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【全員目隠し、名前は「・」】・・・・・・・・・(←グループ名です)が作る新しいアイドルのルール【卒業のないアイドル】

・ わたしもそういう感じ。

・ わたしも……それでこういう感じに(笑)。

--きゃりーとか神宿とかそういう感じかなと思ったら目隠しだった。

・ 私は原宿しか街を知らなかったから……田舎者だったんで(笑)。

・ ホームページに「他のグループとは違う、いろんなことをする」ってのを書いてあったんで、それが気になって応募しました。

--たしかに他と違うことしてますよね(笑)。

--それで実際「この目隠しつけていくから」って言われた時はどう思いました?

・ 最初は猫かぶってたんで「あ~、いい~!」みたいに言ってたんですよ。

・ アハハハハ!

・ 「おもしろ~い」って。だけど1ヶ月か2ヶ月くらいの時は、街中でこれかけて歩いてるのめっちゃ恥ずかしくて。すれ違いざまに「今ヤバいとか言われた!」って感じで。でも今は普通に歩いてますね。サイゼリヤとか普通にいます。

--さっき皆さんがファミレスから出てくるの見かけましたよ。

全員 えー!! 

--渋谷だとそんな違和感ないなあと思ってました(笑)。・さんはどうですか?

・ 特に。受け入れた。

・ いちばん抵抗感ないメンバーだよね(笑)。

--実際に困ることってあります?

・ 通行人に「え?」って顔で見られること。慣れてはきたけど……。

・ ちょっと傷つく。若い女の子、同世代くらいの子に「待って~、ヤバくない?」って言われるのつらい。

・ 隠し撮りみたいなのありますね。ヤバいやついる、みたいな感じの。

・ 外人さんとか撮る人いますね。

--渋谷とか原宿ならそんな驚かないけど、上野とか鶯谷にはいないタイプですよね。

・ 上野でおばあさんたちがすごい見てました(笑)。

・ 心臓に悪い!

・ ごめんなさい! みたいな。

--正直「これを外したい!」ってのはないですか。

・ 外すデメリットもあるよね。いまさら外したくなくなってきた(笑)。

・ ライブ中とか写真撮られるじゃないですか。そういう時に白目剥いてても大丈夫、ってのがいいよね。

・ チェキも困らない。

・ 実は助けられてる部分あるんだろうな、って。

--慣れてくるといい部分も多いぞ、と。

・ 逆にこれなしでやってる普通のアイドルさんってすごいなって最近思います(笑)。

最初は運営チームも三ヶ月くらいで目隠しは外すことも考えていたという。それだけに、まだ外さないのを決めた時はメンバーからも相当ブーイングが飛んだとか。「あの時はヤバかったですね(笑)。でも今はお客さんも増えてきてるし、お客さんもメンバーからも目隠しが受け入れてもらえるようになってきてて、いい循環が起きてる。それに『苦し紛れに顔出したんでしょ』みたいなのだけは格好悪いと思ってるんです。しかるべきタイミングで、何か演出があるのなら外すのも…もちろん彼女たちは今も素顔なのですが(笑)、ひとつの選択肢かなとは思ってます」(古村)

ちなみに先に書いたとおりメンバーの名前は全員「・」ですが、ライブ後の物販などでは呼びやすいように名前がつけられています。しかしその名前は「四文字熟語」「花」「食べ物」などで、しかも定期的にジャンルを変えられるので固定された名前はありません。客はただただ覚えるしかない。そうしたことが“面倒”というよりもゲーム的な感覚として感じられるのが・・・・・・・・・なのです。

--これだけ匿名的な要素を入れてみて、意外なことってありました?

古村 そうですね、普通に目が隠れててもオタクの人って好きになってくれるんだなってのはありましたね(笑)。そうでなきゃ困るんですけど。

--大丈夫かな、って心配は当然しますよね。これでお客さんは来るのか?と。

古村 ただの色モノで終わるのはいやだったので、普通のアイドルとしてお客さんとコミュニケーション出来てるのは嬉しかったですね。

--ひとりは10万人の都市の代表、というコンセプトではあるんですけど、オタクがその個人として情報を見出すってのが面白いですよね。いい意味で裏切られたというか。

みきれちゃん すごいですよオタさんって。うちのツイッターの公式アカウントって、メンバーも書き込むんですけど、どの書き込みが誰かはわからないんです。でもある・ちゃんのオタさんは、ピンポイントで推しのツイートだけふぁぼるんですよ(笑)。文字列だけでも判断出来るんですよね。
 
当然グループに対して「いつまで目隠ししてんだ」「推しが出来そうな気がしない」などの言われ方もされるけれど、それは実際見てない人の意見。女の子がいればそこから魅力を読み取って盛り上がる。それがアイドルオタクという人種ならではのポジティブさ。ただ、それもアイドルグループとしての魅力があってのこと。「4月の沖縄のライブをきっかけに変わりましたね。他のグループのファンの方が見て、次から来ていただけるようになったり、『いいね』って声に出して言ってくれる人が増えてきました。初見で見ても『おっ』と思われるものが出来るようになりました」(小林)

また、もうひとつ・・・・・・・・・のライブで外せない要素が「テクノロジー」。デビューライブでメンバーの鼓動を視覚的・感覚的に感じ取れるアプリ「HeartSync」と連動したり、写真だけでなく匂いや音声まで残される「五感チェキ」、ライブ中押してる間だけ爆音ノイズが流れる「 ・ちゃんスイッチ」、最近では定期公演を上野のライブハウスでやると思いきや外に出て上野公園一帯を巡るスマホを使った謎解きRPGを行ったりと、歌とダンス以外の要素を隙あらば詰め込んできます。






小林 そういうテクノロジーの要素は入れていきたいとは思ってました。HeartSyncは特に現場と在宅の関係をひっくり返したい、あるいはアイドルの偽れない生体情報そのものをファンに直でつなげるみたいな新しい試みですね。

古村 今までやったテクノロジー系でいちばんくだらないと思ったのは、沖縄に行った時の・ちゃんたちの睡眠データをグラフ化して、それを3Dモデリングして3Dプリンタで出力して、頭からかぶれるようにして武道館で披露したんですよね。まったく意味がわからない(笑)。


◆詳しくはこちら。「アイドルの睡眠データを3Dプリンタでオブジェ化して日本武道館で展示する」http://qiita.com/a-r-i/items/908fbe2ced42734335f3
 
--意味はわからないけどすげえ!感ありますね。

古村 情報とモノの境目をあいまいにしたい、というのがあるんです。たとえばHeartSyncは・ちゃんの心臓を持ってる感じになるんですよね。常時接続してるっていうか、実際には情報を受け取ってるだけなのに、モノを受け取ってる感覚。それは大事にしたいですね。

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