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日本初の「VR結婚式」 新郎新婦は海外ウェディングでも、親族は国内で祝う!?

読者のみなさんとは一切関係ないが、石川家と小林家の挙式である。

そしてこちら、ご両家のお名前のボードの横には、いわゆる「ウェディングツリー」。新郎新婦の結婚の証人として列席者が押してくれる祝福のスタンプが色とりどりのウェルカムボードだ。

列席者ゼロの結婚式。でも幸せ!

このウェルカムボードが飾られているのは東京ビッグサイト。その時、世界最大の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2017」が開催されていた。

そしてこのとき、新郎の石川豊さんと新婦の小林智子さんは、直線距離で約2,500km離れたグアムにいた。

こんな感じで。
グアムのビーチでフォトツアーを楽しんでいる同時刻、日本の東京ビッグサイト側ではとある準備が整っていた。

KDDIが近畿日本ツーリストと共同で行った実証実験だ。VRと通信のテクノロジーを駆使し、グアムの挙式と、東京ビッグサイトに集まった列席者をVRのライブ中継でつなぐ「遠隔結婚式サービス」の実証実験。実験だけど、新郎も新婦も結婚式もホンモノ。グアムで行われている結婚式を、東京ビッグサイトに集まった親族のみなさまがVRライブ中継で列席し、祝福するのだ。

新郎のお母様、新婦のお母様、新婦の弟さん、弟さんの奥様とかわいい子どもたち。列席者ももちろんご本人ですよ! みなさんおずおずとヘッドマウントディスプレイ(=HMD)を装着し、辺りを見回している。どうやらディスプレイ内には無人の教会内部が映し出されている模様。グアムでまさに行われようとしている「本物の結婚式」はもうすぐスタートだ。

……昨今、アミューズメント施設をはじめとしたVRにまつわるサービスは「一般化」しつつある。でも、なぜ結婚式なのか? 一生ものの晴れのイベントなんだから、出席してもらえばいいじゃん……と思うのだけど、さてそこらへんどうなんでしょうね?

結婚式をVRで行うのは、なぜ?

そんな疑問点をそのまんま投げかけてみた。答えてくれたのは、今回の実証実験を行っている近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社 首都圏営業本部 部長の鈴木卓さん。

「観光地におけるARでのガイドや、普段入れない遺跡などをVRで巡るなど、最新技術を取り入れた“スマートツーリズム”は、私どもでも展開してきました」と鈴木さん。

その一環として、今年6月にはKDDIとタッグを組み「ふくしまミュージック花火2017」をイベント会場から約40km離れた老人ホームと約90km離れたau SENDAIにVRで生中継を行った。実際に旅に出ることが叶わない人でも、VRを利用すればイベントを楽しんだり、旅気分を満喫できる。


左・福島の老人ホーム、右・au SENDAI。今年6月の花火大会のVR中継の模様

「それを新たに旅行商材で扱うためになにをすればいいかを考えたんです。現在のウェディングシーンにおいては“なし婚”、つまり結婚式を行わない人たちが入籍者全体の半数を占めると言われています。そんななかでも海外ウェディングを検討される方は少なくないのですが、こんな懸念材料があるんです

①親族を連れて行くのが大変。
②ハネムーンを兼ねていることが多いので、ふたりだけで楽しみたい。
③帰国後、結婚の挨拶まわりをせねばならない。

「こうした気になる点を解消するのにVRライブが最適ではないかと考えたわけです」

過去、KDDIは”遠く離れた心をつなぐ”をコンセプトに「SYNC PROJECT」を展開。その一環として日本にいながらVRで海外旅行を擬似体験できる「SYNC TRAVEL」などの試みも行ってきた。

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それが今回、海外結婚式に活用されることになったわけだ。

そしてグアムの結婚式に東京から列席するイベントは始まった

そんなこんなでグアムの会場は、ここ「ホワイトアロウチャペル」。左のガラス張りの建物がそう。

で、チャペルの内部はこんな感じ。すでに新郎新婦が牧師さんの前に佇んでいますが、挙式はふたりの入場から始まりました。注目いただきたいのは2人……の横にあるカメラ。

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