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我が子の熱性痙攣に思わず取り乱した私。救急隊のみなさんの対応に感謝

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息子が初めて高を出したのは、1歳2か月のことでした。

喉風邪で、割合に元気も食欲もあるものの朝から熱が38度もあり、午前中に小児科へ行き薬を処方してもらいました。

家に戻ってからも、熱の割に元気にしているのでさほど心配もせず様子をみていました。

そしてお昼頃、熱は39度へ。さすがに少し元気がなくなってきたかな、解熱剤を使おうかな…と思っていた矢先に突然の痙攣が始まりました。

すぐに「熱性痙攣だ」と思いました。

時計を見て痙攣が始まった時間を確認。

私は看護師をしていたので「落ち着け、落ち着け、大丈夫だ」と自分に言い聞かせながら、とにかく息子を横向きに寝かせました。

万が一の嘔吐で窒息しないためです。

そして観察。

痙攣に左右差はない、よだれがでているけど嘔吐はない、チアノーゼもない。

これは熱性痙攣だ、良性の痙攣で治まれば問題ない、5分以上続かなければ大丈夫だ…。

とにかく冷静であろうとするのですが、手は震えて怖くて怖くて仕方がありませんでした。

痙攣中はあまり刺激を与えないように、との知識はあっても、ついつい大声で名前を呼んだりしてしまい、とにかく自分がまったく冷静ではなくパニック状態なのがわかりました。 関連記事:熱性けいれんのときにやるべき3つのこと。そして一番大切なのは…

息子は、さっきまでとはまるで別人のような様子で痙攣しています。顔色も悪くて、本当に熱性痙攣なんだろうか…と不安がよぎります。

何度も時計をみては、今3分経った、まだ治まらない…とやっているのですが、その5分間の長さといったら…まるで永遠のようでした。

そうこうするうちに4分が経過しました。長い。ちょっと長すぎやしないか?まだ治まらないなんて・・・。

もうこの時点で自分の恐怖心は沸点を超えてしまい、救急車を呼びました。

なにを伝えるべきか。万が一の場合に備えて、壁には住所や家までの道順などを書いた紙が貼ってあったのですが…。

頭が混乱してしまい、いきなり「早く来てください、息子が死んじゃう!」と言ってしまいました。

しかし救急要請の電話に出てくださった方は終始冷静で、「まず住所を」と、そしてその後は「大丈夫です、この電話を受けながらもう救急車はそちらへ向かっています、大丈夫落ち着いてください」と励ましてくださいました。

「もう向かっている」この言葉にものすごく安心したのを覚えています。

救急要請の電話の最中に、息子の痙攣は徐々に治まり始め、そして止まりました。

すぐに名前を呼んでみたのですが、反応はありません。目も合わず、ぐったりしていて…。

やっぱり熱性痙攣なんていう単純なものではなかったのかもしれない、どうしよう、どうしよう…。

すると外で救急車のサイレンが聞こえてきたので、とるものもとりあえず、すぐに息子を抱いて乗り込みました。

救急車の中でも息子は呼びかけに反応しません。目も合いません。

救急隊の方は搬送先を探しているようです。なかなか決まらず、出発しない。

たぶん時間にしてほんの数分のことだったんだと思いますが、もう長くて長くてそのうち「まだ病院決まらないの!?」と怒りまで湧いてきて…。

呼びかけに目が合わない息子に、「普段は目が合いますか?」と聞かれ、「合うにきまってるじゃないですか!」と強い口調で返してしまったり、とにかくパニック状態。

そんな私に隊長らしき人がひと言。

「お母さん、看護師さんでしょ。落ち着いて、しっかりしてよ」

どうやら母子手帳の職業欄をみて言っているようです。

この緊急事態に、仕事なんて関係あるか!と苛立ってしまい、「無理です!」ときっぱり。 関連記事:友人宅で突然起こった熱性けいれん。焦る気持ちを抑えて行った対処法とは

今思い返すとコントのようですが、この時は本当にそれどころではなく、看護師だからといってなにも役立たないな…と痛感しました。

その後、病院に到着する頃、息子は意識がしっかりしてきて、目も合うようになり、大きな声で泣き出しました。

やっとほっとして、救急隊のみなさんに無礼を詫びると「宝物だもんね、当たり前だよ。」と言ってくださり頭が下がる思いでした。

そして「痙攣は怖いと思うよ。救急車はこういうときのためにあるからね。安心して呼んでくれていいからね」とも。

どれだけ臨床で経験を積んでも、場数を踏んでも、自分の子どもには冷静でなんかいられないな、としみじみ思った経験であると同時に、周りの人が冷静でいてくれること、そして「もう向かっていますよ」といった具体的な声かけがどれほど安心感につながるかを学びました。

大きなことから小さなことまで、子育ては本当に多くの人に支えられて成り立っていくものなんだな、そして子どもとともに母も育つって本当だなと、実感しています。

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著者:meshu

年齢:43歳

子どもの年齢:2歳

不育症治療の果てに、待望の我が子を40歳で出産しました。妊娠中は深部静脈血栓を発症し長期入院、出産も緊急帝王切開で、まさに命がけになってしまいましたが、子どもを授かれたことは人生最大の喜びでした。更年期にさしかかりつつある身体に鞭打って、息子と日々楽しく暮らしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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