ミラーレス一眼お薦めランキング
今回はbohemian_styleさんのブログ『漂流する身体。』からご寄稿いただきました。
※記事のすべての画像が表示されない場合は、https://getnews.jp/archives/170775をごらんください。
ミラーレス一眼お薦めランキング
一眼レフ持ちだが、小さくて絵が良いミラーレス一眼をそろそろ買おうと比較検討し、はたと気がつけば累計何十時間と時間を投下していた。一応どれが良いとの結論がでて、ランキングまでつくってしまったので、備忘録的に書いておく。
ミラーレスの意義とは?
現在ニコンの一眼レフを、フィルムを入れて四台所有しているが、やっぱり重いので、一眼レフを持ち出すほどではないときにはコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)を持ち出している。日帰りでどっか行く程度で、ちょっと一眼レフは重いなぁと思うときには、よくパナソニックの『LUMIX DMC-LX3』を持っていく。こいつは軽くて、コンデジにしては画質はいいけど、やっぱり一眼レフと比べると差は大きい。この重くて画質がいいか、軽くて画質は普通かは、長年続いたカメラ業界のトレードオフである。最近話題のミラーレス一眼とは、軽い割に絵が良く、このトレードオフを埋めんとする存在なのである。
画質って一体なに
画質というのは抽象的な概念だが、自分のなかでは5要素で考えている。なるべくかみ砕いて書くが、()内は適切な用語を使ってより正確に書いたものである。
・色の正確さ
・ボケの大きさ(=被写界深度の自由度の高さ)
・明るいところと暗いところの両立度合い(=ダイナミックレンジの広さ)
・暗いときのノイズの少なさ(=高感度性能)
・解像度の高さ(=画素数)
といったところだが、実はこれらは概ねカメラのセンサーサイズに比例して良くなったり悪くなったりする。センサーサイズが大きければ全般にいいし、小さければ逆だ。正確に言えば、上から4要素はセンサー全体の大きさより、一画素あたりのセンサーサイズ(センサーサイズ÷画素数)に比例しているし、各社のソフトウェア的な画像処理でも変わる。
ただ、画素数は、前書いた *1 ニコン『D800』の3600万画素みたいな突然変異を除けば、ほとんどが1000万画素台で概ね上記割り算の分子が同じとなった。これは、A4へのプリントなど、通常の用途における解像度は1000万画素でも十分過ぎるからだ。画像処理もかつてはフジフィルムやキヤノンが良かったりしたのだが、これも差が縮んで好みの世界にはいってきた。よって、センサーサイズと上から4要素の画質は比例すると考えていいだろう。
*1:「[ガジェット]NIKON D800発表。之買うべきか。」 2012/0208 『漂流する身体。』
http://d.hatena.ne.jp/bohemian_style/20120208
また、いちばん下の解像度の高さについては、センサーサイズより直接的には画素数に比例するのだが、上記のとおり多画素にして一画素あたりのセンサーサイズが低下すると、ほか4要素の性能が低下するというトレードオフの関係にある。だから、センサーサイズが大きいほうが、そのほかの画質を保ったまま多画素にできることになり、結果的にこの解像度とセンサーサイズも概ね比例することになる。
事実、一般的な一眼レフでいちばん大きなフルサイズと呼ばれるセンサーだと、解像度を捨てて感度に特化したカメラを除けば、2100~3600万画素、次に大きなAPS-Cサイズのセンサーだと1600~2400万画素、フォーサーズというその次だと1200~1600万画素と、大体比例している。これらを踏まえて、画質の良し悪しは、センサーサイズの大小にて判断することとした。
このあたりは意外に認知されていないところで、センサーサイズはメーカーお得意の数値比較ができる分野だから、もう少し宣伝しても良いと思われる。例えば、一般的なコンパクトデジカメの30倍大きいセンサー使用で良画質! とか。凄そうに聞こえないだろうか。
ミラーレス一眼の比較・選択軸
この画質の良し悪しも含めた、自分としてのミラーレス一眼の選択軸は下記のとおりである。
・画像入出力の質
―画質≒センサーサイズ
―HDR *2 の有無(明暗差が大きいシーンで、合成により人の視覚に近い絵にする機能)
―レンズの充実度
―背面液晶の質(大容量SDカードの普及により、背面液晶で写真見る事が増えたため)・軽さ
―本体の軽さ
―レンズ込みの軽さ・正確に撮れるか
―AFの速さ
―ファインダの有無、質
