中国料理」。ラーメン店もそうですし、「街中華」なんてジャンルもこれに当たりそうですね。庶民的なイメージがあります。

f:id:Meshi2_Writer:20170927001851j:plain 中国料理 = 中国にも存在する中国料理。例えば北京ダックだとか、四川料理店のメニューだとか、そういう類の料理はこのカテゴリーです。丸テーブルを囲んで大人数で食べる、ちょっと高級なレストランが思い浮びます。 f:id:Meshi2_Writer:20170927001936j:plain

(写真提供:徐航明)

上記の通り、徐さんの分類法に従えば、中華料理と中国料理は異なる料理ジャンルなのです。

式にあらわすと、こうなります。

中華料理≠中国料理

うむ。

日本食と和食の関係

さらに、日本で独自に進化した、もうひとつの料理ジャンルとして「洋食」を忘れてはいけません。

例えば、とんかつ

f:id:Meshi2_Writer:20170927002104j:plain

あるいは、スパゲティナポリタン

f:id:Meshi2_Writer:20170927002517j:plain

または、ハンバーグもそうですね。

フレンチやイタリアンではないけれど、和食でもない洋風の料理ジャンルを「洋食」と呼ぶことが多いと思います。

で、「和食」というカテゴリーは、要するにボクらが無意識に純粋な日本の料理だと思っているような一群です。

「和食」の例は、例えば寿司。

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