『Edy』がNFCに対応するかも? ビットワレット・KDDI・DNPが技術検証の開始を発表
電子マネー『Edy』を運営するビットワレットとKDDI、大日本印刷(DNP)の3社は3月6日、NFC(Near Field Communication)に対応した電子マネーシステムのプロトタイプを開発し、技術検証を開始したことを発表しました。3月9日まで東京ビッグサイトで開催されている展示会『NFC & Smart WORLD 2012』のDNPブースで発表内容を出展しています。
NFCは非接触ICカードと同等の機能を持ち、ICカードやICタグにかざしてリード、ライトが可能なほか、端末同士でデータの交換が可能。AndroidスマートフォンではAndroid 2.3から対応していますが、国内ではKDDIが1月に発売した『GALAXY S II WiMAX ISW11SC』向けにNFC対応サービスの提供を予定しています。
日本ではFeliCa方式の『おサイフケータイ』が先行して普及してきましたが、今後はNFCのType A/B方式に対応する海外製スマートフォンの普及により、NFCが主流になる可能性があることから、NFC対応電子マネーの技術検証を開始。Type Aのカード式電子マネーとNFC対応スマートフォンで利用可能なサーバー管理型電子マネーシステムを開発しました。
これまでカードや携帯電話端末に記録していた電子マネーをサーバーで管理することにより、ユーザーが購入した商品に合わせた広告やクーポンをスマートフォンに配信したり、店舗がユーザー属性や購買傾向などのマーケティング情報を取得可能にするなどの利用形態を検討しています。
参加する3社の役割分担は次の通り。ビットワレットは、電子マネーサーバーのプロトタイプ開発と提供、対応決済端末の開発と提供を担当します。KDDIはNFC対応のAndroidスマートフォンと、NFCに対応するUIM(SIM)カードの提供、AndroidアプリケーションとUIMカードに関する技術支援を担当。DNPはType Aカードの発行と提供、UIMアプリケーションの開発と提供、UIMカードにパーソナル情報を書き込むパーソナライゼーションを担当します。
将来的にはユーザーがFeliCaとNFCの両方に対応した端末を持ち、シームレスにサービスを提供可能にしていく予定。『Edy』自体がNFCに対応するのか、『Edy』とは別ブランドでNFC対応電子マネーを提供するのかは未定とのこと。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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