実現まで10年!行定勲監督「かつての日本の恋愛映画を作りたかった」映画『ナラタージュ』主題歌はRADWIMPS作曲

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『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が描くラブストーリー、映画『ナラタージュ』が10月7日に全国公開。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会、許されない恋に落ちる、島本理生先生の同名小説を原作とした禁断のラブストーリーです。8月23日に完成披露試写会が行われました。

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主演の高校の社会科教師、演劇部の顧問で、ある過去の出来事によって逃れられない過去を背負っている主人公・葉山貴司を演じるのは松本潤さん。高校在学中に葉山と出会い、卒業後再会し、全身全霊で彼を愛するようになる演劇部の元生徒・工藤泉を有村架純さんが演じます。

思い続けて10年……こういった恋愛劇が映画化されないような状況になってきている

行定監督:この映画は約12年くらい前に最初に企画を映画会社からいただいて、出会った作品です。そのときに非常に赤裸々な少女から大人に変わっていく少女、そして謎の先生。その存在の不確かさを、ときにエロスでときには死を感じさせる物語で、重厚に描かれた島本理生さんの小説でした。

昨今、あまりこういった恋愛劇が映画化されないような状況になってきている気がして、どうしてもこれをやりたいとずっと思い続けていたのですが、10年かかったんですね。キャストがうまくハマらなかったというのがあって。

10年経ってここにいる2人と出会えました。ここにいるのはある種リスクの高い部分もあると思うんですけど、2人とも一緒に作ってくれることを受け入れてくれて、今日が迎えられていると思っています。

2時間20分あるんですけど、あっという間だと思います。濃密な時間を楽しんでいただければと思います。

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――監督は『ナラタージュ』という原作のどんなところに惹かれたんでしょうか?

行定監督:恋愛は非常に曖昧なもので、実際に(恋愛している人は)どの程度激しい感情に絡め取られているのかっていうのはあんまりわからないものなんだろうなってことが、非常に克明に描かれているんですね。

先生と元生徒なので、関係性としては抑圧している関係なんです。その中で感情の揺れ動きが彼女の方にはものすごくあって、先生はずっと謎なんですよ。

この2つを映像化するというのは、共感をたくさん得られるんじゃないかと。恋愛のやり方とか、今まで数々の恋愛をしてきた人とか、恋愛をそこまでしていない人では見方が変わってくる映画になるなとは思ったんですけど、それぞれの生活の中で、一番感情が揺り動かされるのは恋愛だと思うので。

かつて日本映画がたくさん作っていた堂々とした恋愛劇というのはたくさんあって、成瀬巳喜男監督の映画とか、そういう映画に近いものが作れたらいいなと思った。それがこの小説だったらできるなと思って。ずっとこう粘って、なんとか制作に近づけたという感じです。

主題歌はRADWIMPSが作詞作曲!

主題歌は、RADWIMPSの野田洋次郎さんが作品に共鳴して作詞作曲し、謎の歌手・adieu(アデュー)さんが歌っている『ナラタージュ』。

行定監督:実は3曲書いてくれたんですよ。野田くんは映画の最後にお客さんに何を思ってもらえるかということで、3曲くらいもらった最後に「これだ!」っていうのが出てきて。やっぱりそれは素晴らしかったですね。なんだろう、やっぱりあの人は天才なんですかね。

映画を邪魔する主題歌ってたまにあるんですけど(笑)。これはそうじゃない、本当に寄り添ってもらってる。タイトルも『ナラタージュ』ですからね、そういう気持ちで持ち帰ってもらえるといいなと思います。

男と女のどうしようもなさが描かれている作品

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行定監督:作品を観ていただければわかるように、俳優たちの表情、仕草佇まい、それが印象に残る映画になったと思います。恋愛という男と女のどうしようもなさが全編的には描かれている作品です。それぞれが本当に経験してきた恋愛を振り返りながら、この映画を楽しんでいただければと思います。

有村:愛するカタチというのはそれぞれあると思います。共感できる・共感できない、というよりも、観終わった後に大切な人を思い出してくれたり、大好きな人を思い出してくださったらとても嬉しいです。

松本:昨年の夏に心血注いで作った、参加させていただいた作品です。とっても素敵でとっても苦くてとっても濃密なラブストーリーが出来上がりました。最後まで観て頂けたら必ず何か伝わるものがあるんじゃないかなと思っています。

作品を観たMCは「良い意味で初めて見る松本さんでした」と松本さんの印象を語ると、行定監督は「今日とは明らかに違うよね」とコメント。いつもと違う松本潤の表情を引き出した行定監督の最新作。映画『ナラタージュ』は10月7日(土)全国ロードショー。

公式サイト:
http://www.narratage.com/

(C)2017「ナラタージュ」製作委員会

松本潤さんと有村架純さんのコメント入りの詳細記事はコチラ↓
【詳細レポ】松本潤の誕生日を有村架純がお祝い!映画『ナラタージュ』は「とっても苦くて濃密なラブストーリー」
https://getnews.jp/archives/1879235[リンク]

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