【沿線調査】「総武線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?

「総武線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?

三鷹駅(東京)から千葉駅(千葉)の間を運行するJR中央・総武緩行線。都心部への移動の際によく使われているこの路線は、“千葉県民・東京西部民の足”ともいえるだろう。実際に沿線に住む人たちは、どんなメリットや魅力を感じているだろうか? 今回は、同路線ユーザー150人にアンケートを実施。その住み心地を聞いた。

「交通の便で不自由しない」、交通利便性の良さがお気に入り!

まずは、総武線の好きなところ・気に入っているところについて聞いてみた。TOP10は、以下のとおり。

●好きなところ(複数回答)

1位:どこに行くにも便利…75.5%

2位:運行本数が多い…57.3%

3位:ほかの沿線に乗り換えしやすい…38.5%

4位:終電が遅いもしくは始発が早い…23.8%

5位:家賃や物価が安い…17.5%

6位:都心のターミナル駅に出なくても沿線上に栄えた駅があって便利…16.1%

7位:好きな駅やスポットがたくさんある…14.7%

8位:遅延が少ない…14.0%

9位:座れる頻度が高い…11.9%

10位:乗車運賃が安い…10.5%

10位:これから発展していきそう…10.5%

「羽田空港、成田空港、東京駅、横浜、どこへ行くにも便利」(56歳・女性)、「快速もあるし、東京駅にも15分ほどで着く」(61歳・女性)など、移動の利便性についてのコメントが多く、「どこに行くにも便利」と答えた人は、75%以上で断トツ。次いで、2位にランクインした「運行本数が多い」という項目も、「時刻表をチェックしなくてもいいから」(49歳・女性)、「遅延していても元々の運行本数が多いので会社に遅刻したことがない」(37歳・女性)など、半数以上が回答している。通勤や通学は毎日のこと。急な人身事故でも、予定どおり移動できるのはそれだけで価値といえよう。

続く3位「ほかの路線に乗り換えしやすい」と4位「終電が遅いもしくは始発が早い」の項目は、1位・2位には遠く及ばないものの、上位に食い込んだ。ここまでの結果を見てみると、総武線ユーザーには、“交通利便性”に満足する人が圧倒的に多いようだ。

また、都心へのアクセスの良さを好きなところに挙げる人が目立つ一方で、6位「都心のターミナル駅に出なくても沿線上に栄えた駅があって便利」や7位「好きな駅やスポットがたくさんある」、10位「これから発展していきそう」といった声もあり、都心まで行かずとも、沿線そのものに魅力を感じる人や今後の地域の発展に期待を寄せる人も見受けられた。

通勤ラッシュ時の混雑解消を切望!?

かように満足度が高い同路線。では、「改善してほしいと思うところ」については?上位10位までの結果を紹介しよう。

●改善してほしいところ(複数回答)

1位:通勤ラッシュ時の混雑が激しい…50.7%

2位:悪天候時や事故など、遅延が多い…27.3%

3位:あてはまるものはない…18.7%

4位:乗車運賃が高い…15.3%

5位:駅やホーム、トイレが清潔ではない…14.7%

5位:駅のエレベーターやエスカレーターが少ない…14.7%

7位:乗客のマナーが悪い…10.7%

8位:ほかの線との乗り換えが不便・面倒…8.0%

9位:運行本数が少ない…5.3%

10位:終電が早いもしくは始発が遅い…4.0%

1位は「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」で半数以上が回答。「朝は秋葉原までが混雑していて、必ずといっていいほど遅延する」(28歳・女性)や「朝の混雑と5分前後の遅延はあたりまえの状態」(53歳・女性)、「利用者が多く、過密ダイヤにもかかわらず、始発以外は混んでいる」(58歳・男性)といったコメントが多く、これは2位の「悪天候や事故など、遅延が多い」も影響しているだろう。同路線は東西に長く、駅数も多い。それだけ利用者が多いということであり、混雑や事故の発生はある種宿命なのかもしれない。

