ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう

体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

触覚に戯れる33時間!「ショッカソン2017」レポート

ハプティクス技術が開く新しい世界

触覚、身体感覚は、次世代のコンテンツ市場を牽引するxR(MR/AR/VR)コンテンツには必須ともいえる分野だ。「触覚をハックする」、このテーマに4年前から取り組んでいるショッカソンでは、今年も数多くの作品が登場した。

毛を抜いた瞬間を味わう「毛ぬき」、リモートで肩をもんでもらう「リモート肩もみ」、タピオカを吸い込んだ感じを再現する「タピオカストロー」、「触覚神経衰弱」などなど、完成度の高い作品が生み出された。

具体的な作品を見ていく前に、まずは今回のショッカソンで提供された関連技術を見ておこう。キーワードは「HAPTIC(ハプティック:触覚)」、「HAPTICS」(ハプティクス:触覚科学)」だ。

TECHTILE toolkit
(提供:慶応義塾大学大学院メディア研究科 身体性メディアプロジェクト)

TECHTILE toolkit(テクタイルツールキット)は、IOボックスとして、ものや身体から触感を記録し、それをものや身体にフィードバックする。つまり、「いったん記録することで触感の再生や拡張をデザインできる」のだ。

これは、触覚・身体性メディアを専門とする慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)准教授の南澤孝太氏、同環境情報学部准教授 筧康明氏、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の仲谷正史氏らが開発したもの。

「触覚」をデザイナーやクリエイターがプロダクトやサービス作りに活用できるよう、触覚デバイスの制御をツールキットとして提供する。クリエイター側はテクタイルツールキットを通して、シンプルに触覚デバイスの入力と出力を扱うことができる。

日常の生活の中で触覚を身近なものにしようという「HAPTIC DESIGN」プロジェクトとして、テクタイルツールキットを使ったワークショップなども行われている。公式サイトには、ツールキットを自作する方法やソフトウェア、採集された触感データが、基本的にはオープンソースで公開されている。
触覚を含む身体感覚のデザイン「HAPTIC DESIGN」
TECHTILE toolkitプロジェクト紹介

皮膚振動伝達装置(提供:名古屋工業大学 田中研究室)

指に巻いたセンサーで、ものにふれたときの皮膚の振動を検知する。アナログの入出力も備えており、振動を電圧信号として計測したり、入力値として波形を用いることも可能となっている。

%e7%9a%ae%e8%86%9a%e6%8c%af%e5%8b%95%e4%bc%9d%e9%81%94%e8%a3%85%e7%bd%ae

名古屋工業大学大学院工学研究科の田中由浩氏が開発したもので、触覚を数値化したり、再利用することが可能なデバイスだ。

<参考>田中由浩氏HP / テック技販の「人の感覚を数値化する」製品

SPIDAR-S(提供:ハプティック技術推進協議会)

東京工業大学 精密工学研究所のSPIDAR-S(Haptic Device Attached to the Smartphone)は、スマートフォンに装着可能な力覚提示装置。力覚提示装置とはいわゆる「フォースフィードバック」で、力のフィードバックをユーザーに与えるデバイスのこと。家庭用ゲーム機のコントローラーや身体運動を伴うアーケードゲームなどに使われているが、VRデバイスの登場により、これまで以上に容易なシステム構成での再現が課題になっている。

SPIDAR-Sはイヤホンジャック経由で、スマートフォンから出力された音声を元にフィードバックを行う(イヤホンジャックがあれば、スマートフォン以外のデバイスにも装着可能だ)。それにより、ユーザーに擬似的に触感を与えることができる。

電気触覚ディスプレイキット(提供:電気通信大学 梶本研究室)

電気触覚ディスプレイは、電極から電流を流すことでフィードバックを返す触覚提示装置。電極はマトリクス状に配置されており、それぞれの電極へ高速に通電することで、刺激を与える点を”集まり”として提示する。つまり、LEDマトリクスで文字や図を表示させるように、電極の点(の刺激)で文字や図を表わすことができるというもの。また、指が触れた電極の抵抗値変化を取得することでタッチパネルにもなる。

電気触覚ディスプレイ

小型超音波集束装置(提供:東京大学先端科学技術研究センター 星貴之 助教)

1 2 3 4次のページ
CodeIQ MAGAZINEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy