【沿線調査】通勤・通学ユーザー多数。埼玉から新宿・渋谷へのアクセス良し!JR埼京線沿線の住み心地

【沿線調査】通勤・通学ユーザー多数。埼玉から新宿・渋谷へのアクセス良し!JR埼京線沿線の住み心地

大崎駅(東京)から大宮駅(埼玉)まで運行するJR埼京線。1985年に開業したこの電車は、その名のとおり、東京と埼玉をつなぐ代表的な路線のひとつだ。池袋駅や新宿駅、渋谷駅など、ターミナル駅にも停車するため、通勤や通学で利用している人も多いのではないだろうか。そんなJR埼京線の沿線で暮らす人々は、その住み心地をどう感じているのだろう? JR埼京線沿線に住むユーザー150人を対象に、アンケート調査を行った。

今後の発展を期待する声が多数! アクセスの良さや物価の安さもお気に入り

まず初めに、「今住んでいる沿線の好きなところ・気に入っているところはどこですか?」という質問をした。上位10項目は、以下のとおり。

●好きなところ(複数回答)

1位:どこに行くにも便利(80.7%)

2位:ほかの沿線に乗り換えしやすい(50.4%)

3位:運行本数が多い(23.0%)

4位:これから発展していきそう(20.7%)

5位:家賃や物価が安い(18.5%)

6位:都心のターミナル駅に出なくても沿線上に栄えた駅があって便利(11.9%)

7位:好きな駅やスポットがたくさんある(8.1%)

8位:エスカレーターやエレベーターの数が多く便利(5.9%)

8位:座れる頻度が高い(5.9%)

10位:電車内がキレイ(5.2%)

1位は、「どこに行くにも便利」の項目。「池袋駅や新宿駅、渋谷駅などに乗り換えなしで行ける」(44歳・男性)や「ターミナル駅が多いので、都心へのアクセスが便利」(52歳・男性)といった在来線についてのコメントのほかに、「大宮駅で、新幹線にすぐ乗換できる利便性がいい」(66歳・男性)などの新幹線についてのコメントも散見された。しかし、80.7%という数値は、今回『SUUMOジャーナル』が調査を行った全15路線中7番目だった。

上記ランキングで特に注目したいのは、4位「これから発展していきそう」の項目だろう。これは、つくばエクスプレス(31.5%)に次いで2番目にポイントが高く、20%を上回ったのはこの2路線のみ。コメントを見ると、具体的な事例はあまり書かれていないのだが、「若い世帯が多い」(35歳・男性)、「一戸建ての新築や建て替えが増えている」(60歳・男性)といったユーザーならではの“実感”や「まだまだ発展する」(66歳・男性)、「まだ開発の余地がある」(68歳・男性)など、“期待を寄せる声”が挙がった。

また、5位「家賃や物価が安い」では、主に埼玉県在住のユーザーから「東京で生活していたころと比較すると家賃や物価が安い」(50歳・男性)や「都内は家賃が高いので、それに比べると安い」(33歳・女性)というコメントもあり、“都内に比べれば”ではあるが、その安さを実感しているようだ。

ラッシュ時の混雑や遅延、終電の時間など不満の声も……

一方で、改善してほしいと感じるところはないものだろうか? ランキングTOP10を見ていこう。

●改善してほしいところ(複数回答)

1位:通勤ラッシュ時の混雑が激しい(62.7%)

2位:悪天候時や事故など、遅延が多い(43.3%)

3位:運行本数が少ない(32.0%)

4位:終電が早いもしくは始発が遅い(23.3%)

5位:乗客のマナーが悪い(16.0%)

6位:乗車運賃が高い(14.0%)

6位:あてはまるものはない(14.0%)

8位:駅のエレベーターやエスカレーターが少ない(10.7%)

9位:ほかの線との乗り換えが不便・面倒(9.3%)

10位:駅やホーム、トイレが清潔ではない(8.0%)

ユーザーの6割以上が回答したのは、「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」の項目。「異常ともいえる混雑は何とかしてほしい」(20歳・男性)や「数本見送らなければいけないくらいの混雑具合に嫌気がさす」(29歳・女性)などの意見が挙がった。

2位「悪天候時や事故など、遅延が多い」の項目を改善してほしいというユーザーも多く、人身事故よりも、悪天候を理由に挙げる人が多く散見され、「風が強いとすぐに遅れる」(59歳・女性)というコメントも相次いだほか、「乗り入れ路線が多い分、遠方での事故も遅延につながる」(51歳・男性)などのコメントも。

