デキる人になりたければ、「ネガティブ思考」をうまく活用しなさい

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何を隠そう、あらゆることに対して「ネガティブ思考」の代表と言って過言ではない【修羅ガール】です、こんにちは!

私、障害のハンデがあるだけに、ネガティブ=不安と常に戦い、「どうしたらもっとうまく立ち回れるか」、相手が「どんな人なのか」を見る目だけは鍛えられてきました。

そんな修羅ガールがたくさん見てきた「とにかく仕事がデキる!」人たちの共通点……それは「ネガティブ思考」!

実はネガティブ思考ってそう悪いことばかりではないのです。

今回は、ポジティブ思考に疲れや違和感を感じる人、そしてしつこくつきまとうネガティブ思考を何とかしたいと思っている人へ、少しでも快適に、そして心が軽くなるヒントをご紹介できたらと思います。

仕事がデキる人の

「ネガティブ思考回路」のヒミツ

たまに「めちゃくちゃ仕事がデキて、かっこいいなと思う人」っていませんか?

そもそも、人はどういう時に「この人デキる!!」と思うのでしょうか。

人によって感じ方の程度はあれど、共通して言えることの代表格としては「ミスが少ない」、「仕事が早い」、「気が利く」、「お客さん対応が神がかり」などが挙げられると思います。どうしてそのようなことが出来るのか?……そうです、ここにこそ「ネガティブパワー」が存分に発揮されているのです。

要するに、デキる人を突き動かしている源にネガティブ要素、つまり「不安」が付きまとっています。例えば、下記のような「不安」が、そのまま行動に表れているのです。

「不安」なので何度も確認をする、明日のプレゼンや会議などに備え入念に準備をしておく、遅刻しないか「不安」なので早めに家を出る

=ミスの少なさにつながる 怒られることが不安で怖いから、起こりうる悪いパターンをいくつか想定しておく

=お客さん対応が神がかり 早く、気持ちよく仕事をしたいし、モメる・トラブるのが怖い

=相手の立場を考えられるから気が利いて、全体的に仕事がスムーズに進む

デキる人は上記のように、「怖がりで不安症」な人が意外と少なくないです。ミスを全くせず完ぺきな人などいませんが(人間だもの)、1度やらかしたミスに対しては強烈な「不安」がインプットされるため、同じ失敗を繰り返しにくい傾向にあります。

しかし、巷には「何事もポジティブ思考の方が良いに決まっている!」という声の方が実際は多いかもしれません。もちろんそれが有効なシーンもありますが、実は仕事上において、「ポジティブ思考」は使い方を間違えると、大きな欠点にもなりうるのです。

なんでも「ポジティブが良い」は実は間違い!?

良い意味でとらえられがちな言葉であるポジティブを紐解く、「楽観的」と「気にしない」というキーワード。

楽観的というのは良くも悪くも細かくはないので、それゆえに 少々「無計画」な部分があります。これが遊びや旅ならば、行き当たりばったりを楽しむことも出来るのですが、仕事となるとどうでしょう?

「まぁー、大丈夫でしょ」、この言葉が緊張を緩和する言葉として使うのではなく、仕事内容全般に渡ると、実は結構困ります。

例えば、プレゼンの前や会議の前。この言葉を連発しがちな人は慎重さに欠けることが多いです。当日になって次々と発覚する誤情報や不足情報、つまらない凡ミス、クライアントとの想定問答の準備不足・・・などをたくさん誘発します。

「何故怒られたのか分からない」

ポジティブ思考がやりがちなこと

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ポジティブ思考の人に「なぜ気が付かなかったのか?なぜ準備してこなかったのか?」と問いただしても、返ってくる答えは「なんとかなると思っていました。」これに尽きがちです。

「気にしない」ことは、裏を返せば 「すぐに忘れる」ということでもあります。気にしないことの全てが悪いワケではないですが、この姿勢は時として自分にとって都合の悪い要因から目を背けることで、自分を守っていることでもあります。

「気にしない、気にしない、ポジティブ思考!」が行き過ぎると、前回の教訓がすっかり抜け落ちていたりして、悪びれもせずにまた同じようなミスを繰り返してしまいがちなのです。

結果、自分自身が不快な思いをするだけでなく、マイナス評価にもつながりやすくなってしまいます。「前にも言ったのに・・・この人ダメだなぁ」と思われたり、信頼を失う原因の1つとなってしまいます。

ただのネガティブだと病みやすい

ポジティブとネガティブの融合を目指そう!

