ゴキブリの侵入を防げ! 夏休みに長期間家を空けても害虫が住みつかない部屋のつくり方

ゴキブリの侵入を防げ! 夏休みに長期間家を空けても害虫が住みつかない部屋のつくり方

自分なりに万全の害虫対策をしているつもりでも、どこからともなく現れる『G』。そうです、ゴキブリです。

夏はゴキブリが最も活動する季節。今はいなくても、夏休みで家を空けている間に、アイツが部屋に住みつくという恐怖の事態が起こるかもしれません。

入ってきてしまうゴキブリから、毒餌剤と忌避剤でダブルガード!

ゴキブリの移住計画をなんとしても防ぎたい! そこで、家庭用殺虫剤でおなじみのアース製薬に行き、渡辺優一さんにお話を伺いました。

―― 『ごきぶりホイホイ』のようにその褐色の姿を見てしまうことなく、できることなら一切見ずにわが家を守りたいのですが、なにか良い案はありますか?

「ゴキブリはどんなにしっかり戸締まりをしても、ちょっとした隙間から入ってきてしまう生き物です。そこで大切なのは、定着して増殖する前に退治すること。そこで入ってきたゴキブリがまず住みつきそうな台所や水まわりに毒餌剤を置き、カウンター攻撃で撃退しましょう。併せて絶対に侵入してほしくない食器棚や収納庫には、ゴキブリが嫌うハーブの香りがする忌避剤を置いてください」【画像1】侵入してしまったゴキブリの最初の食事として毒餌を置き、ゴキブリに近寄ってほしくない場所は忌避剤でブロック(写真撮影/玉置豊)

【画像1】侵入してしまったゴキブリの最初の食事として毒餌剤を置き、ゴキブリに近寄ってほしくない場所は忌避剤でブロック(写真撮影/玉置豊)

―― なるほど、毒餌剤と忌避剤という2つの防具を上手に組み合わせたら、この夏を平穏無事に乗り切れそうですね。

「このように外部からの侵入を防ぐのも大切ですが、まだその姿を見たことが無くても、すでに侵入しているという可能性もあります。見えるゴキブリは氷山の一角です。旅行で家を空ける前に、くん煙剤やくん蒸剤で見えないゴキブリをやっつけておきましょう。一戸建てなら拡散力の強いくん煙剤(煙を出すタイプ)、お隣と接しているマンションやアパートなら煙の出ないくん蒸剤がおすすめです。使用後のバリア効果も期待できますよ!」【画像2】左が煙のくん煙剤、右が霧のくん蒸剤(画像提供/アース製薬)

【画像2】左が煙のくん煙剤、右が霧のくん蒸剤(画像提供/アース製薬)

旅先から帰ってきて玄関を開けたら、留守の間に家の主となっていたゴキブリとこんにちは。なんていう最悪の事態を避けるために、できることはしておきたいですね。ゴキブリはいないと信じてこの家に住んでいますが、時には疑うことも大切なようです。

敵はゴキブリだけじゃない! 蚊、コバエ、シバンムシも対策しよう!

―― 夏になると活発化する害虫は、ゴキブリばかりではありません。せっかくなので他の虫からも家を守る方法を教えてください!

「夏といえば蚊ですが、植木鉢の受け皿ほどのわずかな水からも発生します。庭やベランダに水がたまっている場所がないかチェックしてみてください。また蚊は人の出入りのときに一緒に入ってくることが多いので、玄関などは『アースノーマット』のような蚊取りアイテムで駆除し、侵入を防ぎましょう。ちなみにスプレータイプの蚊取りは、拡散力が強く即効性があるので、室内のような閉じた場所で特に効果的です。旅先に持っていくと重宝しますよ」【画像3】ちょっとした量の水からでも蚊は発生する(写真撮影/玉置豊)

【画像3】ちょっとした量の水からでも蚊は発生する(写真撮影/玉置豊)

「旅先から帰ってきたらコバエが湧いていたなんて事態を防ぐためは、とにかく生ゴミをしっかり捨てること。これは日ごろから心掛けるべきですが、長期間留守にするときは特に気を付けてください。そして留守番役として、コバエが好む臭いとついつい止まりたくなる形状で引き寄せて退治する『コバエがホイホイ』や、ゴミ箱に貼ると、殺虫、虫よけ、消臭、防カビの効果がある『コバエこないアース 消臭プラス ゴミ箱用』を設置しておけば安心ですね」【画像4】コバエが止まりたくなる色と形を研究したそうです(画像提供/アース製薬)

【画像4】コバエが止まりたくなる色と形を研究したそうです(画像提供/アース製薬)

「シバンムシという小さな甲虫が飛び回るのも不快だと思います。乾麺や小麦粉などを好んで食べるので、しっかりとフタができる密閉容器や冷蔵庫にしまってください。この虫は包装を破るほどかじる力が強く、ましてや使いかけを輪ゴムで留めたくらいでは、すぐに侵入して増殖しますよ!」

シバンムシを見たことが無いという方もいるかと思いますが、残念ながら私は何度もあります。その雑食っぷりは恐ろしいものがあり、例えばお土産にもらった七味唐辛子を久しぶりに使ったら、なにやらコロコロとしたものばかりが出てきて、よく見てみたらシバンムシだった……なんていうホラー体験をしたことも。

一番大切なのは、人間にとって快適な空間を保つこと!

さて渡辺さんにさまざまな害虫対策を教えていただきましたが、実は一番大切なことは、日々の生活習慣にあるようです。

「害虫を発生させないための基本は、整理整頓がされていて、清潔な環境を保つことです。人間にとって居心地の良い空間ほど、虫にとっては居心地が悪いため、外部から侵入もしてこないし、増殖もできません。逆に汚れた台所やゴミだらけの室内では、対策をするにも限界があります。また夏休みを前にあわてて対策するのではなく、ゴキブリの発生期である春、最盛期の夏、越冬前の年末と、年間の駆除スケジュールを立てて、くん煙剤の散布や毒餌剤の交換をすることをおすすめします!」

ゴキブリ退治の道は一日にしてならず、ですね。わが家では今のところ一度もゴキブリを目撃していないのですが、蚊やコバエはもちろんのこと、シバンムシやアリまでも侵入しているので、残念ながらきっとどこかにいるのでしょう。次の大掃除のタイミングでは、万全の害虫対策をしたいと思います。その大掃除をいつするのかは未定なので決めなくちゃ…●取材協力

アース製薬
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