毎日のコーディネートに色の効果を取り入れて

4月ももうすぐ後半、新社会人の皆さんもそろそろ新生活にも慣れてきたころではないでしょうか。
慣れてくるにしたがって悩ましいのが、毎日の“服装”。制服がある職場なら通勤着にある程度は手を抜けますが、私服OKの職場だと毎朝あれこれと鏡の前で考えこんでしまう人も多いのでは? スーツ着用の会社でも、スーツの色や中のシャツの色など悩み始めたらキリがありません。

そんなとき、その日の気分で“色”だけでも決めてしまうのはどうでしょう。「その“色”を決めるのが面倒」と思ったら大間違い。気分で色を決めるのではなく、気分で色が決まるのです。

色には実はそれぞれ効能があります。真っ赤な部屋で5分間過ごすのと真っ青な部屋で5分を過ごした場合、時間の感じ方が異なるという実験結果については、耳にしたことがあるのではないでしょうか。また、赤い下着を身につけると元気になるなんて話も一時期話題になりました。
そうした“色の効能”をうまくコーディネートに取り入れると、毎朝の通勤着選びにも役立ちそうです。

ストレスから身を守りたい

過度のストレスを感じているなら、「もうこれ以上ストレスをかけないで。不安にさせないで。傷つけないで」という気持ちになるのも無理はありません。そういうときは薄いピンク色や淡い灰色を身に着けましょう。
ピンクは「人に優しくしたい」ときにも有用ですが、同時に人に優しくされたいというメッセージもこめられた色。ただし濃いピンクは赤の攻撃的なメッセージが強くなってしまうのでNG。ペールピンクやパステルピンク、明るいグレイッシュピンクなどを選ぶようにしましょう。
グレーは他者との必要以上の関わりを避けたいという心理の表れです。消極的で目立たない印象を相手に与えます。面倒事から遠ざかりたいときは、グレーの持つ控えめさが効果的でしょう。
また、目に優しい色は見る人の心をなごませたりやわらかくする効果があります。あまり暗いグレーだと控えめを通り越して“陰気くさい”という印象を与えかねないので、明るめのグレーを選ぶと良いでしょう。
マルーン(栗色)もストレスから身を守りたいときに良い効果を与えてくれる色です。マルーンの場合、前述のふたつと違ってストレスを受け流したいときに効果を発揮します。赤の持つ前向きなパワーと茶の持つ落ち着きが合わさり、外部からのストレスに対して「落ち着いて対すれば大したことじゃない」と受け流す余裕が生まれてくるでしょう。

疲れを感じている

疲れを感じているときは緑を取り入れましょう。目が疲れた時は植物などの緑を見ると良い、と言われているように、緑は疲れを癒やし、生物を内部から活性化させる働きを持っています。
ただし、黄色が強い黄緑はおなかが弱い人にはくだす効果が表れかねないので注意が必要です。余談になりますが逆に便秘症の人は、トイレに黄色いグッズを置いて視界に入れるようにすると、便秘が解消されるかもしれません。下痢気味の人には青が便意を抑えるのに効果的だと言われています。

がんがん強気でいきたい

新規の営業先獲得や、プレゼンなど強気で臨みたい勝負のときには赤を取り入れましょう。といってもあまり過剰に取り入れると攻撃的過ぎるので、小物やアクセサリーなどワンポイントに赤を取り入れるのがコツ。また赤には性的な興奮を高める視覚的効果もあるので、職場などで赤を強調した服装は避けるようにしましょう。

落ち着いた印象を与えたい

青が見る人の気持ちを落ち着かせる色であることは何となく想像がつくのではないでしょうか。実際、赤い部屋に10分以上いると血圧が上昇するけれども青い部屋に同じだけいると血圧が下がったという実験結果も出ています。しかし、青も多用が過ぎると“落ち着き過ぎて消極性を招く”ことになり、そこから必要なエネルギーを引き出すのに消耗してしまうようです。
落ち着いた印象を与えつつもモチベーションを維持するためには、紺色を取り入れると良いでしょう。青の落ち着きと黒の自己主張がちょうど良いバランスで引き立ちます。

こんな色には注意

黒は相手に威厳や静かな印象を与える色ですが、同時に「暗い」と思われる可能性も高い色。また、黒を身につけると肌が早く老けるという実験結果もあります。全身黒なんてもってのほか。黒はここぞというところでワンポイントに使うかジャケットなどの一部だけで用いるようにしましょう。
逆に若く見せる色はピンク。ただしピンクを多用すると、浮ついた頼りない人に見えてしまうので注意が必要です。

いかがでしょうか。色にはほかにもさまざまな効果があります。ここでご紹介したのはごく一部ですが、気分によって色を上手に使い分け、毎日の服装に悩む日々から抜け出しましょう。

画像:flickr from YAHOO 「Colorful Crazy Daisies (2)」
http://www.flickr.com/photos/kazandrew2/2530055501/

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 毎日のコーディネートに色の効果を取り入れて
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。