【BOATRACE女子】女子王座決定戦まもなく開幕 『BOATRACE』初心者が楽しむポイントは?

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スタート後、いちばん最初に180°向きを変える1マークでは6艇がいっせいに向きを変えるので、いろんなことが想定されるんです。たとえば内側が空いていたりだとか、アウトコースの人の方がスタートが速かったのでグルーっと内側に入ってこられたりとか。選手もそこをどう回ろうかと思いながらスタートを切って、180°転進する中でいろんなドラマがあるんです。6艇がいっせいにターンするのが、レースの中で1マークが最初で最後になるので面白い。

選手はこのとき何を考えているかというと、この短い時間の中で自分がどういう戦法で行ったら、だれよりも先にこのターンマークを回れるかを考えています。回る瞬間って、そんなに考えている時間はないので、突発的に自分の体が動くようになっているんですね。

私たちはなかなかボートに乗る機会がないので想像つきづらいのですが、ものすごい雨が降っているときに車を運転していることを考えてください。前がほとんど見えないと思うのですが、ボートの選手は常に前があまりよく見えていないんです。なぜなら水しぶきがすごい立っているから。

「ここのターン空いてるな」というときに、約80km/時でシートベルトなしで、体がむきだしの状態で全速力で突き抜ける、ということをやらないと勝てない、ということがあるんです。その勇気たるや、すごいことなんですよ。

2着3着の攻防にも注目

小林:1マークをターンすると1艇が抜けでる展開が多いんです。レースが進行するにつれて2着以下とは結構差がついてきます。そこから先はまた駆け引きになるんですよ。1番最初に走るボートというのは、先に何もいない。波が全然立っていない状態で、スキーで言えばだれもいないゲレンデを滑っていくように、すごく走りやすいです。2着以降の選手は前に選手が走っているわけですから、引き波と言うんですけど、波がある中を進むんです。そうなると当然ボートは操縦しにくくなりますし、プロペラも100%力を伝えられない。そこでライン取りが重要になってくるんです。

1周600mで直線は300mなんですが、直線を300m進むとまた180°転進しなければならないんですね。では今度どうやってターンしていこうかということで、2着3着が入れ替わったりするんです。2着3着の駆け引きはレース中にずっと続いているので、最後までドキドキハラハラしながら見ていただけるレースなんです、というのを意外と知らない方が多いんです。

「逃げ」「まくり」「差し」を覚えてもっと楽しく

ガジェ通:ターンのときのテクニックで、「まくり」「差し」というものがありますよね。ターンを見ている方はどう楽しんだらよいのかポイントを教えてください。最初のライン取りで選手の戦略が見えてくると思うのですが……。

小林:まず、一番内側のコースからそのまま先頭を走ってしまうのが「逃げ」です。

差し

「差し」というのは、内側のボートがターンするときに、ターンマークとボートの間を空けてしまう。そのときに後ろのボートが先行するボートとターンマークの間に入っていきます。先行するボートの内側に入って、そのまま追い抜いて先に行ってしまう。これが「差し」です。

まくり

「まくり」というのは今度は逆で、外側のボートがスタート時に助走がつけられて、スタートラインからターンマークまで15mの距離の中でちょっと先に出られた。このとき、外側のボートはなるべく内側に行きたいんですよ。だからグーっと中に入ってきてしまう。このまま、内側のボートの頭を押さえながら先にターンマークを回っていく。これが「まくり」です。

ガジェ通:インの選手が先行していたら「逃げ」になるかもしれない。インの選手がうまく回れなくて内側に空きが出てしまうと、ほかの選手は「差し」に来る。外の選手がスタートがよくてインよりも先行していたら「まくり」が出る。

小林:そうです。レース場では“出走表”を無料で配布しています。「スタートタイミング」や「勝率」など予想に必要な情報が書かれています。最初は難しいんですが、「こういう選手が6人出るとしたらどういうレースになるかなあ」と想像して、それが思ったとおりになっていくと、またそれで面白くなっていくと思います。

スタートはここを見る

ガジェ通:初心者の方が『BOATRACE』を見るときに、スタートのルールが分かりにくいと思うのですが……。

小林:すごく分かりにくいです。

ガジェ通:決められた時間内にスタートラインを通る必要があって、そこをめぐる駆け引きがあるんですよね。そこを分かりやすく見るポイントというのはありますか。

小林:スタートの前に駆け引きがあるんです。ピットから6艇のボートが出てきて順番に並ぶところから既にレースが始まっていて、そこでどこの場所を取るかという駆け引きが始まるんですね。

選手がどのレース、どの枠順でピットからスタートするかはレース前日に決定します。ピットアウト後はコース取りが自由にできるルールです。たとえば6号艇(アウトコース)が一番インの1コースを取るにはいち早くコースどりをしなければならず、スタート時の助走距離が短くなってしまうというデメリットがあります。当然選手はみんなインコースを狙ってピットアウトすることになりますので、スタート直後に様々な駆け引きが行われるわけです。当然、1枠の艇が一番早くコース取りをできることになるので、初心者の方には“インコースが有利”ということで説明しています。

大時計

もうひとつ、スタートで何を見ればよいかというと、大時計なんです。これが0秒から1秒の間にスタートするルールなので、0秒より先にスタートを切るとフライング、それより遅いと出遅れになってしまいます。

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宮原俊介(編集主幹) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長を務める。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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