【検証】「片栗粉をまぶせば何でもおいしくなる説」は本当なのか

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皆さん、片栗粉って何に使っていますか?

あんかけチャーハンのあんかけに? 中華スープのとろみにしたり?

確かに、それが一般的かもしれません。

しかし、実は片栗粉のポテンシャルをもっともっと引き出す調理法があるのです。

それは……“まぶす”こと。

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片栗粉の原料はジャガイモで、その「でんぷん」を精製し粉にしたものを言います。

この細かいデンプンの分子は、水分や下味が流れ出すのを防いでくれます。

よって、片栗粉をまぶした食材は、うま味がギュギュっと凝縮しておいしくなるんだとか……この話、本当でしょうか?

実際に、片栗粉をまぶして作る料理でこれを検証してみたいと思います。

ササミにまぶしてみる

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まず、食感がパサパサしがちなササミに、片栗粉をまぶして一品作ってみたいと思います。最初に、ひと口大に切ったササミを片栗粉にまぶします。

この時、まんべんなくしっかりとまぶすことがポイントです。

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沸騰したお湯の中に、片栗粉でまぶしたササミを投入。

30秒間ほどゆでてください。

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ゆで上がったらザルに上げ、流水で冷やします。

すると、ササミのまわりにツルツルした膜のようなものが張っているのに気づくはずです。

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これにお好みでポン酢やワサビしょう油をかければ出来上がり。

名付けて「ササミのつるつる」です。

その名のとおり、食感はツルツルで喉越し最高!

ツルツルに包まれたササミも味が濃縮していておいしいです。

酒の肴としても合いそうですね。夏なら、そうめんのお供にしても良さそうです。

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普通にゆでただけでは味気ないササミも、片栗粉をまぶせばこんなにジューシー!

「片栗粉をまぶせばおいしくなる」説がササミでは実証されました。やったね!

卵豆腐にまぶしてみる

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続いての食材は卵豆腐!

プルンプルンで優しいお味の卵豆腐は、そのままでも確実においしいのですが……片栗粉をまぶすことでどれだけアベレージが跳ね上がるのか、ここは見物です。

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乱暴にまぶそうとすると、卵豆腐がすぐに崩れてしまうので、そーーーっと。

赤ちゃんに沐浴をさせてあげる時のような、優しさでそーーーっとかけてください。

生来のガサツさで3個も崩した私を反面教師にしてください……(崩れた卵豆腐ももちろん調理し、あとでおいしくいただきました)

まぶした卵豆腐をどうするのかというと……

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揚げてみました!

揚げ出汁豆腐の要領で、160~170℃くらいの油で揚げてみました。

あっという間に揚がるので、30秒ほどでもう片面にひっくり返してください。

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揚げあがった卵豆腐は、こんな感じ。

名づけて「卵豆腐の天ぷら」です! キツネ色にキレイに揚がりましたね。

見た目はまさに、揚げ出汁豆腐のようですが、果たしてその味は……?

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なに、この新食感……!?

外側はカリッとサクッと。だけど中身は滑らかにトロ~ッと!

卵の風味もふわ~っと口の中に広がって……絶品です!

これはイイ! はっきり言って、今後の卵豆腐の食べ方はこれ一択にしたい!

出汁をかけたり、お茶漬けにしたりとアレンジもいろいろできそうですね。

「片栗粉をまぶせばおいしくなる」説、卵豆腐でも実証されました!

豆腐にまぶして練ってみる

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ササミ、卵豆腐と成功が続き、最後は絹ごし豆腐です。

片栗粉をまぶして焼く豆腐ステーキもおいしそうかなと思ったのですが……せっかくなので、ちょっとひと手間加えて、まったく別の料理に変身させてみせましょう。

その名も「豆腐の偽モッツァレラチーズ」!!

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まず、絹ごし豆腐をミキサーでシェイク!

豆腐がなめらかになるまで続けます。

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鍋に片栗粉を大さじ2杯入れて、ダマにならないように混ぜ合わせます。

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そこに先ほどミキサーした豆腐を入れて、片栗粉に混ぜ合わせつつ中火にかけます。

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粘り気が出るまで温めたら、弱火にします。

そして、片栗粉と混ぜ合わさってネットリした豆腐を、

練るべし!

練るべし!

練るべし!

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これくらいになったら火から下ろします。

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氷水の中に、スプーンですくった豆腐を入れて冷やし固めます。

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固まったら好みのサイズに切って、出来上がり!

モッツァレラチーズなので、冷やしトマトの上に乗せてカプレーゼにしてみました。

ちょっとゆるめですが、ちゃんと見た目はモッツァレラチーズですよね?

はてさてお味の方は……

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んぉっ……おいしい!

これ、確かにモッツァレラチーズの食感です。

豆腐で作られてるので、そのまま食べると味に少し大豆感がありますが、オリーブオイルと胡椒のドレッシングをかけたらまったく気にならなくなりました。

豆腐と片栗粉で、ワインと一緒に食べたくなるオシャレ前菜の出来上がりですよ!

「片栗粉をまぶせばおいしくなる説」はこれで完全に実証されたと言えるでしょう!

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結論。片栗粉は想像以上に優秀でした。

これからは、いろんな食材を片栗粉にまぶして料理の幅を広げていきたいと思います。

ぜひ、皆さんもレッツ・エンジョイ・片栗粉ライフ!!

※この記事は2017年6月の情報です。

書いた人:西たまお

西たまお

大学在学中より映像ディレクターを志したものの2年で挫折。その後は映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーとなった。主にWEBサイトで健康や食に関するさまざまな記事を執筆中。ちなみに現在は、プロフィール写真から30キロくらい太っている。 Twitter:@nishi_tamao_

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