また、4位「終電が早いもしくは始発が遅い」では、主に終電への不満があるようで、特に男性からは「大宮方面への終電をもう30分でも遅くしてほしい」(69歳・男性)、「新宿発が23時台で終わるのは早すぎる」(56歳・男性)といった不満が漏れ聞こえる。

ちなみに「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」「悪天候時や事故など、遅延が多い」「終電が早いもしくは始発が遅い」「乗客のマナーが悪い」の項目は、今回『SUUMOジャーナル』で調査を行った全15路線のなかでいずれもワースト1位を記録……。3位「運行本数が少ない」の項目も、ワースト2位という結果となった……。

天気がいいと富士山も見える!? 自然も豊富で子育て世帯にもオススメ

ここまで、好きなところと改善してほしいところをそれぞれ見て、後者のワーストの多さになんともいたたまれない気持ちになるが、「今住んでいる沿線は好きですか?」という質問もしてみたので、結果を見てみよう。

「とても好き」16.0%、「好き」45.3%で合計61.3%。「あまり好きではない」7.3%、「嫌い」2.7%で合計10.0%だった。皮肉なことに、「とても好き」「好き」の合計で比較してみても、15路線中ワースト1位……。トップの京王井の頭線は92.0%なので、その差は30%以上だ。

とはいえ、そんなJR埼京線にも“沿線ならでは”の魅力はあるはず。そう思い立ち、沿線のオススメポイントを聞いた。交通の便が良いことは“いわずもがな”なので、そのほかのオススメを以下にまとめた。

「都心に近いわりに、自然が多いと思う」(41歳・男性)

「食材の値段が安いスーパーが多く、都心のわりには生活単価が安く暮らせる」(34歳・女性)

「昭和の雰囲気がたくさん残る場所」(41歳・女性)

「赤羽から大宮までは高架区間が続き、秩父連山や冬は富士山までよく見える」(68歳・男性)

「公園が多いので、子どもと遊ぶには困らない」(50歳・男性)

続いて、「デート」「子連れ」「穴場」という、細かいシチュエーションごとにオススメスポットも聞いてみた。

●デートするなら?

・大宮駅/大宮公園「駅からは少し遠いけれど、公園が広く自然があって癒やされる」(36歳・女性)、「広い公園で、小さな動物園もあり、のんびり過ごせる」(48歳・女性)

・中浦和駅/別所沼公園「ゆっくり散歩できる」(54歳・男性)、「雰囲気がいい」(46歳・男性)

・赤羽駅周辺「いま話題のスポットだと思う」(52歳・男性)、「安い・うまい・盛り上がる、とてもすてきな飲み屋がたくさん」(51歳・女性)

●子連れでおでかけするなら?

・大宮駅/鉄道博物館「運転手体験もできて、男子には楽しいらしい」(47歳・女性)、「子どもも大人も楽しめる」(58歳・男性)

・武蔵浦和駅/武蔵浦和コミュニティセンター(複合公益施設サウスピア)「図書館や子ども向けスペースが充実している」(37歳・男性)

・武蔵浦和駅/彩湖・道満グリーンパーク「釣りやバーベキューなどができる」(68歳・男性)、「広い場所で子どもを遊ばせられる」(42歳・女性)

・赤羽駅/清水坂公園「公園の横を埼京線が通っており、遊びながら電車を見られる。公園には坂や水場があり、子どもが思い切り遊べる」(64歳・男性)

●穴場スポットは?

・武蔵浦和駅/まかない へきる(ラーメン店)「オシャレでおいしいラーメン」(54歳・男性)

・十条駅/鳥大(焼き鳥)「ひとつ10円のチキンボールが安くておいしい」(46歳・女性)

・戸田公園駅/戸田ボートレース場「エンジン音など、迫力がすごい。生で観戦するレースは見ごたえがある」(45歳・女性)

・大宮駅からバス/さいたま清河寺温泉「趣のある温泉で、のんびり温泉につかり、食事もできる」(60歳・女性)

・与野本町駅周辺「七福神めぐりができます。また、バラのまちとして有名で、近くにはバラの名所・与野公園がある」(57歳・男性)

沿線が好きと回答した人は比較的少なめではあったが、オススメを聞いてみると、さまざまな回答が得られた。混雑や遅延の改善など課題もあるようだが、これからの発展を期待する声も多く、将来が楽しみな沿線ともいえるのではないだろうか。デートでも、子連れでも楽しめるスポットもたくさん知ることができた。ちょっと足を延ばしてみれば、何か新たな発見があるかもしれない。●調査概要

[沿線に関する調査]より

・調査期間:2017年2月23日~2017年2月27日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:JR埼京線沿線に現在住んでいる、20~60代の男女

・有効回答数:150名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/06/136086_main.jpg
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