『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』日本語吹替声優・森川智之&山路和弘がモンスター映画の魅力を語る!

『魔人ドラキュラ』(31)、『フランケンシュタイン』(31)など、その歴史のはじまりから今日まで人々を魅了し続けてきたユニバーサル・スタジオのモンスター映画を、次世代向けにリメイク・シリーズ化するプロジェクト「ダーク・ユニバース」。そのシリーズ第一弾にあたる『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が7月28日(金)より公開となります。

本作で、主人公ニックを演じるトム・クルーズの日本語吹替を担当しているのが声優の森川智之さん。ヘンリー・ジキルを演じるラッセル・クロウの日本語吹替を山路和弘さんが担当しています。今回はお2人に、作品について、名優の声を演じるということについて色々とお話を聞いてきました。

―映画楽しく拝見しました! お2人が映画をご覧になった率直な感想を教えていただけますか?

森川:夏にピッタリな。この夏はこれだけ観ていれば十分なんじゃないの? というくらいに、冒険もアクションもミステリーもつまっていて。MX4D、4DXでも観てみたいですし、映画館に観にいくべき映画だと。トム・クルーズとしても、ここまでふんだんにギャグが散りばめられている作品って珍しいので、演じていてとても楽しかったです。トムがこんなにギャグをやるのは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)以来じゃないかな(笑)。

山路:映画館で観たほうが良いのは絶対だね。映画館で楽しい大迫力もありながらも、冒険ストーリーとしてべちゃべちゃしていなくて、カラッとサラッとしてるんですよね。砂漠だけに。

森川:おっ、冴えてますね(笑)。

山路:(笑)。しかし、ラッセル・クロウが楽しそうでしたね! 生き生きと演じていた。トム・クルーズと仲良しなのかな? って思うほど楽しそうだった。

森川:本当に楽しそうでしたよね! トム・クルーズとはおそらく初共演だと思うのですが、良い雰囲気でした。あと暴れるシーンもあって、「皆さんが観たいラッセル・クロウ」が存分に出ていたと思います。

―本作でのトム・クルーズは少しチャラくて軍にいるとはいえ普通の人間で、ラッセル・クロウはずっとニヤニヤしていて、いつもとは違う一面が出ていたと思います。日本語吹替の演技で難しかった点はありますか?

山路:ラッセル・クロウは元々色んな役をやる方なんですけど、実は演技では微妙な違いしか出してないんですよね。そこが彼が名優たる理由だと思うんです。本作では、ヘンリー・ジキル博士からハイドになる時に楽しそうにニヤっとする。そのあたりの面白みというのは意識しました。ラッセル・クロウの声を演じるのは久しぶりだったので、どんな年の取り方をしているのかな? とか楽しみではありました。不思議とラッセル・クロウが真面目な演技をする時には俺には話がこないんですよ(笑)。

森川:トム・クルーズは、皆さんの中にイメージが強くある人じゃないですか。「2枚目のハリウッドスター」という。そこは彼も分かっていると思って、「いつもと違う自分を観客に見せたい」遊び心というのを本作から感じました。セリフの言い回しもいつもとちょっと違うというか、すごく素っ頓狂な声出したりするんですよ。これは相当楽しく撮影したんだなというのが垣間見えたので、良い意味で楽に、力を抜いて演じさせていただきました。

―森川さんは山路さんが声を担当したヘンリーに、山路さんは森川さんが声を担当したニックにどんな印象を抱きましたか?

森川:まず「俺がジキル博士だ」って自分で言ったー! ってのが興奮しました(笑)。

山路:あはは、言った言った(笑)。

森川:そういうセリフ回しとかも含めて、そういう面白い個性的なキャラクターって素敵だなと思い、さらにそれをラッセル・クロウが演じているからこそ魅力的なのだと思いました。

山路:最初はトム・クルーズなのにズルいキツネみたいな役だなあとビックリしたんですね。でも段々成長していって、最初いがみあっていたジェニーもニックに「ぽっ」となる瞬間があるじゃないですか。そこのバランスがさすがトム・クルーズだなと思いましたね。

森川:そうですよね。ジェニー役の女優さんもすごく綺麗な方で、2人の恋愛模様という点で女性も楽しめると思います。

―飛行機が墜落するシーンはトムはもちろん、アナベル(ジェニー役の女優さん)もすごく体を張っていましたよね。

山路:えっ、あれはCGじゃなくて実際に撮ってるの?!

森川:そうなんですよ、やっぱりトムはそこにこだわるなあという。

山路:それはビックリ。女優さんもすごいですね。

―本作が『ミイラ再生』のリブートで「ダーク・ユニバース」の第一作目となり、これから『フランケンシュタイン』や『透明人間』と作られていきます。このシリーズに期待することはありますか?

山路:僕は子供の頃から『ドラキュラ』が大好きで、いつやるのかなと楽しみです。

森川:怖いもの好きだったんですか?

山路:子供の頃ホラーハウスというお化け屋敷に入って、ドラキュラが女の人の首にガブって噛み付いて、ゾクゾクしたんだよね(笑)。

森川:あはは(笑)。僕は『透明人間』が好きでしたね。透明になればどんなイタズラも出来るぞ!って子供心に。でもよく考えると一度裸にならないと透明人間にはなれないんですよね。

山路:そうそう、途中で効果が切れたらどうするんだろう?とか考えてね。後、個人的には、ダーク・ユニバースシリーズが続いていくとラッセル・クロウの出演が続くのでまたお仕事出来るのかなって楽しみですね。

森川:トムも何かしらの形で絡んでくるのでしょうし、次回作がハビエル・バルデムで次がジョニー・デップって豪華俳優陣の共演になりますね。

山路:ジョニー・デップが透明人間ってさ、絶対自分で選んだよね。「俺コレやりたい!」って。個人的には『半魚人』やってほしかったけどね。

森川:でもハリウッド的にジョニー・デップの顔が魚になるのはダメなんじゃないですか?(笑) とりあえず今3作品がラインナップされているだけでも、これだけ夢がふくらんで楽しみですよね。

―全編とおして大迫力の冒険活劇となっている本作ですが、お2人自身は冒険心が強い方ですか?

山路:俺みたいな役者という仕事を選んだことがまず冒険かもしれませんね。若い時は、役者をやっているということが恥ずかしいから、家に帰ってくるのは皆が寝た夜にして、と家族に言われる様なそんな時代でしたから。

森川:「冒険」ってすごく良い言葉じゃないですか。小説でも映画でも。実際の生活の中で「さあ冒険に行くぞ!」っていう人がなかなかいないのが面白いですよね(笑)。でも「今とは違う場所に行きたい、新しい何かを見たい」という気持ちは皆にあって、だから映画や本を読むとワクワクすると思うんですね。

山路:実際にやるとね、迷惑な人になっちゃう。

森川:山路さんがいないねってなって、「山路さんは冒険に行っています」となったらビックリしちゃいますよね(笑)。

山路:だからこそ、こういう映画が楽しいんだと思うね。映画にはそういう大事な役割もあるんじゃないかと。

―本作は本当にそんな冒険心を満たしてくれる作品だと思います。今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

【動画】『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』森川智行さん&山路和弘さんコメント
https://www.youtube.com/watch?v=AAlukR3dXzQ

(C)Universal Pictures.

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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