インディーゲームの祭典『A 5th of BitSummit』が閉幕 『BitSummitアワード』に12作品が選出される

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インディーゲームの祭典『A 5th of BitSummit』が閉幕 『BitSummitアワード』に12作品が選出される

日本のインディーゲームを世界へ発信することを目的に2013年に立ち上がったイベント『BitSummit』。第5回のイベント『A 5th of BitSummit(フィフス オブ ビットサミット)』が5月20日(土)から21日(日)の2日間、京都・みやこメッセで開催されました。

昨今の日本のインディーゲームシーンの活況を生み出し、数々の注目作品がいち早くお披露目されてきた同イベント。今年は約101組のインディーゲーム開発者が作品を出展し、最終日には8部門にわたって『BitSummitアワード』が選出されました。

例年、大賞として発表される朱色賞(VERMILION GATE AWARD)はPixel Perfexの『EARTH ATLANTIS』が受賞。この記事では、全受賞作品に加え各部門のノミネート作品も併せてご紹介します。

VERMILION GATE AWARD
A 5th of BitSummitの中でもっとも優秀な作品に贈られる賞

Pixel Perfex『EARTH ATLANTIS』
http://bitsummit.org/2017/projects/648/?lang=ja[リンク]
http://pixel-perfex.com/[リンク]
Earth Atlantis(YouTube)
https://youtu.be/dFctvmkPdKg

受賞理由:
日本的ゲームの古典といえる横スクロールシューティングゲームの要素をうまく踏襲し、それをさらに昇華している。レトロの調の色彩やユニークなキャラクターデザイン、またグラフィックだけでなく技術的にも優れている。

かつて日本にインディーゲームがないと言われていた中で、インディーコミュ二ティーが育まれ、世界に知られるようになったのと同様に、タイにも素晴らしいインディーゲームありという事を世に示すという意味でも、今回のBitSummit大賞受賞にふさわしい作品である思う。

ノミネート:
・kass-stwa『HEADS RUN』
http://bitsummit.org/2017/projects/465/?lang=ja[リンク]
http://kassstwa.main.jp/[リンク]
・ココノエ『ピーポーパニック!』

POPULAR SELECTION AWARD
イベント参加者からの投票でもっとも得票が多かった作品に贈られる賞

Implausible Industries『RESEARCH AND DESTORY』
http://bitsummit.org/2017/projects/269/?lang=ja[リンク]
http://implausibleindustries.com/research-and-destroy/[リンク]
Research And Destroy – December 2016 build playthrough(Youtube)
https://youtu.be/tHJ6HXJE_wI

ノミネート:
2位 ココノエ『ピーポーパニック!』
3位 Wolfgame『VA-11 HALL-A』
http://bitsummit.org/2017/projects/1074/?lang=ja[リンク]
http://wolfgame.com/games/valhalla.html[リンク]
3位 D-Pad Studio『Owlboy』

INTERNATIONAL AWARD
海外からの作品の中で優秀な作品に贈られる賞

Orge Head Studio『Asura』
http://bitsummit.org/2017/projects/566/?lang=ja[リンク]
https://www.asurathegame.com/[リンク]
Asura Release Trailer – Steam , Humble Store & GOG(Youtube)
https://youtu.be/WZmE9mDUpik

授賞理由:
欧米の古典的なハックアンドスラッシュ型のRPGメカニズムをそのままに、インドの文化的世界観を見事に融合させる事で、オリジナルかつコアゲーマーも納得のゲームを作り上げた。カジュアルゲーム主流のインドにあって、ここまで作り込めたのは評価に値する。ある意味インディーの理想の姿と言える、ゲームのクオリティは当然の事ながら、インディークリエーターとしてしっかりと活動をしている。

2人と小規模でありながら、クオリティの高いゲームを作りつつ、積極的にコミュ二ティーにも関わりしっかりと自分たちの居場所と仲間を確立し、自らチャンスを広げていった。彼らのようなチームがこれから増えてくれると嬉しい。

ノミネート
・Joakim Sandberg『Iconoclasts』
http://bitsummit.org/2017/projects/207/?lang=ja[リンク]
http://www.bifrostent.com/iconoclasts/[リンク]
・D-Pad Studio『Owlboy』
・NACHOBEARD『CERULEAN MOON』
http://bitsummit.org/2017/projects/602/?lang=ja[リンク]
http://cerulean.nachobeard.com/[リンク]
・Robin Baumgarten『Line Wobbler』
http://bitsummit.org/2017/projects/437/?lang=ja[リンク]
http://aipanic.com/projects/wobbler[リンク]

EXELLENCE IN GAME DESIGN AWARD
優秀なゲームデザインの作品に贈られる賞

Omoplata Games『Sweep It!』
http://bitsummit.org/2017/projects/521/?lang=ja[リンク]
https://www.omoplatagames.net/[リンク]
Sweep It! Pre-Alpha Trailer Take-2(Vimeo)
https://vimeo.com/195045202

Sweep It! Pre-Alpha Trailer Take-2 from omoplatagames on Vimeo.

