【テレビ全録派鼎談】その3:ネットとソーシャルメディアが変えるテレビ

access_time create folderデジタル・IT

MIRO:そうなるといいですよね。『ニコファーレ』は少なくともそういう方向で。

竹中:『ニコファーレ』そのものがそうなるかどうかは別として、そっちのベクトルを向くじゃないですか。おそらく、そうなったときに『SPIDER』はそうやってどんどんローカルというか、小さい箱でもどこでもいいんですけど、作られる番組を個別の好みに応じてガンガン引っ張ってこれるようなデバイスになるはずなんですよ。

そうすると、今地震のあと結構世界とか、日本はだめだ中国行かなきゃヨーロッパに行かなきゃとか言われてますけど、まだ全然日本で勝負できる気がそこでするんですよ。なんだかんだいってビジネスは生まれるだろうし、世界とか気にしなくても、その手のものをその手の番組とかその手の考え方を実装したものを、ほっといても買いにきてくれると思うんですよね。進出じゃなくて勝手に来て、勝手に盛り上がってくれるような。

“実況”を分かりやすくしたソーシャルメディア

宮原:テレビとネットについて考えるときに、前回の対談と大きく異なる状況というのが、ソーシャルメディアの普及ですよね。テレビの視聴にどう影響を与えているでしょうか。

竹中:『ANOBAR』(アノドス)と『SPIDER』の組み合わせは、異次元の体験ができますよね。『なんでも鑑定団』(テレビ東京)で壷が出てきたりすると、「50円」とか「中島先生激怒」とかコメントが同時に見える。クイズの答が先に出てきてしまうこともあるけど、それも含めて“お茶の間”の延長にあるんじゃないですかね。スポーツなんかも盛り上がる。“実況”というのが分かりやすい形で見えるようなんったといえると思います。

宮原:ソーシャルメディアでは、一応だれが発言しているのか、発言者の顔が見える。『ニコニコ』のコメントは発言者の顔が見えないですよね。そこに違いはあると思いますか?

竹中:それはフォローしている人の内容によると思う。

MIRO:顔が見えるかどうかより、リアルタイム性の方が影響が大きいと思いますね。『Twitter』は一歩遅れた反応があるのに対して、『ニコニコ』のコメントはリアルタイムに反映される。実況を実現する手段が増えてきたんじゃないかな。

竹中:『torne』の『Twitter』機能は使えないですよね。画面の右にタイムラインが表示されて。

MIRO:新バージョンはタイムラインが画面の下に流れるようになってだいぶ変わりましたよ。

竹中:そうなんですか。早速帰ったらバージョンアップします。

実況はテレビ画面に重ねて見たい

宮原:『ニコニコ実況』のコメントを重ねて放送を見られる『デジタルテロッパ』(エンティス)もありますよね。

MIRO:『デジタルテロッパ』……。

竹中:あれは超絶変な技術ですよね。それを伸ばせばいいのに。

MIRO:テレビチューナーをテレビの外側に置くことは、一般の家庭ではあまりないので、なじまないかもしれない。『ブラビア』(ソニー)の『ニコニコ実況アプリ』も、画面の右に出るのがちょっと……本当は画面に重ねたいですよね。

竹中:ARIB(Association of Radio Industries and Businesses、電波産業会)がそれを許していない?

MIRO:ということがあるとウワサで聞いています。規定によって、テレビコンテンツに別情報をオーバーレイするのがダメだと。

竹中:同一性の保持の問題なのかなあ。

MIRO:テレビ放送を改ざんされないように、ということなのかも。

竹中:地震速報はどうなんですか?

MIRO:テレビ局側が載せるのはいいんですよ。日本テレビでリアルタイムの実況テロップを載せたテスト放送があって……。

竹中:あー、実験でやってた。

MIRO:あれは頑張ったなと。

竹中:テレビとのインタラクションって、『着信御礼』(NHK)ぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。

実況はこれからのコンテンツ

竹中:実況は、やりたい人が勝手に家でやって見るもので、たぶん通常のテレビ放送とは別。一番いい形はまだ見えてないですね。『ANOBAR』+大画面の魅力を知ってもらいたいなあ。

MIRO:あれがイケてることは理解されにくいですよね。そういう環境にいくら出すか、というのも問題。

竹中:インタフェースが重要ですよね。

有吉:枠だけ用意してやっても普及するかどうか。どういう空気になるか、この中でだれがメジャーになるのか、といったコミュニティの作られ方によると思いますね。

竹中:実況を扱うチャンネルが分かれることになるかもしれない。

MIRO:ユーザー数の母体が大きければぜったい面白い人はいるんですよ。『ニコファーレ』の記者発表の時に「変なコメントが出たらマズいよね」という話はしていたんですが、結局本番ではユーザーのコメントをそのまま生で流したんです。それを説明するのに、会場で夏野剛氏が「このコメントは仕込みじゃないですよ」と話をしたとたん、ディスプレーに「仕込みです」「時給850円」って一斉に流れて(笑)。やっぱり膨大なユーザーがリアルタイムに反応するのは本当に面白いなあと。

竹中:同時に書き込める数の閾値をコントロールしている『Twitter』や『Facebook』は、その点で実況に導入されるかどうか分からないですね。

MIRO:実況というコンテンツは開拓の余地があると思いますね。

『SPIDER』での実況やソーシャルメディア連携は?

竹中:『SPIDER』で実況やソーシャルメディアとの連携について「これはやります」というのはありますか?

前のページ 1 2 3 4次のページ
access_time create folderデジタル・IT

shnsk

宮原俊介(編集主幹) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長を務める。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

スマホゲーム タラコたたき
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