―手ぶれ補正・実売価格
*2:HDRの効果はこのあたりがわかりやすい
「iOS 4.1でiPhone 4に追加された「HDR撮影」機能とは?」 2010/09/13 『ITmedia +D モバイル』
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1009/13/news072.html
いろいろ比較軸はあるようで、実は整理してみると大きく4項目の軸しかなかったというのが実感だ。もちろん、ほかにもたくさん機能はあるのだけど、この秋冬からほとんどの機種がフルHDになったとか、ほかはあまり差が大きくないと判断した。
よって、この4項目の軸で、いくつかの候補機種をさんざん店頭で試し、カタログスペックをなめるようにチェックしてみた。途中寝落ちして実際にカタログをなめてたこともあったかもしれない。最近のカタログはぬれても色落ちしないので、寝落ち派に変な化学物質を摂取する心配がないのは寿ぐべきことである。
さて、対象機種としては、各社の中上位機種ということで、ソニー『NEX-7』・『NEX-5N』、オリンパス『PEN E-P3』・『PEN E-PL3 』、パナソニック『LUMIX GX1』、ニコン『Nikon 1 V1』とし、参考比較として一眼レフからニコン『D5100』、コンデジからキャノン『PowerShot S100』をピックアップしてみた。
4項目の留意点
比較するにおいて四点ミソがあるが、一点目はレンズ込みの軽さのときに各社の10倍ズームレンズで比較したことだ。毎日持ち歩く人には、標準の3倍ズームか単焦点レンズで比較すべきだと思うが、僕は用途としてちょっとした外出のときに持って歩くことを想定し、毎日持って歩くのはコンデジで良いと思っている。なので、今の一眼レフでの旅における10倍ズームの出動率の高さを考えると、ミラーレス一眼においても、便利な”旅レンズ”たる10倍ズームが主な伴侶になると想定した。
二点目は自分にとって凄く重要になっていることだが、背面液晶の質だ。32Gとかの大容量SDカードの普及によって、ちまちまパソコンに写真を落とさず、そのまま画像を入れっぱなしにして、カメラで絵を見たり、人に見せたりということが増えた。なので、いくらイメージファイルの画質が良くても、背面液晶がイマイチだと、その良さが全くスポイルされてしまう。ディスプレイやプリントがダメなら、いくら良い写真撮っても意味がないのと同じことが、カメラの背面液晶にも最近いえてきたと感じる。
三点目はファインダの有無だ。一眼レフを使ったことがない人には不要に思えるが、カメラというのはコンデジのように両手で胸の前に構える方式だとブレやすい機械である。カメラが、ファインダを見て、顔の前に構える形式で長年残ってきたのは、それがいちばんしっかりとホールドしてブレにくいというのも一因である。
普段外で撮っている分にはさほどの差はないが、夕焼けとか花火とか、暗い時間帯のひとときをきれいに撮るには、やはりファインダがあったほうがいい。なお、ミラーレス一眼特有の電子ファインダは、暗いところにおいて、暗視スコープのようにゲインアップして明るく見せることができて、これは一眼レフに対する一つのメリットである。
最後の四点目が、AF(オートフォーカス)だ。普通の一眼レフとミラーレス一眼との差は、大きくはAFの違いである。ミラーレス一眼が一眼レフに対して絵が同じで軽いだけなら圧倒的に有利ということだが、よろず物事にはトレードオフがある。特に動きものに対してのAFの速さと正確性がミラーレス一眼の弱点であり、これと軽さがトレードオフということだ。ここは、カタログスペックでは何とも、という領域だし、昔みたいにとりあえず全部買って、室内で試してからいらないのを“フィールド未使用”として『Yahoo!オークション』で処分し、送料以外ほぼ回収、みたいな横暴をするほど勢いもないので、量販店や展示会でひたすらシャッター押して、自分の感覚として評価した。それでは以下に比較表を掲載する。
比較表
表1(ソニー~オリンパス)
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/1132.jpg
表2(パナソニック~ニコン、参考比較)
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/279.jpg
ソニーはデカ重だけど画質良し