授賞理由:
よくある時間巻き戻り系の中でも、しっかりとゲーム性を突き詰めて 詰め将棋ならぬ、詰めアクションゲームとなる新しいジャンルを作る可能性を示した。

まだ過程の段階だが、新しいゲームデザインを生み出すポテンシャルを感じる。

ノミネート:
・Skeleton Crew Studio『BackSlash』
http://bitsummit.org/2017/projects/599/?lang=ja[リンク]
https://backslash-game.tumblr.com/[リンク]
・萬楽破天孔『ライジング・アーチ -雷火交わせし試練の塔-』
http://bitsummit.org/2017/projects/478/?lang=ja[リンク]
http://banraku-games.sakura.ne.jp/RisingArch/index.html[リンク]

EXELLENCE IN SOUND DESIGN AWARD
優秀なサウンドの作品に贈られる賞

QUESTRO『Light It ~てらし鬼~』
http://bitsummit.org/2017/projects/646/?lang=ja[リンク]
http://questro.jp/lit/[リンク]
LIGHT IT トレイラー | 2Dステルスアクションゲーム(YouTube)
https://youtu.be/Hn4T4aEjXGE

授賞理由:
メロディックな音楽の使い方ではないが、効果音的に音楽を使って場面を上手に盛りあげている。

音楽を上手く使ってゲームの臨場感を高めていてゲームのサウンド大賞にふさわしい作品である。

ノミネート:
・noitems studio『SOULLOGUE』
http://bitsummit.org/2017/projects/272/?lang=ja[リンク]
http://noitems.com/soullogue/[リンク]
・ロケットリョコウ『ツナゴ! ~クルッとツナゲる対戦パズル~ : JOINX! – Turn & join versus puzzle』
http://bitsummit.org/2017/projects/365/?lang=ja[リンク]
http://www.rocketryoko.jp/html/app/tsunago/tsunago.html[リンク]

VISUAL EXCELLENCE AWARD
優秀なビジュアルの作品に贈られる賞

ところにょり『あめのふるほし』
http://http://bitsummit.org/2017/projects/1476/?lang=ja[リンク]
https://twitter.com/tokoronyori[リンク]

受賞理由:
絵が描けない作家が、フリー素材を組み合わせて、文明の遺跡ロボットとして再現した。自らの弱点という制限を、見事に逆転し、素晴らしい世界観を作っている。彼らの作品に向き合う姿勢が、アートとして評価に値する。

前作の、ひとりぼっち惑星からも、まったくスタイルがブレていない所もアート性として評価に値する。

ノミネート:
・LOVESHACK『FRAMED 2』
http://bitsummit.org/2017/projects/652/?lang=ja[リンク]
http://framed-game.com/[リンク]
・キュー・ゲームス『Eden Obscura』
http://bitsummit.org/2017/projects/1410/?lang=ja[リンク]
http://www.q-games.com/[リンク]

INNOVATIVE OUTLAW AWARD
技術、アイデアなど革新的な作品に贈られる賞

ココノエ『ピーポーパニック!』
http://bitsummit.org/2017/projects/538/?lang=ja[リンク]
https://9ye.jp/works/ppp[リンク]
ピーポーパニック!(YouTube)
https://youtu.be/Y3es75qOIi4

受賞理由:
ピーポーパニックが良かったのは、大人も子供も一緒に楽しんで遊べる作品でありつつ、ブラックな内容である事。一見シンプルなゲームに見えるが、赤外線や単焦点プロジェクターなど色々なテクノロジーをうまく使っていてイノベーティブな作品である。

可愛いグラフィックながら、UFOで牛や建物をキャトルミューティレーションして建物をガンガン潰したりアウトロー的な表現も高評価。名前も面白い!

ノミネート:
・VR Media Research Project『God of Money』
http://bitsummit.org/2017/projects/479/?lang=ja[リンク]
・Flashゲーム日本代表『本気の重機vs焼売 by warateru.com』
http://bitsummit.org/2017/projects/844/?lang=ja[リンク]
http://www.warateru.com/[リンク]

MEDIA HIGHLIGHT AWARD / メディア賞
各メディアパートナーから選ばれたタイトルに贈られる賞

・ファミ通賞
Vitei Backroom『Paper Garden』
http://bitsummit.org/2017/projects/661/?lang=ja[リンク]
http://www.viteibackroom.com/[リンク]

・電撃PlayStation賞
プチデポット『GNOSIA』
http://bitsummit.org/2017/projects/343/?lang=ja[リンク]
http://globule.sblo.jp/[リンク]

・Game*Spark賞
Winter Crown WORKS『Merkava Avalanche』
http://bitsummit.org/2017/projects/304/?lang=ja[リンク]
https://wintercrownworks.jimdo.com/[リンク]

・ガジェット通信賞
スマイルブーム『ドウクツジマ』
https://smileboom.com/doukutsujima/[リンク]

・IGN Japan賞
D-Pad Studio『Owlboy』
http://bitsummit.org/2017/projects/413/?lang=ja[リンク]
http://www.owlboygame.com/[リンク]

BitSummit
http://bitsummit.org/

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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