シャマラン監督が語る、予測不能な脚本を生み出す秘訣とは?
『シックス・センス』など数々の話題作を生み出してきた鬼才、M.ナイト・シャマラン監督。総毛立つどんでん返しで観客を唸らせた前作『ヴィジット』から早一年あまり、彼がまたとんでもない作品を日本にぶっこんできた!! その名も『スプリット(原題:SPLIT)』。「恐怖は分裂(スプリット)する……」そんな意味深な日本語版予告を観て「頼む……早く公開してくれ!」と待ちきれないシャマラニアンも多いことでしょう。海外ではすでに公開され、本国アメリカでは3週連続週末興収1位を獲得しV3を達成。絶対に予想できない結末に推理好きファンもお手上げ状態なんです。
本作で23の人格を持つ男を演じたのは『X-MEN』シリーズのプロフェッサー役でおなじみ、ジェームズ・マカヴォイ。甘いマスクの持ち主であるマカヴォイの、多重人格を操る驚異的な演技力にも開いた口が塞がりません!
5月12日(金)に迫る待望の日本公開に先立ち、ジェームズ・マカヴォイとM.ナイト・シャマラン監督が来日。日本ラブなシャマラン監督とイケメンマカヴォイが、日本のファンと本作について語りあうトークセッションイベントが開催されました。
ロボットレストランに漫画……日本満喫なお二人。
黄色い声援に迎えられ登壇したシャマラン監督とジェームズ・マカヴォイ。「今日はありがとうございます」「どうぞよろしく」と日本語で挨拶してくれました。
今回9年ぶり二度目の来日を果たしたマカヴォイは、自身のインスタグラムに渋谷のんべい横丁で開脚する姿やロボットレストランのムービーを投稿。「初来日のときとは違った時間を過ごしているよ! 多くのフレンドリーな人と出会うことができたしね。東京はとってもスタイリッシュな街だと思う。昨日コーヒーを飲んでたんだけど、周りの人を見渡すと全員オシャレで完璧にキマってるなって感心したんだ」とコメント。
また4月21日に38歳の誕生日を迎えたマカヴォイ。どのように過ごしたか質問されると「今までの誕生日で最もクレイジーな過ごし方だったんだけど、ロボットレストランに行ったんだ! 本当にクールで素晴らしいところだね」と大満足の様子。来場者全員でバースデーを祝福すると「ありがとう!」と日本語を使い笑顔で返答していました。
一方シャマラン監督は2年ぶり7回目の来日。「コミックブックショップに行ってみたいんだ、オススメある?」と気さくに会場に問いかけ、会場を和ませました。
M.ナイト・シャマラン監督(左)と、主演のジェームズ・マカヴォイ(右)アカデミー賞時に話題になったシャマラン監督。ツイート時の心境とは?
シャマラン監督といえば、本年度アカデミー賞授賞式で作品賞の受賞作品として誤ったタイトルが発表された際「I wrote the ending of the academy awards 2017.(今年の授賞式の結末を僕が書いた)」と冗談混じりにツイートし、世界中で話題になったことが記憶に新しいですよね。
実は当時、シャマラン監督は会場にいたのではなくテレビで授賞式を鑑賞していたそう。テレビに映っている友人たちの驚きの表情を見て、ちょっとしたイタズラ心からツイートしたのだとか。「ツイートしたら一瞬で1万件くらいのリツイートがあって、ワオ!って感じだったよ(笑)」と、自分でも予想不可能な結末だったようです。
シャマラン監督の予想不可能な脚本を生み出す秘訣とは
自身もネタにするほど素晴らしい”衝撃的な結末”を作り出し続けているシャマラン監督。一体どうやって毎回予測不能なストーリーを生み出しているのか。その秘訣についてこう語ります。
「普段はスリラーやミステリー系のジャンルの脚本を書くんだけど、だいたい主人公自身、どこに向かっているかわからないという状況が多くなるんだ。そんな中、瞬時に正しい情報が入ってくることで自然とサプライズに繋がるんだよ」
さらに本作については、脚本を書いていた当時の心境を告白。「観客のみなさんが一つのジャンルと思い込んで映画を見ていて、最後のラストシーンで裏切られる。”実は全然違うジャンルの映画だったんだ”と思わせられることが自分にとっての楽しみだったんだ」(シャマラン監督)
他にも口外禁止な会場だけでしか聞けないトークが白熱。最後のフォトセッションでは特製大判うちわをかざしたファンたちと「スプリット最高!」という掛け声を一緒にしてほしいという要望があり、「サイコー? 英語の”Psycho”(=頭のイかれた)と同じ意味じゃないよね?(笑)」と、日本語と英語の発音が同じことにウケていたマカヴォイ。チャーミングなマカヴォイに会場は大いに盛り上がり、イベントの幕は閉じました。
気さくなシャマラン監督とチャーミングなマカヴォイからは想像できない衝撃作品『スプリット』は5月12日(金)にいよいよ公開です!
(取材・文・写真/トキエス)
映画『スプリット』公式サイト:http://split-movie.jp
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