“盆栽プラモ”に”直火ウイスキー”と“緑茶ビール”を堪能! 家康の精神が今も生きる大人が楽しい静岡市面白スポットに行ってみた

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世界も注目!静岡のマッサンが作る、静岡ウイスキー蒸溜所

浮月楼を出てバスで北に移動すること約40分。山の中の玉川(たまかわ)という地区に、ウイスキーの蒸溜所がポツンと立っています。

中に入るとヒノキのいい香り。すべて地元の木材を使って作られているそうです。

「スコットランドを旅して、ベンチャーの小規模な蒸溜所を見た時、自分にも出来るのではと思った」と語るのは”静岡のマッサン”こと、ガイアフロー株式会社の中村さん。もともと違う事業を営んでいたが、一念発起して設備を揃え、地元静岡に蒸溜所を作ったそう。

スコットランドの蒸溜所が中古の設備を使っていたのをヒントに、中村さんは2012年に閉鎖した軽井沢蒸溜所の設備をヤフーの官公庁オークションで落札。軽井沢蒸溜所は、初めて国産100%のモルトウイスキーを作った歴史的な場所で、世界的にも評価が高いことで知られています。香港のオークションで『軽井沢』ウイスキーに1400万円の高値がついたというニュースを覚えている人もいるかもしれませんね。

落札された粉砕機。一度に作れる量は大手の1/10程度という、とても小さな蒸溜所ながらも、すでにイギリスやベルギーのバイヤーが買い付けに来るほど注目されています。余談ですが、ここすごく暑かったです。

もう一つの特徴的なのは、地元の木材を活かしたウイスキーづくりに挑んでいること。林業が盛んな地域ということで、世界でも珍しい薪式の蒸溜機器を導入しています。多くの蒸溜所はスチームを使い、日本でも一部で石炭を使った蒸溜が行われているそうですが、「地元の資源を活かしたい」という思いから薪式を選んだそう。いわば直火でつくるウイスキーなのですね。

この日は火が落ちてますが、炭の中でまだくすぶっているのが見えます。近づくと熱い……。ちなみに「直火なら絶対美味しくなるよ!」と太鼓判を押してくれたのが鰻屋さん。確かに、直火で焼けばうなぎでも、焼鳥でも、なんでも美味しくなるもんね。シンプルながら説得力のある一言です。

麦を発酵させるタンクにも国産杉を使用。全部で5つありますが、そのうちの1つが地元産の木材でできています。大きなタンクなので、下から見ると1Fと2Fを突き破る形で設置されているのがわかります。

2Fから上から見るとブクブク泡立っていて、麹のようなとてもいい香り。温度管理はしていないそうなので、外気と同じか熱気で熱がこもっています。当たり前だけどここもあっつい……。

上ブタを跳ね上げた形はちょっと五右衛門風呂みたい。なんとも日本的な形です。

できたてのウイスキーが出てくる所です。2度蒸溜し、アルコール分70%以上の原酒を作ります。色は透明。

なんだか化学の実験で使うビーカーやフラスコのような形が面白いですね。

これが樽で熟成されると飴色になり、ウイスキー独特の馥郁とした香りと味わいが作られていきます。

原酒をちょっと頂いてみましたが、グラスに顔を近づけたら目に染みる!! けど、味はコクがあり、寝かせたら美味しくなるんだろうなあと思わせる風味でした。

今度は貯蔵庫へ。ウイスキーの初完成は2020年。オリンピックの年に静岡で初めてのウイスキーが誕生するんですね。
そう、ウイスキーというのは、作ってすぐ呑めるというわけじゃない。でもそれまで待ちきれない!という人のため、昨年12月に予約販売を開始。1樽まるごとのオーナーになれるとあって、約30~100万円の価格にも関わらず、即日完売したそうです。マイ樽を持つなんて大人の夢!筆者はウイスキー好きなので憧れます。

ところで、この貯蔵庫もすごく暑かった……。よく見ると天窓があり、光が入るようになっている。「ウイスキーは冷涼なところで作るのが常識でしたが、寒暖差の大きな場所だと熟成が早い。インドやタイなど、暑い地域のウイスキーも評価されているので、ここでも実験的にやってみています」とのこと。ウイスキーって涼しいところでつくるイメージがありますが、意外ですね。インドのウイスキーも試飲しましたがとてもなめらかな口当たりで、上品で美味しかったです。

ちなみにここには、軽井沢蒸溜所で稼働を終えた蒸留器が余生を送っています。

年季の入ったプレートには昭和33年と刻まれています。ウイスキーは世界中に熱烈なファンを持つお酒。軽井沢蒸溜所ときいてピンとくる方は、ここにくれば感慨深いでしょうね。

地元の協力を支えに、ウイスキーの完成を待つ静岡蒸溜所の一般公開は、今秋以降の予定。将来的には地元産の麦を使用し、ALL静岡産のウイスキーを造るのが夢とのこと。更には蒸溜所見学と一緒に楽しめる飲食店なども作りたいとのことでした。ウイスキーが出来る頃、またぜひお邪魔したいです。

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