青森はねぶた祭りを守る気があるのか? 「抗議となるとちょっとね…」青森コンベンション協会は消極的

今朝ガジェット通信で報道した“韓国が『ねぶた祭り』をパクった上に起源を主張しユネスコに申請?”の件。ネット上でもかなりの反響があり、『2ちゃんねる』や『Twitter』にかなりの数の書き込みが行われている。ガジェット通信は『青森ねぶた祭り』を仕切っている、青森観光コンベンション協会に今回の件を問い合わせて、対応は行うのかを聞いてみることにした。

記者 本日報道されました韓国の『燃灯会』が、ユネスコに申請された件についてお聞きしたいのですが。
担当 え、登録されたんですか?
記者 いえ、申請です。まだ受理はされてないですね。今後どのような対応をされるのか、また受理された場合は抗議を行うのかを教えて欲しいのですが。
担当 県を通じてどういう申請になっているのか調べて貰っています。まずその内容を見てからになると思いますが。相手方の方にも青森のねぶた祭りが関係あるとか無いとか、一切載っていない状態ですので、比べられてるわけでもないので……抗議となるとちょっとね……。
記者 過去にねぶた祭りを韓国の方に伝えたと聞きましたが。
担当 それも何が元になっているのか分からないのですが……。
記者 テレビで放送してましたが。
担当 あれはお祭りの参加の仕方を教えましたけど。作り方とかは教えてないと思います。
記者 現段階では調査しているだけと?
担当 そうですね。

と、調査はするがそれ以上はどうも消極的なようだ。『燃灯会』が本当に『ねぶた祭り』と関係あるのか、申請後に『ねぶた祭り』に影響を与えるのかなど心配される要素はあるが、青森や運営側は腰が重いように取れる。
ねぶた祭りの掲示板には批判の書き込みが相次ぎ「残念です」「青森県民を大いに批判する」という書き込みも見られる。

実はこの件は今に始まったことでは無く、ネットの掲示板では2005年の時点から心配されていた。2005年にソウルに遠征し『ねぶた祭り』を韓国でお披露目。そのときに『2ちゃんねるに』は「10年後には韓国に起源を主張されるかも」という書き込みがされていた。しかし予想より早く7年の歳月で今回のような事態になってしまった。

国から援助金が出ている『ねぶた祭り』はもはや青森だけの問題では無いという声も挙がっている。いわゆる国民の税金を援助金として祭りの資金に運用されているわけだ。国の重要無形民俗文化財になっているくらいなので当然なのだが、他国に起源を主張されユネスコに先に似たような祭りが申請受理されてしまっては納得いかないという声もある。

先ほどの記事にも書いたが、ユネスコは「端午の節句」を韓国が申請した際に受理した前例がある。「『燃灯会』が受理されると取り返しが付かないことになる」とネット上でも心配する声が多い。
青森県や青森観光コンベンション協会は、今回の件に対して前向きに対策する姿勢はあるのだろうか。
しかし中には放置して大人の対応すればいいと言う声もあるので、ここは青森側の対応に任せるしか無いだろう。

韓国が『ねぶた祭り』をパクった上に起源を主張しユネスコに申請? 青森が抗議しなかったばかりに……
ねぶた掲示板[リンク]

※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]

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