だからといって、ネガティブ思考が正義なのかというと、決してそういうことではありません。ネガティブ思考すぎると、モチベーションの低下を招いたり、何よりメンタルが弱って心身ともに支障をきたすこともあるからです。

そこで、修羅ガールが見抜いた「デキる人がやっていた、ネガティブ思考との付き合い方」をご紹介します!

感情判断より、まずは状況判断を

嫌なことがあったり・言われた時に、「ムカつく~!」と思う前に(もしくは思っても一旦深呼吸をしてから)「何故このようなことが起こったのか」、「そして今の状況や相手の置かれている立場を考える」と、段々と心が落ち着いてきます。例えば、「上司が最近カッカと怒っていて、当たりの激しい要因はなぜ?」の分析です。

実際、自分が原因でなかったとしても相手がカッカしていることはよくあります。

実は相手にはただならぬ家庭事情があったり、自分が関わっていない別プロジェクトの炎上対応中だったりなど、様々な「状況的な要因」が見えてきたりします。それが見えると、自分の中でうまく割り切れたり、対処をいつもとちょっと変える動きができたりして、かえって仕事がやりやすくなります。何もないのに、ただ怒っている人はいないのです。

まずは自分が、「嫌い・生理的に受け付けなくなる」といったネガティブの渦に飲まれる前に、視点を「人から状況へ」変えてみるのは良い方法と言えます。

「ダメ元で行動する」は、まさにネガティブ×ポジティブの集大成

何か行動を起こさないといけない時、ネガティブ思考の人は不安にとらわれ過ぎてモチベーションも上がらず、なかなか行動へ移せないことがあります。

そんな時には、ぜひ下記の言葉を「お経のように」唱えてみてください。

「やらないよりマシだ」 「ダメ元でやってみよう」 「やってみなくちゃ分からない」

行動力の源泉はモチベーション。モチベーションが高い人にはポジティブ思考の人が多いです。この、モチベーションが高いけどちょっと抜けているポジティブ思考×慎重で行動に二の足を踏みがちなネガティブ思考を組み合わせると、「慎重な行動派」が出来上がります。

ネガティブの特性上、結局はある程度の準備などをして挑む人が多いです。なので、思ったより悪くならなかったり、「今のうちに失敗してよかった、経験しておいてよかった~!」と、逆に得るものが出る場合もあるので、ネガティブ×ポジティブは本当におススメします。

考察まとめ

ポジティブ思考な人は、一緒にいて楽しいのは確かですが、全体的に何かあった時の対応がズバ抜けて下手な人が多いように感じます。

また、日ごろの周りに対する態度も「なぁなぁ」だったりして、いざという時に本当に手伝ってくれる人や親身になってアドバイスしてくれる人が少ないようにも思います。

だいたい、仕事のデキる人や偉い人の中には、武勇伝の1つや2つあるものです。こういった武勇伝を持つ人たちの思考の中身は、このような「ネガティブ思考」からくるといっても過言ではないかもしれません。

みなさまも、今日からでも「ネガティブ思考」の見方を改めて、生活にうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。

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【修羅ガール】

難聴と、何故か遭遇しがちな修羅場と闘うことがよくある波瀾万丈系オンナ。事業会社でのマーケティング・PRや広告業界を経て、現在はフリーライターとして活動中。こんなんで元モデルでもある。

修羅ガール (@shula_girl) | Twitter


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