【インドネシア・ドローン旅】ドローンってどうやって海外に持ち込むの? 飛行機での移動について
キーコーヒーのプレスツアーに参加し、インドネシアにある『トアルコ トラジャ』のコーヒー農場を取材してきた筆者。取材にはコンパクトドローン『DJI Spark』を持参して、様々な場所で撮影してきたので、道中のドローンを使った撮影の過程や動画をシリーズで紹介していきます。
第1回は、ドローンを持っての海外への渡航について。事前にいろいろ調べてみたのですが、なかなかまとまった情報が見つからなかったので、こちらでまとめておきます。
バッテリーの持ち込みができるかを確認
現在、モバイルバッテリーのようなリチウムイオン電池の航空機での輸送は制限されています。具体的には、モバイルバッテリーは機内荷物で持ち込むことはできる一方で、預け入れ荷物に入れることはできない、というケースがほとんど。
今回、渡航に利用したガルーダ・インドネシア航空ではリチウムイオン電池について細かい制限はなさそうですが……。
お手荷物について – Garuda Indonesia
https://www.garuda-indonesia.com/jp/ja/garuda-indonesia-experience/on-ground/baggage/index.page
JALやANAでは、ワット時定格量が
100Wh以下:機内持ち込み制限なし、預け入れ不可
100Wh以上160Wh以下:機内持ち込みは2個まで、預け入れ不可
という条件になっています。
JAL企業情報 – お客さまへのお願い おあずけ・機内へのお持込に制限がある手荷物について(安全への取り組み)
http://www.jal.com/ja/safety/airport/baggage.html
手荷物[国際線]|ご旅行の準備[国際線]|ANA
https://www.ana.co.jp/international/prepare/baggage/?menu=limit03
ちなみに「ワット時定格量」は、下記で定義されます。
「ワット時定格量(Wh)=定格定量(Ah)×定格電圧(V)」
https://www.ana.co.jp/domestic/prepare/baggage/?menu=caution-restriction#anchor023
より引用
例えば5V出力で10000mAhの容量のモバイルバッテリーなら
10Ah×5V=50Wh
という計算になりますが、パッケージなどにWhで定格量が記載されている場合があるので、そちらを確認してみてください。
ドローンのバッテリーは外して機内持ち込みに
『DJI Spark』は、本体からバッテリーの取り外しが可能。
バッテリーの定格量は16.87Whなので、持ち込みに制限はありません。
今回は、予備バッテリーも含め4個のバッテリーを機内に持ち込み、本体は付属ケースに収納して、預け入れ荷物のスーツケースに入れておきました。
移動結果まとめ
国際線と国内線の移動について、結果をまとめます。結論を言うとすべて問題なし。『DJI Spark』ぐらいの小型のドローンでは、セキュリティチェックで特に問題にはならないようです。
成田~ジャカルタ(国際線):OK
ジャカルタ~マカッサル(国内線):OK
マカッサル~デンパサール(国内線):OK
デンパサール~成田(国際線):OK
インドネシアの国内線は、チェックインカウンターに行く前に空港入口でセキュリティチェックを受ける必要があります。若干不安でしたが、特に問題になることはありませんでした。
ご紹介した事例はガルーダ・インドネシア航空の国際線と国内線。渡航先や航空会社によって事情が異なることも考えられるので、こちらの記事を参考に、利用する航空会社で調べてみてください。
次回は、実際に撮影に活用した『DJI Spark』の機能を紹介します。
『トアルコ トラジャ』コーヒー農場 ドローン撮影レポート(YouTube)
https://youtu.be/9HBYb5P8ns8
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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