まず個別のメーカー毎に所感を述べると、まずソニーの2機種は、本体の軽さと画質の良さの両立が素晴らしいのだが、センサーがとりわけ大きいのでレンズも必然的にでかくなり、500g超の10倍ズームを付けると破壊的な重さになってしまうのは致命的だ。標準レンズも、194gと、他社製が軒並み100-120gに収まるなか、そこそこ重くて大きい。ただ、その程度なら大差じゃないと思うが、10倍のほうは、これ付けたら一眼レフから多少軽くなったかな、という重量になってしまい、僕には魅力度が低い。また、レンズシステムがいまだイマイチだ。
今後の発売ロードマップは公表されており、これが全部でて16本のレンズがそろう2013年には結構使えるシステムになるのだと思うが、それまでは忍の一字である。また、旅にでたときは、料理を撮る機会が増えると思うが、そのときに活躍するレンズは、接写が得意のマクロレンズである。それが現状のしょぼい一本だけで、ロードマップに追加的な商品の予定がなく、将来的にも弱点として残りそうだ。あと、ソニーや、そのカメラビジネスの前身であるミノルタは、伝統的にレンズが相対的に高価な傾向があり、そこも潜在的マイナスだと考える。一眼レフを持たず、こっちがメインシステムなら多少コストが掛かっても構わないかもしれないが、サブとして考えると、重さとコスパ双方が気になった。
一方、AFはちょっとラグがあるが、概ね満足できるレベルだ。『NEX-5N』より『NEX-7』のほうがわずかに速く思えたが、これはシャッターフィーリングとかの感性的な部分も含めての”速い感”かもしれない。ただし、『NEX-5N』と『NEX-7』は倍の値段だが、シャッターフィーリングを含めた『NEX-7』の性能的アドバンテージはそれを正当化できるほどではない。画素数は『NEX-7』が多いが、画素数を上げても画質の向上に単純にはつながらないのは、一画素あたりのセンサーサイズが画質にとって重要と上に書いたとおりである。
SONY『NEX-5N』:たまにソニーは異形のものをだすが、これはその系譜だろう。センサーが大きいので標準レンズでも随分でかい。(画像は下記ウェブサイトより引用)
http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-5NK/image.html
オリンパスとパナソニックは似ているがオリンパス優位
オリンパスとパナソニックは、同じセンサーサイズの共通フォーマットで、ミラーレス一眼において先行しただけにレンズも充実している。オリンパスとパナソニックの主要な差は手ぶれ補正方式である。オリンパスはボディ内補正であり、パナソニックはレンズ式補正だ。パナソニックはそれ故に必然としてレンズが重くなる。なので本体重量は同等でも、レンズ込みだとパナソニックがビハインドだ。
標準レンズはパナソニックが凄く頑張って、レンズ式補正なのにパナソニックのほうが僅かだが約20g軽いのでむしろパナソニック有利という感じだが、10倍ズームになるとオリンパスのほうが逆に200g程度軽く、この差は大きい。結果として、10倍ズームを付けたとき、オリンパスは他社比ずば抜けて軽いシステムとなる。同じく、広角ズームや望遠レンズも、手ぶれ補正をレンズに付けなくて良い分、オリンパスのほうが軽くて小さい。一般的に一眼レフでもコンデジでも、レンズ式補正のほうが手ぶれ補正は強力だが、オリンパスのボディ内補正に限っては、ほぼレンズ式補正と同等レベルである。なので、どんなレンズでも強力な手ぶれ補正が効くのはありがたい。レンズシステムそのものの充実度は上述のとおり、ほかよりもシステムの発売が先行した分だけ良く、ここは文句がない。唯一標準プライムズームが欲しいくらいか。12-60mm f/2.8-4とかが出ると穴がなくなるだろう。
バランスの取れた二社だが、このオリンパスとパナソニックの2メーカーなら、僕は手ぶれ補正方式の違いに由来するレンズの重量差でオリンパスだと思った。あと、パナソニックの背面液晶はしょぼく、撮ったものをすぐ見るときの喜びに欠けることも付言しておく。『GX1』のセンサーは新開発の高精細をうたうものだが、それで撮った写真を見る液晶が低精細なのは意味が分からない。設計ミスだろう。同じく背面液晶がしょぼい下位機種の『GF3』との価格差は割に大きいから、これなら『GF3』を買ったほうが良い。
OLYMPUS 『PEN E-P3』 :『PEN』のデザインは新しくはないけど、まとまりはある。標準レンズは大きくも小さくもなく。(画像は下記ウェブサイトより引用)
https://shop.olympus-imaging.jp/html/item/001/022/item21413.html
ニコンは子ども撮り向け?
