朝食抜きは良いことなし。朝食を習慣化するにはどうすればいいか?
朝食を食べることの重要性
近年では朝食を食べない方が増えているということが大きな問題となっております。
朝食を食べることの大切さは多くの方がご存知だと思いますが、朝食で適度な糖質を摂取することで、脳の栄養素であるブドウ糖が吸収されます。
その結果として、頭の働きがよくなり、仕事の効率、勉強の効率がアップすることはもちろんですが、朝から体温もしっかりと上昇しやすくなるのでカラダを活発に動かすことができるようになります。
大人の方で食べない方がたくさんいるのはもちろんですがしっかりとした食事をとらないといけない子どもたちでも毎日の朝食を食べていない子供がおり、学校でも『早寝・早起き・朝ごはん』ということを伝えているほどです。
ではなぜ現代人は子供含めてこれほど朝食を食べない方が増えてしまったのでしょうか?
その原因を考えることで、朝食をきちんと習慣化するヒントが見えてくると思います。
なぜ朝食を食べない人が増えたのか?
アサヒ飲料の調査では朝食を食べない理由の上位として
『ギリギリまで寝ているから』『食べている時間がない(食べている余裕がない)』『お腹がすかない』『朝は気分が悪い(食べられない)』
という理由が上位をしめておりました。
ある意味当然といえる結果で、やはり就寝時間が遅いこと、それと比例して夕食時間が遅いことに問題があることが明白です。
夕食時間が深夜の10時、11時頃になってしまったり、そのぐらいの時間に飲食をしていれば当然ですが朝6時、7時に空腹感を感じることは消化吸収や代謝機能が高まっている中高生、20代ぐらいならまだしも、中高年になれば難しいでしょう。
さらに就寝時間が遅くなれば睡眠時間確保のためにも起床時間が遅くなり、仕事にでかける身支度をする時間が必要なため、どうしても朝食の時間が削られてしまいます。
このコラムをご覧の方で、今朝朝ごはんを抜いた方の理由は殆どがこのどちらかだと思います。
子供で朝食を食べない子が増えているのも子どもたちの就寝時間、夕食時間が遅くなっていることが大きな原因の一つだと思います。
理想を言えば大人も子供も夜の6?7時に夕食を済ませ、起床時間にもよりますが、6時ぐらいの起床であれば大人であれば、10時?11時に就寝するのが理想です。
しかし多くの方が様々な理由で理想的な食事時間、就寝時間を続けることは難しいと思います。
朝ごはんを習慣化するにはどうすればいいか
朝ごはんを習慣化するためには、いかにして『朝お腹がすく体調』にしていくかです。
そのためのポイントはやはり『夕食』です。
夕食を注意することで、胃腸が休まることはもちろんですが、朝食を美味しく食べる為のポイントである睡眠の質を向上させることも可能なのです。
夕食のポイントは時間を早めることができなければ、食べる時間が極端に遅くなってしまった日は思い切って夕食を簡単なもので済ませてみることも大切です。
さきほど、夕食の内容次第で睡眠の質が向上するとお伝えしましたが、人間のカラダは消化吸収に平均で4時間かかると言われています。
夕食時間が遅くても食事内容を軽くしたり、水分補給程度に抑えたりすることで、就寝中の胃腸の負担を減らすことが可能になります。
そして、消化吸収に使うカラダのエネルギーをカラダのメンテナンスに使えるため、起床時の体の怠さが軽減されることにつながります。
健康上問題がない方であればこのような『夕食プチ断食』もオススメです(治療中の病気がある方、健康上問題がある方は避けてください)。
私自身も体調管理の一環で定期的に行っていますが、朝の心地よい空腹感は1日のスタートをとてもスムーズにしてくれます。
そこにウォーキングやラジオ体操などの簡単な運動を朝行うことで、さらに空腹感が増し、目覚めも良くなり、美味しく朝食を食べられるようになるでしょう。
お通じに問題がある方は便秘の改善などにもつながる習慣だと思います。
朝食を美味しく食べられる生活=健康的な生活
朝食を美味しく食べられる生活=健康的な生活と言っても過言では無いと思います。
そして1日3食の中身とバランスも大切です。
健康的な食事の食べる量は『朝は王様のように・昼は大臣のように・夜は平民のように』などと昔から言われます。
殆どの方が、これと逆になってしまっていることが朝食の欠食にもつながっているので、ぜひご自分の『寝る時間』『夕食を食べる時間』『夕食の食べる内容』を見直してみてはいかがでしょうか?
最後に、夕食時間や就寝時間に問題がなくても朝お腹がすかない方は慢性的な胃腸の弱りや何かしら胃腸のトラブルなどがひそんでいるかもしれませんので、そのような状態が長く続く場合は医師や専門的な薬局などできちんと相談することをおすすめします。
元気で長生きの年配の方はほとんどの方が元気に朝食を食べている方ばかりです。
ご自分の健康管理、健康維持のためにも毎日美味しく朝ご飯が食べれる体調を維持していきましょう。
(早川 弘太/健康コンサルタント)
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