玉城ティナ インタビュー「カッコつけないほうが、絶対に楽しい」



モデルとしてファッション誌やCMなどでも大活躍の玉城ティナさん。ここ最近は女優としての活動も目覚ましく、昨年から今年にかけては5本の映画に立て続けに出演するなど大忙し! 最新出演映画『サクラダリセット 後篇』のお話しや、もともと人見知りだった玉城さんがあるきっかけで変われた方法などを教えてもらいました。
静かそうに見えるけど、自分で未来を切り拓く野望はあります
――映画『サクラダリセット』前/後篇では、特殊能力を持つ高校生役を演じていますが、能力という実際に目にしたことがないものを演じる難しさはありましたか?
特殊能力という非現実な部分よりも、ストーリー性を重視して物語の中で生きていくことを一番大事に考えたので、そこで悩むことはあまりなかったですね。それよりも私が演じた村瀬陽香という女の子の内面を理解して表現するほうが難しかったです。そこは監督と相談しながら、ひとつひとつ作り上げていきました。

――村瀬陽香は前篇から後篇にかけて少しずつ表情が女性らしくなっていますよね。
そうなんです。表情を柔らかくしたり、かけているメガネを前篇は黒で、後篇は赤にしたりと小物にも変化をつけたりして、女性としての成長を見せています。女の子って気持ちが変わってくると身に付けるものも変わりますから。
――女の子はそうですよね! 今作の後篇では「未来は自分で切り拓いていく」というテーマ性を強く感じたのですが、玉城さん自身は「自分の手で未来を切り拓いていく」というタイプですか?
『サクラダリセット』の登場人物は高校生が中心ですけど、みんな一見、すごくクールで淡々としているんですよ。
――確かに、熱く怒鳴り合うシーンとかあまりなかったですね(笑)。
ですよね(笑)。でもそれが、すごくイマドキの若者っぽいなと思っていて。私も含めてですけど、最近の10代や20代の“若い子”ってわりと淡々していると見られがちじゃないですか。だけど、外側からは見えないような野望や夢を持っている子はすごく多い。それをただ口にしていないだけで。私も一見、静かそうに見えますけど“未来を切り拓いてく”熱量は持っています。
自分を主張する恥ずかしさは一瞬。その一瞬のために言わないのはもったいない

――でも、口にはなかなか出せない。
と、いうタイプだったんですけど、少しずつ変わってきましたね。仕事をするようになって、いろいろな場所で自分の意見や考えを述べる場所が与えられているのに、口にしないことで「あの人は何を考えているかわからない」と思われるのはもったいないなと思うようになってきたんです。
最初に自分の考えを伝えるのって、恥ずかしいと思いがちじゃないですか。だから、口に出せない人が多いと思うんですけど、恥ずかしいのって一瞬なんですよね。その一瞬のためだけに言わないのはもったいないということに気が付いて。言ってしまえば、相手も自分を理解してくれて、その場の空気に馴染めたり解放感を得られたりといいことのほうが多いんですよ。特に私、周りから話しかけづらいと言われてしまうので、自分から話しかけないと(笑)。
――玉城さん、一見、クールに見えちゃいますもんね。
そう言われることが多いんですよ! クールじゃなくてただボーッとしているだけなんですけど(笑)。でも、それも自分から言わないと相手に伝わらないじゃないですか。だから、お仕事でいろいろな人と関わることが増えてからは極力、自分から相手に話しかけるように心掛けています。
自分からアクションを起こせば理解してくれる人は必ずいる!

――学生生活やアルバイトで、自分を出すためにまず、やるべきことを教えてください!
悩みや思っていることを素直に口に出すことが一番だと思います。最初は「恥ずかしい」とか「カッコ悪いな」とか思うかもしれないですけど、口に出すと「実は私もそう思っていた!」と理解してくれる人が案外いるので。私も自分からアクションを起こしたら、同じような答えが返ってきて信頼できる仲間になれたという経験がありますから、みなさんも、ぜひ口に出してほしいです。
学生時代やアルバイト仲間と過ごす時間って案外短いし、二度と戻ってこないから、やりたいことをやって楽しく過ごすほうが絶対に思い出になると思うんです。若気の至りでカッコつけちゃう気持ちも分かるんですけど、カッコつけずに正直なほうが絶対、充実した時間を過ごせると思いますよ。 ■Profile
玉城ティナ(たましろてぃな)
1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年からファッション誌『ViVi』の専属モデルに抜擢。その後、女優としても活躍。代表作に映画『オオカミ少女と黒王子』、『PとJK』、『暗黒女子』などがある。
■映画情報
『サクラダリセット 後篇』 全国公開中
能力者が集まる街、咲良田市。記憶保持の能力を持つ高校生、浅井ケイ(野村周平)、彼と行動を共にして世界を最大3日まで巻き戻せる力を持つ春埼美空(黒島結菜)、モノを消す能力を持つ村瀬陽香(玉城ティナ)など様々な能力を持つが集う。しかし、この能力を一掃しようとたくらむ浦地正宗(及川光博)により街から能力が消滅してしまう。ケイは仲間たちとともに、咲良田の未来をかけた戦いを浦地に挑む。
取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造
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