最後にニコンだが、いちばん小さいセンサーサイズなのに、このボディやレンズの重さは理解不能だ。センサーが小さければ比例してボディもレンズも小さくできるはずなのに、特に10倍ズームレンズは、センサーサイズが格段に大きいソニーや自社一眼レフのそれと重さが変わらない。ニコンは耐久性とかの社内基準が厳しいのかもしれないが、標準レンズはさして重くない一方で、これだけ異常に重い。さすがにこれはシステムへの最適化が十分でない、やっつけ仕事だと批判されても仕方ないだろう。これでは小さいセンサーサイズによる画質のデメリットだけが際立つ。
もちろん、コンデジと比べたら『V1』であってもはるかにセンサーサイズは大きく、コンデジ対比の優位は揺らがないのだが、ほかのミラーレス一眼と比べたときの差は否めない。また、出たばっかりの機種なので、レンズシステムがまだしょぼいのはやむを得ないが、発売ロードマップも6本に過ぎず、今の4本と合わせて計10本とひととおりはそろうが、ほかのシステムよりは充実度が劣る。この辺はメインは一眼レフを使う層のサブシステムとしての用途を想定し、ある程度そろっていれば良いという考えなのだろうか。確かに、デジイチ初期のニコン『APS-Cレンズ』もこんな感じで、数年してようやく他社以上に充実した気がする。
とりあえずクソミソに言ってみたが、一方でこの機種の売りであるAFは本当に素晴らしい。ニコンの方式はミラーレス一眼の弱点を排した独自のハイブリッド方式で、一昔前の一眼レフよりも速いかもしれない。動体への追従度も高いので、よく動く子どもとかを撮るそうなら、そもそも失敗が少ないこれがいちばんだろう。画質や重さより、まずはピンが合ってないと写真として話にならないからである。
その場合には、センサーサイズが小さいことの唯一のメリットとして、ほかのミラーレス一眼と比べてボケないこともプラスとなる。ボケるということはピントが厳しいということでもあるから、AFが速くボケにくい機種は、ピンを外すことが少なくなる。ミラーレス一眼や一眼レフが初めて、という層には写真の打率という意味では良いと思う。
あと、シャッターフィーリングも良かった。撮ってる快感はこのミラーレス一眼の中で随一のものだ。背面液晶もいい。そういう意味では、手ぶれ補正レンズを付けて屋外で走りまわる子どもを撮り、それをすぐに横で共有したりするシーンにはずば抜けてフィットするだろう。また、画質という長打力はほかに譲るが、そこそこちゃんとした写真を撮れる打率は高く、初心者のライトユーザーには良い。そんな明確なターゲットを定めて開発したカメラだと感じている。最後に中上位機種なのに、比較的価格が安いところも良さではある。
NIKON『V1』 :ニコンの一眼レフユーザーとは違う層を向いたのが良く判るデザイン。10倍ズームは巨大だが、標準レンズは軽くて薄い。(画像は下記ウェブサイトより引用)
http://shop.nikon-image.com/front/ProductVVK101ZJ.do
コンデジの利点はマクロ機能
あと、比較対象としての一眼レフと高級コンデジだが、まず一眼レフは重い。それは明らかである。その重さに見合うAFの速さや画質のメリットがあると感じるかだ。それがあると思えば一眼レフは意外に高くない。そしてコンデジだが、小さくて画質のいい10倍ズーム機というのがないので、アンフェアなことを承知しながら参考比較の対象として5倍ズーム機を選択した。価格面では、高級コンデジとミラーレス一眼や一眼レフの中下位機種はさほど差がなく、小さくすることのコストを改めて認識する。
