徹底的にエコな3D印刷スニーカー生産システム「shoetopia」

今回のトピックも、そうしたエコな取り組みの1つ。企業ではなく、2人の学生が考えたシステムだが、近い将来普及しそうな予感がするので、ご紹介しておきたい。
・生分解性のある天然繊維を起用

彼らが提案する素材は、柔軟かつ生分解性のあるフィラメントと天然繊維から構成されたもの。従来強度が求められるスニーカー素材だが、アッパーを強化する方法を採用すれば、天然素材でも優れた耐久性を実現することが可能だという。
・のりも糸も使わないエコな生産工程

パターンができあがったら、素材の上に3D印刷。あとは、設計図に沿って組み立てていくだけでいい。接着剤も糸を用いた縫製も必要なし。空気も汚さず、ゴミも出さない、実にエコロジーな生産チェーンというわけだ。
冒頭で述べたとおり、これは企業開発のシステムではなく、BarbaraさんとZuzaさんが学校の卒業課題として考えたものであり、現段階ではあくまでパーソナルな提案にすぎない。しかし、オンラインシューズウィザードや足測定アプリ、地元の3D印刷センターへの協力依頼など、プロジェクトを現実のものとする要素は、すでに整っている。あとは、やる気のある企業が名乗りを上げるか、彼ら自身で起業するか、システム実現の道は、そのどちらかにかかっている。

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