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無印良品「福缶」たぬきの梅里窯で職人さんこだわりの大谷焼き制作過程をご紹介

無印良品「福缶」の手のりたぬきがかわいい!

趣通信スタッフのちあきです。無印良品から毎年お正月に発売される「福缶」をご存知ですか?
オリジナル手ぬぐいや無印良品ギフトカードと一緒に、各都道府県で作られた日本のかわいい縁起物が入った数量限定の人気缶詰。
2017年度はこちらのラインナップでした。

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<写真提供:良品計画>

個性的な縁起物の中でも素朴な愛らしさがひときわ光るのが「大谷焼き たぬき」。
徳島県の大谷焼きで作られた手のりたぬきです。
振るとカラカラなるお腹、手にぴったりフィットする丸いフォルム、土の色のあたたかみ。
いったいどんな場所で、どうやって作られたのでしょう?
たぬきを作った梅里窯(うめざとがま)に取材に行き、その制作過程と職人さんの様々なこだわりや工夫を教えていただきました。

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大谷焼きって?

徳島県名産の伝統工芸品の焼き物。
人間の身長ほどある大きなかめや鉢から小さなコーヒーカップやスプーンまで。
その素朴さや温かみは江戸時代の昔から生活の中の器として愛されてきました。

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大谷焼きの制作工程を見学!

福缶の手のりたぬきを制作した徳島県大麻町の大谷焼き窯元、梅里窯。
たぬきの生みの親である職人さんは「TVチャンピオン2(陶芸王選手権)」でも優勝した注目の若手伝統工芸士です。
さっそく大谷焼きの制作過程を実演していただきました!

土を練って空気を抜く

まずは土を練って中の空気を抜きます。
土はかなりの重量と硬さがあり、全身の力をかけて練らなくてはなりません。
最初は「あら練り」。土の表面は乾燥しがちなので、全体の水分量を均一にして焼いたときに歪みができることを防ぎます。
つぎに「菊練り」。土の中の空気を抜き滑らかにします。練り後は菊のような模様ができるためこの名称がつきました。
最後は「巻き上げ」で土をまとめます。

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職人さんのこだわりはココ!ろくろにかけて土の粒子の流れを整える

梅里窯の職人さんがこだわっているのがろくろを使うこと。どんなに多くの注文があっても型を使って手早く作ることをせず、時間をかけてひとつひとつろくろにかけて器を作るのだそう。
型に入れると土の流れが乱れるので、窯で焼いて水分が抜けたときに歪みができて収縮の強さが均一にならず、制作過程で壊れやすくなります。そのため必ずろくろで粒子を整えることが職人さんのこだわり。
職人さんには、器を見ればそれが型で作られたのかろくろで作られたのか、粒子の流れから分かるそうです!

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器にとってベストな形を作る

いよいよ形を作ります。
職人さんによると、機能美にはベストがあるとのこと。
お皿は軽くしすぎない、コップの縁は唇の形に沿わせる・・・。
いくつかの器についてはその完成形を見つけられたそうです。

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最高の器を作るため道具も手作り!器の内側を滑らかにする

届かないところは木のヘラを使って、見えない部分も滑らかに整えます。
こういった道具も器作りにベストなものにするため、ご自分で木を削って手作りするそうです。

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すっぱり二つに割ってみると中はこんなに滑らか。

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器の外側を滑らかにする

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