『けものフレンズ』が10倍楽しくなる読み物『しくじり動物大集合』 シロサイは森の消防士?

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いよいよ最終回(第12話)の放送を直前に控えたテレビアニメ『けものフレンズ』。衝撃の第11話に涙目になりながらも、この機会にまた第1話からイッキ見を繰り返しているフレンズたちも多いことでしょう。

そんな時にアニメをより“生態学的な視点”から楽しめる一冊が『しくじり動物大集合』。以前、『ガジェット通信』でサーバルキャットの生態を詳しく解説してくれた動物行動学者、新宅広二先生の新著です。

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https://getnews.jp/archives/1652241[リンク]

『しくじり動物大集合』では、「なぜ、そうなった?」とツッコミを入れたくなる“進化に失敗した”ポンコツな動物たちを紹介。イシダコウ氏の可愛らしいイラスト付きで150種以上の動物たちが解説され、子どもから大人まで気軽に楽しめる内容となっています。

今回は著者本人の許可を得てその中身を少しだけご紹介。

シロサイは「森の消防士」

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アニメでは第6話「へいげん」で登場したシロサイ。ライオン陣営と張り合うヘラジカ陣営の一員として活躍しました(なぜかお嬢様口調)。

そんなシロサイは、「火を見つけると消さずにはいられない性格」だそう。「野火やたき火を見ると真っ先に来て火を踏み消す習性」があり、「森の消防士」の異名を持っています。進化の過程でなぜそんな生態を身につけたのか……、その理由についてはまだ分かっていないのだとか。

第7話「じゃぱりとしょかん」のカレー作りに参加していたら、まったく料理が進まなかったでしょうね。そんな展開も妄想してしまうユニークな性格をシロサイが持ち合わせていたなんて……!

コウテイペンギンは「世界で最も過酷な子育てをする鳥」

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アニメではアイドルグループ“PPP(ペパプ)”のリーダーとして活躍するコウテイペンギン。第8話「ぺぱぷらいぶ」でキュートな歌とダンスを披露していました。

そんなコウテイペンギンは、「世界で最も過酷な子育てをする鳥」と言われています。天敵を避けるために海から160kmも離れた内陸にコロニーを作り、マイナス60度という極寒の中、「120日間飲まず食わず」で卵を温め続けるそう。コロニーから160km離れた海までエサを探しに行くのも一苦労です。天敵に対抗する他の進化の方法はなかったのか……?

これほど忍耐強いコウテイなら、プリンセス(ロイヤルペンギン)が主導する厳しい(?)レッスンも余裕だったはず。さすがリーダー。緊張して気絶する姿も可愛いけどね!

『しくじり動物大集合』

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単行本:192ページ
価格:980円(税抜き)
出版社:永岡書店
URL:https://www.nagaokashoten.co.jp/jidou/book/9784522435076/
著者紹介:新宅広二(しんたく・こうじ)
動物行動学者、監修業。
大学院修了後、多摩動物公園、上野動物園勤務経験のほか、大学・専門学校で20年以上教鞭をとる。哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫など400種類以上の野生動物の飼育技術や生態を修得。狩猟免許も持ち国内外でのフィールドワークもこなす。監修業では英国BBC作品ほかネイチャードキュメンタリーの監修や日本語制作を数多く手がけている。

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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