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お好み焼きにはじめてマヨネーズをかけたのは「ぼてぢゅう」だった【大阪定番】

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大阪といえば“粉もん”である。お好み焼き、たこ焼き、うどんなど、大阪の食文化の代表選手ばかり。もしも小麦粉がこの世からフッと消えてしまったら大阪はどうなるんだろうか。想像するのも恐ろしいことだ。

東京から大阪に引っ越してくるまで、「大阪の名物といえばたこ焼き」というイメージはあったのだが、お好み焼きについては正直あまりしっくりきていなかった。

「本当にみんなそんなにお好み焼きを食べているんだろうか?」と思っていたのだ。しかし、引っ越してきて実感した。私が住んでいる町には、それほどお店がたくさんあるわけではないのだが、それでも個人店からチェーン店まで、お好み焼きを出すお店がかなりの数あるし、外食だけでなく、家で食べるものとして食卓にあがる頻度も高い。大阪にとってのお好み焼きは、私の想像よりもはるかに身近にある日常的な存在なのだ。

伝統を貫く「究極の豚玉」

そんな大阪のお好み焼きを作り上げた源流の一つが「ぼてぢゅう」だ。今は「ぼてぢゅうグループ」としてさなざまな業態を展開する一大チェーンとなっているが、もともとは終戦直後の昭和21年、大阪・玉出の地に、町の中の小さなお好み焼き店として創業。

印象的な店名は、「ぼて」っとひっくり返して「ぢゅう」と焼く、その調理の音とリズムに由来するという。

今では当たり前のようになっているお好み焼きにマヨネーズをかけて食べるというスタイルも、その元祖は「ぼてぢゅう」。創業者である西野栄吉が進駐軍のアメリカ兵たちが使っているマヨネーズを食べて、「これはお好み焼きに合うのでは?」とひらめいて始めたことなのだとか。

今回はその「ぼてぢゅうグループ」の現社長・栗田英人氏に、「ぼてぢゅう」の歴史や、絶対に食べて欲しいメニューなどについてとことんお話をうかがってきた。

インタビューは、大阪市西成区岸里の本社1Fにある「ぼてぢゅうThe CONCEPT Shop」にて行われた。

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大阪の下町といった風情の周辺エリアからはちょっと想像できないおしゃれな建物である。

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いざビルの中へ。

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この方が、「ぼてぢゅうグループ」の3代目代表取締役をつとめる栗田英人氏である。

── 「ぼてぢゅう」は昭和21年に住吉の玉出で創業したそうですね。

「はい。ここから歩いてすぐの場所です。いわゆる普通の、町の中にある一軒のお好み焼き屋さんでした」

── 今の「ぼてぢゅう」しか知らない自分にしてはちょっと想像ができない感じです。

「昭和21年、終戦間際ということもあって、日本がとても物資面で貧しかった時代です。そういう時代背景の中で、昔は“メリケン粉”と呼ばれていた小麦粉を使った“おやつ”として始まったものがお好み焼になっていったんです。その足掛かりを作ったのが『ぼてぢゅう』だと、おかげさまでお客様にそう言っていただくことが多いんです。その一番大きな理由が、当時、アメリカから入ってきた調味料です。アメリカの食べ物といえば、例えばホットドッグがありますよね。味付けにはマヨネーズ、ケチャップ、マスタードが使われています。それを創業者の西野がお好み焼に取り入れたというのが当時としては画期的だったんです。それが近隣の方の間で評判になり『あれはおいしい!』と応援していただいたおかげで大阪の中で徐々にお店を増やすことができたんです。ですので、すべてのルーツはこの場所にあるんです」

── その当時はマヨネーズというもの自体が珍しかったんですね。それをお好み焼きに使うとなるとなおさら斬新だったんでしょうね。

「そうですね。当時の『ぼてぢゅう』のお好み焼は、まず最初にケチャップを乗せて、その上にお好み焼ソースを塗って、その上にマヨネーズ、最後にマスタードという順序で乗せていきます」

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▲看板メニューである「究極の豚玉」(1,180円/税別)

── よくある、シャーって網目状にマヨネーズをかけたようなものじゃなく、シュッとからしが一線引かれているのが美しいですね。

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