また、同率5位の「駅やホーム、トイレが清潔でない」「駅のエレベーターやエスカレーターが少ない」といった、設備への不満も散見された。前者については、「利用客が多いせいか、掃除が行き届いていなくて汚いときが多い」(41歳・女性)、後者は、「階段が多いのに、エスカレーターもエレベーターもなくて、荷物の多いときとか、ベビーカーの人とかかなり大変です」(37歳・女性)と厳しい意見も……。

総武線沿線の魅力は、都会も自然も楽しめること

ここまで、総武線の好きなところと改善してほしいところを見てきたが、「とても好き」「好き」と答えた人が74.6%。反対に「嫌い」と答えた人はまったくおらず、「あまり好きでない」と答えた人もわずか4.7%だった(※「どちらともいえない」が20.7%)。

そんな路線愛にあふれたユーザーのみなさんに、これから沿線に住もうと考えている人たちに向けて、オススメしたいポイントを聞いてみたところ、「どこの路線ともリンクしていて便利」(49歳・女性)、「東京駅と新宿駅に乗り換えなしで行けるのがいい」(30歳・男性)など、好きなところと同様、やはり交通利便性を挙げる声が多かった。

また、「緑と都会が融合している」(45歳・男性)や「緑多く、アクセス大変便利。子どもも多く住み、子育てにはよいと思う」(46歳・男性)、「自然もあるし、都会的な部分もあるし、ちょうど良いバランスだと思うのでおすすめです」(23歳・女性)といったように、“自然豊かなところ”も、総武線沿線の自慢。

「都心までの距離の割に家賃や物価は安いのではないかと思う」(57歳・男性)、「自然が豊かで物価も安い」(61歳・男性)、「一つひとつの駅に個性があり、どの駅で降りても楽しめます」(33歳・女性)など、物価が安く、程よく都会的で、“住みやすさ”もオススメポイントのようだ。

ちなみに、「デート」「子連れ」「穴場」の3つのテーマでのオススメスポットを聞いてみたところ、以下のような意見があった。

●デートするなら?

・亀戸駅/亀戸天神周辺「餃子やくず餅、ラーメンなどグルメに加え、散歩がてらスカイツリーまで足を延ばせる」(44歳・男性)

・吉祥寺駅周辺「公園散歩に買い物、なんでもそろっていて便利で楽しい」(37歳・女性)

・両国駅/両国国技館「相撲デート」(39歳・女性)

●子連れで遊びに行くなら?

・両国駅/江戸東京博物館「常設展の江戸東京のくらし展示で、意外と子どもが楽しんでいました」(44歳・男性)

・三鷹駅/三鷹の森ジブリ美術館「子どもが喜びそうなアトラクションもあるし、実際子ども連れが多いので」(51歳・男性)

・津田沼駅から有料バス/ららぽーと東京ベイ「子ども向けの施設がたくさんありますし、お父さんお母さんも楽しめるさまざまなジャンルがそろっているからです」(23歳・女性)

・水道橋駅/東京ドームシティアトラクションズ「家族そろって楽しめます」(65歳・男性)、「子どもが楽しめるアトラクションがある」(21歳・女性)

●穴場だと思うのは?

・本八幡駅/「千葉の英雄!? ローカルタレントのジャガーさんに会える!」(44歳・女性)、「気の利いた飲食店が多い」(57歳・男性)

・中野駅/坊主バー「お坊さんがやっているバーで、いろいろな面白い話が聞けるから」(42歳・男性)

・荻窪駅/ルミネ「新宿のルミネより空いていて、見やすい」(53歳・女性)

・東千葉駅/千葉公園「大きな池がありボートに乗れる。緑が多くてのんびりできます」(44歳・男性)

アクセスの良さはもちろんのこと、千葉方面でも、東京方面でもそれぞれ違った楽しさがあるのが総武線の魅力。また、両国に国技館があるからか、電車で力士をみかけることができるのも、総武線ならではかもしれない。アクセス良し、住んで良し。ユーザー満足度が高い総武線沿線。住まい探しの際は、一度検討してみてはいかがだろうか?●調査概要

[沿線に関する調査]より

・調査期間:2017年2月23日~2017年2月27日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:総武線沿線に現在住んでいる、20~60代の男女

・有効回答数:150名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/04/131240_main.jpg
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