現行BMW 3シリーズの低走行物件がもはや100万円台で狙えること、ご存じでした?
▲上質でありながらスポーティでもあるということで、世界中で大人気となっている現行BMW 3シリーズ。新車価格は399万円~ですが、中古車なら、走行距離短めの物件でも最近は100万円台でイケてしまうのです!
必要な予算は手頃な国産新車を買う場合とほぼ同じ
ドイツが誇るBMW 3シリーズ、それも現行型と聞くと、多くの人は自動的に「でもどうせ高いんでしょ?」と思うかもしれません。しかし今、現行BMW 3シリーズは車両100万円台でも買えてしまうことをご存じでしょうか?
それも過走行のボロボロ系ではなく、走行2万km台までのなかなか好条件な中古車が、です。
もちろん実際の市場にある中古車は1台ごとに千差万別なんですが、イメージとしては「12年式BMW 320i/車両182万円/走行2.1万km/右H/AT/純正HDDナビ/バックカメラ」みたいな感じです。
……どうでしょう? もしもあなたが「そろそろビーエムあたりに買い替えてみたいんだけど、さすがにちょっと高いんで、代わりに国産のアレのWebカタログでも見てみようかな……」などと考えていたタイミングでしたら、中古車にはなってしまいますが、ぜひ現行BMW 3シリーズにも注目していただきたいと思います。
▲こちらが現行BMW 3シリーズ。日本仕様は12年1月に販売開始となり、マイナーチェンジを経て現在も販売されています。基本となるパワートレインは2L直4 直噴ターボ+8速ATという組み合わせですが、3L直6ターボやディーゼルターボ、ハイブリッドモデルなどもラインナップしています。また16年10月からは1.5L直3ターボの318iも追加されました
▲グレードや年式によって細部は微妙に異なりますが、現行BMW 3シリーズのコックピットはおおむねこのような雰囲気。……この世界観が100万円台で手に入るって、よく考えたらすごいですね
ただし「モデル末期」「320iばかり」という問題はある
車両価格で180万円ぐらいといいますと、支払総額は200万円ぐらいでしょうか。これも実際は千差万別なんですが、まぁそのぐらいになる場合が多いでしょう。約200万円というのはそれなりの大金であることは間違いありませんが、現行型のBMWを買うにあたっては「安い」と言える金額です。
で、世の中には「理由なく安いモノ」というのは基本的にはありませんので、今回推している「100万円台の現行BMW 3シリーズ」にも当然、いくつかの“理由”はあります。
理由その1は「モデル末期だから」ということ。
現行BMW 3シリーズのデビューが12年1月ですので、そろそろフルモデルチェンジが行われてもおかしくありません。メーカーからの正式な発表はまだ何もありませんが、噂では「18年中にも次期型が登場か?」なんてこともいわれています。
このあたりについては何とも言えませんが、旧型3シリーズ(E90型)の販売期間が05年4月から11年12月までの約6年半だったことから考えると、やはり「そろそろ」と考えるのが妥当なはず。
要するに100万円台の現行BMW 3シリーズは、今現在こそ「現行」ですが、割とすぐに「旧型」になってしまうだろう……ということです。果たしてそこをどう考えるべきか?
もう一つの理由が「100万円台で狙えるのは320iばかりだから」です。
車好きの間では「BMWはやはり直列6気筒エンジンに限る!」という意見も根強く、それは実際そのとおりだったりもします。しかしF30こと現行3シリーズからは「直列4気筒+ターボ」が基本エンジンとなり、そして100万円台で狙える現行3シリーズはその中でも、登場したばかりの318iを除けば最もベーシックな320iというグレードがほとんどです。コレについても、どう考えるべきか?
▲次期型へのフルモデルチェンジがいつになるかはまだ不明ですが、おそらくはそう遠くない将来にモデルチェンジが実施され、現行F30型は「旧型」という扱いになるでしょう。それでも構わないと思えるかどうか?
過剰な見栄と過剰なスピードを求めないなら320i系で十分!
一つずつ考えてまいりましょう。まずは「たぶん割とすぐ旧型になる」という問題について。
……何か問題ありますでしょうか? や、あなたがもしも極度の見えっ張りであるなら「型遅れのガイシャに乗る」なんて行為は許しがたいかもしれません。でも、おそらく違いますよね?
もちろん生身の人間ですから、それなりの虚栄心みたいなものもあるでしょうが(筆者だってそうです)、決して“極度”ではないはず。ならば旧型になったって特に問題ないじゃありませんか。現行(そろそろ旧型?)3シリーズ、いい車ですよ。まだまだ普通にカッコいいし。自信を持って乗りましょうよ。
ということで第1の問題は解決です。続いては第2の「狙えるのは320iばかり」という点について。
……これについても特に大きな問題はないはずです。あなたがもしも「休日はほぼ必ずサーキットに行きます!」みたいなタイプの人なら、それこそスペシャルなM3とかをオススメします。が、たぶんそうではないですよね? 眠くなるようなのんびり運転ではないかもしれませんが、あくまでも法規の範囲内で「BMWならではのスポーティで上質なフィーリング(感覚)を楽しみたいだけ」という人であるはず。
であるならば、320iでもぜんぜん問題ありません。マニアックなことを言いだせばキリがありませんが、パワーもトルクも回転感覚も、320iのそれで十分以上に満足できることでしょう。ってことで、この問題も解決です。
▲速度やパワーの感じ方は人それぞれなので断定的なことは言えませんが、320iであっても、高速道路の長~い上り坂セクション以外では特にパワー不足を感じる局面はないと思われます
残る問題としては「購入後のメンテナンスにかかる費用が、どうしたって国産車よりは割高」というのがあります。
ここについては、ハッキリ言ってある程度「仕方ない」と考えるほかありません。海を越えてやってくる輸入車(輸入部品)であり、そもそも実用車ではなく高級車であるという理由から、BMW 3シリーズの各種部品代は国産実用車のそれと比べるとぶっちゃけやや高額です。
しかし目玉が飛び出るほど高額なわけでは決してありませんし、そもそもしょっちゅう入退院を繰り返す類の車種でもありません。それゆえ、家計にそこそこ程度の余裕はあるご家庭でしたら、さほど問題視する必要はないでしょう。
ということで100万円台後半の車両価格で狙えてしまう、走行2万km台までの「現行」BMW 3シリーズ。ある種の人はぜひぜひご注目ください!
▲写真は諸事情により320iではなく本国仕様の335iスポーツなのが申し訳ないところですが、とにかく今は現行3シリーズのステキな運動性能とステキな世界観を手頃な予算で手に入れるチャンスですよ!
【関連リンク】
車両価格100万円台以下、走行3万km以下の現行BMW 3シリーズをチェックするtext/編集部
photo/BMW
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