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【大人が出逢う、東京古着】渋谷・DESPERATE LIVINGで一歩踏み込んだファッションの世界へ

—「ここは古着屋さんが好きな古着屋さん。行っておいたほうがいいかも!」
そう言ってこのお店を教えてくれたのは、高円寺・「ガイジン」「noyouni」のバイヤーを務める新保絵美さん。この連載でも、ご主人でオーナーの泰治さんとともに「ガイジン」「黒BENZ」の2店を紹介させてもらった。
“古着屋さんが好きな古着屋さん”というキーワードに、一気に胸が高鳴った。
これまで出会った、古着を愛してやまない素敵な人たちの顔ぶれが浮かぶ。
そんな人たちが通うのだから、きっと魅惑のお店に違いない!
大げさじゃなく、やっと取り付けたデートの日を待ちわびるような気持ちで取材日を迎えた。名前も好きだ、『DESPERATE LIVING』。

渋谷駅から明治通りを恵比寿方面へ。
並木橋の交差点の一つ前を右手に入ったところにあるビルを見上げて、まず思う。意識して足取りを進めないと、まず最初はわからない!
この秘密基地感もまた素敵で、連載スタートから早1年、「私たちもついにここまで来たか!」と、しばし大げさな気持ちになってしまった。
4Fに着くと、ピンクの扉に切り絵で記してある。

扉を半分開けたところで、もう魅了されてしまう世界観!
まず、1つ1つのアイテムの存在感ったらないのだ。
“異彩を放つ”とはよく言ったもので、本当に1着1着がどれも一線を画した彩りを放っている。それと同時に、余白にも同じくらいの意味があるようなこの部屋の在り方に心を奪われてしまう。
一目見た時に視界に入ってくるものたちが、ある意味ギリギリのところで調和している、そんな絶妙なムード。一気に引き込まれた。

2003年に創業、宮益坂からこの場所に移転してからはちょうど4月で1年となる14年の老舗。古着屋の「紛れなさ」が気に入って、渋谷に決めたのだとか。
知らずにいたことを恥じるとともに、もう胸はときめきでいっぱいだった。
古着屋に限らず、これまでに出会ったことがないほど、お店としての世界観が圧倒的だった。

古着ならではの個性を残しつつも「今」の流れを汲み取ったセレクトとリメイク。お店を切り盛りしているお二人は、新進気鋭のブランドの洋服や、自身がドンピシャの世代だという90年代のカルチャーなどを、セレクトに反映しているのだという。
だから、1着1着が今ではなかなか出会えない異彩を放ちながらも、どこかキャッチーなのだ。

店内で、宙吊りになっているのは、人参やバナナ、鳥もいた! ガラス製のオーナメントだ。窓辺には、口を開けたヘビの頭のスノードーム。
オーナーの牧野さんは言う。
「なんか、果物とか野菜って間抜けな形をしていて、いいなって思うんです。言ってしまえばダサいもの、とか、一見ファッションから遠いもの、かけ離れているものがデザインに生きることって多いんですよ」

この靴の背面は飛行機の部品でできているらしい。
飛行機とストラップシューズが、こんな形で出会うこともあるのだ!と驚いた。
珍しいものは、見るだけで楽しい。

そして、牧野さんは古着の面白さにとどまらず、デザインそのものの歩み、ブランドの変遷、カルチャーとの併走、もっと広い意味での「ファッション」について話してくれた。
こういう先生がいたら、大学の講義とか絶対楽しいのに!
私たちは時間も忘れて聞き込み、牧野さんにいろんなことを教えてもらった。

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