僕はもともとコンデジの画質には満足できないから、そもそもミラーレス一眼を検討しているが、高級コンデジかミラーレス一眼かは、この画質に妥協できるかが最大の分かれ目だろう。また、コンデジはより大きなセンサーを積むフジフィルムX10にしても、接写してボカすマクロ機能を内蔵しているため、マクロは専用のレンズをそろえないといけない一眼勢と比べて、見た目より更に軽くて安価であることはつけ加えておこう。その点僕も、旅にでるときは10倍ズームが多いが、それ以外のときはD7000に1:2の簡易マクロ機能が付いた28-105mmを専ら付けている。
Panasonic LUMIX GX1 :同社のコンデジと共通した、新しくもクラシックでもない独特のデザインテイスト。標準レンズは薄くて良い。(画像は下記ウェブサイトより一部引用)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn111108-1/jn111108-1.html
総合評価
以上を踏まえると、総合評価においても、軽さと画質のバランスという元来の眼目からしても、オリンパスの『E-P3』に傾いている。メインマシンならソニーもありだと思うし、子ども撮るならAF重視でニコンもありだ。ただ、一眼レフをメインに使って、こっちはサブであり、かつ、子ども撮りニーズのない自分としては、軽さと画質がバランスしたオリンパス『E-P3』かなと思っている。より軽い『E-PL3』の背面液晶がもっと良ければこっちにするのだが、そこは残念だと思うところだ。
メーカーにしたら、それくらいしかモデル間の差別性をつくれなかったのかもしれないが、92万ドットの背面液晶見た後に46万ドットの背面液晶を見たときの萎え感は拭えない。これは是非自分の目で比較してみることをお奨めする。また、オリンパスは上述の通り、レンズが全般に軽いから、10倍ズームに加えて、45mmマクロに20mm f/1.7、9-18mm広角ズームあたりから2つくらい付け加えても、他社のシステム並みの重量に収まるのは大きなメリットだ。何てったってミラーレス一眼は、AFと引き替えに軽いのが一眼レフに対する最大のメリットのはずだし、そこに忠実に製品がつくられているのが良いのである。
コンセプトに忠実につくって欲しい
一方、パナソニックとニコンの機種を批判的に書いたが、これは高画素センサーを積んだのに液晶が低精細とか、小さいセンサーなのに重いとか、コンセプトに対してスペックが忠実でないように見受けられるからである。仕事がらかもしれないが、その商品の最大のメリットは何か、またほかの要素はそのメリットを損なっていないか、というマーケティング的なコンセプトの一貫性は非常に気になるし、実際に使い勝手に大きく影響する。
その点、でかいセンサー積んで画質面に優位性があるソニーが、下位機種の『NEX-C3』まで92万ドットの背面液晶を積んで、きれいに再生できることを担保していたり、オリンパスがボディ内手ぶれ補正を活かして、軽いレンズをそろえ、トータルでいちばん軽いシステムを保っていたり、両社はそのあたり上手く企画し、つくってあるなと感じている。
最後に、自分的ランキングと、自分以外にどんなユーザーに向いているかを参考まで下記に挙げておく。参考になれば幸いである。
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/347.jpg
執筆: この記事はbohemian_styleさんのブログ『漂流する身体。』からご寄稿いただきました。
ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。
TwitterID: getnews_kiko
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。